森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

三月

2015-03-01 | 日記
 ここは北海道。函館から40Km札幌から200Km離れた、北海道駒ヶ岳山麓の森です。
近くには三つの美しい湖があって、このあたり一帯が大沼国定公園となっています。

 この森の中の暮らしと、季節の移り変わりを綴っていこうと思います。    動(yurugi)



 薄曇りの朝、いちばんでカレンダーをめくって「さあ、今日から三月だ、春だ」と張り切っては
みたものの、真っ白な雪に埋もれたこの森では、実感がありません。それでもこのところ日中は
プラス気温になることもあって、雲が割れて陽が射すとどんどん解け出します。真冬にあれ程厳しく
立ちはだかっていた吹き溜まりの雪山が、情けない程縮んで低い丘になります。
 「あと、一ヶ月」長靴を脱いで短靴(普通の靴のこと)を履きたい。短靴になったからって、別段
行く所がある訳でもないのに、春を待つ北国の人々の気持ちです。
  
 一足先に鳥たちは元気に鳴いて、枯れ枝を忙しく動き回っています。「三月は大雪にならずに
このまま静かに四月になってほしい」一番背の高いカラマツにお願いしました。
 枝が揺れて笑っているようです。






 


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