昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
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鹿児島に「リュウキュウコウガイ」のマングローブがあった

2007年01月28日 | 九州の旅
10月8日知覧を後にして、鹿児島市喜入町生見(きいれちょうぬくみ)の国道226号線沿いにある「喜入リュウキュウコウガイ」を見に行きました。
リュウキュウコウガイ(別名メヒルギ)は、沖縄などの河口や、入江でよく見られるマングローブの木の一種です。

国道のすぐ脇からマングローブが広がっていますが、木々は排気ガスの影響か、少し元気がないようでした。
駐車場が見当たらず、ちょっと困りました。Uターンして国道脇の空き地に止めましたが、国の天然記念物ならもっと生育環境や、駐車場・案内板の整備を願うものです。

木の実(写真左上-沖縄の慶佐次マングローブの案内板の写真)は「胎生種子」といい、枝に付いたまま根が出て、落下しても下の土に突き刺さって育つというとても強い繁殖力を持っているそうです。
動物でいえばカンガルーなどの有袋類のように子供を大切に育てる植物ですね。

「リュウキュウコウガイ」は、「琉球笄」と書き、笄(こうがい)とは、昔に琉球女性が使っていた細長い棒状の髪飾りで、細長い実(15センチ前後)が似ていることから名付けられたようです。(日本髪でも使います)

喜入町が自生地の北限として特別天然記念物になっているようですが、少し北に位置する薩摩半島の南西にある南さつま市大浦町にも自生しているようです。

本文一行目の地名で「生見」を「ぬくみ」と読むそうですが、初めての人ならまず読めない地名ですね。


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