昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

「福山ばら公園」の散策

2008年05月08日 | 日記
5月6日、近所にある「バラ公園」に行きました。
恒例の「福山バラ祭り」を2週間後に控え、次第に花が開いていました。
ばら公園には280種、5,500本、すぐ近くの緑町公園にも190種類、5,500本が植えられ、二つの公園を会場に5月17・18日「福山バラ祭り」が開かれます。



この花の名は、「ローズ福山」で、やわらかなピンク色の花です。
まだ咲きはじめで、わりと駐車場に近い場所に植えられています。

■花の下にあった小さな案内板の説明文を転記します。
「ローズ福山」
198年4月1日、「ばら」を市の花に制定。
1986年、市制施行70周年を記念し、新品種のばらに「ローズ福山」と命名し、当園に植樹。



ばら公園の入り口には、ばらの像と、公園の案内文が刻まれた石碑があります。


福山市ばら公園
ばら公園の生い立ち

城下町として発展した福山は 戦災により
市街地のほとんどが焦土と化してしまいました

 戦後の復興事業で設けられたこの公園の一角に
「荒廃した街に潤いを与え 人々の心に和らぎを
取りもどそう」を合いことばに付近の人々を中心に
市民有志が ばらの苗木千本を植えたことが契機
となり ばら公園が誕生しました

 その後もばらは福山を愛する市民と共に増え
続け ばらの街 福山を代表する美しい公園
になりました

 春と秋には いろとりどりのばらが香り豊かに
咲きほこり広く市民に親しまれています

 毎年五月にはこの公園を中心に市民の花の
祭典 福山ばら祭が華やかに開かれます

昭和五十九年

 ばらは 昭和六十年四月一日福山市の花に
制定されました



公園の木がとてもさわやかな緑になってきました。



ピンクの花「シルビア」が広く植えられていますが、開花はまばらです。



まばらに咲く園内では唯一、満開状態の「ベイシルドボンド」という品種です。



一見、牡丹にもにている「クライスラーインペリアル」という品種です。



「熱情」という品種です。
素敵な赤色が印象的です。



「ヒーパネス」という品種です。
今年は、枝の張りが少ないようです。



「ザフェアリー」という品種です。
背の低い茎に小ぶりの花が咲いています。
個性的な色なので、多くある品種の中では記憶に残る花です。



「天津乙女(あまつおとめ)」という品種です。
やさしくて気品のある感じの花です。

「天津」を「てんしん」と読むと中国の品種かと思いますが、日本で作られた品種だそうです。
「天津」を「あまつ」と読むと、「古事記」「日本書紀」に登場する古代のお姫様のイメージになりますね。



駐車場に近い場所に小さな石碑と、それを紹介するカンバンができていることに気付きました。
これまで読んだことのない石碑です。

■看板と、石碑の案内文を転記します。
福山ばらのまちの原点
~1000本のばらから始まった~
ぜひご一読ください

<石碑>
ここに善意の花ひらく
美しい町づくり賞 受賞記念

バラ公園の建設 それは私たち町民の夢であり努力の目標でした
尊い胞子の汗を流して新しい希望のバラ苗1000本を植えつけたのは昭和31年の春でした。
以来徳永市長の熱意によって市と地元の力が強く結びつき、緊密な協力のもとに建設が進められ10年の星霜をかさねて、ついに天下に誇るバラ公園が完成しました。
この地元住民の積極的な市民活動の実績が高く評価され、昭和42年度の「全国美しい町づくり賞」を受賞しましたのでその名誉を記念し市民の将来へのともしびとするため、ここに記念碑を建てます、
昭和43年5月
 花園町々内会