昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

イッシー伝説の池田湖に湖底火山があった

2007年02月01日 | 九州の旅
枚聞神社を後にして、「池田湖」(写真上)に行きました。
「池田湖」は、約5000~4500年前の火山活動によって出来たといわれる九州で最大の湖で、直径約3.5km、周囲約15kmのカルデラ湖です。
開門岳でも紹介した巨大な「阿多カルデラ」の中に出来た「池田カルデラ」に水がたまったもので、最深部は233m(海抜マイナス167m)と、海面よりはるかに深い湖だそうです。

等高線のある地図(写真下)を見ると「池田湖」の東部に山が確認され、水面下42mに頂上がある高さ約170m(水深210m~42m)の湖底火山となっているそうです。湖底火山は、世界的にとても珍しいものといわれています。

湖畔にとても愛らしい(?)恐竜「イッシー」の看板がありました。
1978年、湖面に高さ約50cmの黒いコブのような物が移動しているのを発見、その後も目撃が相次ぎ恐竜「イッシー」の新聞記事で賑わったことがあります。

しかし、以下の定説を前提に考えれば、恐竜ではないと推察されます。
①恐竜の大部分は、約6,500万年前に絶滅した。
②「阿多カルデラ」は、約10万年前の巨大噴火で形成された。
③「池田カルデラ」は、約5000年前「阿多カルデラ」の中に出来た。
④1978年に「イッシー」とされる正体不明の物体が発見された。
しかし、多くの人が目撃した物体の正体は今も謎のままです。