加賀の旅人

郷土の凧と歴史の狭間に埋もれた凧の歴史を尋ねる旅人です。

令和4年 東日本大震災から11年(1)

2022年03月09日 | 3・11 凧絆プロジェクト

令和4年3月9日 凧・絆プロジェクトとして毎年繋いできた連凧も今年はもう繋ぎません。
2011年から仙台凧の会の呼びかけ被災地の子供たちを元気づけようとして始まった「凧・絆プロジェクト」でした。
仙台凧の会では2015年に「スマイルカイトアクション」と名称を変更しましたが、私は初心のまま現在まで「凧・絆プロジェクト」として活動してきました。
昨年までの10年間で110枚の凧をつなぎ東北地方の震災で被災された方々の慰霊したいとの思いで連凧を繋いできましたが、今回10年の節目が終わり慰霊のための連凧揚げを断念することとしました。
慰霊の連凧を作った時から東北の被災地での慰霊の連凧を揚げて御霊を慰霊したいと考え、昨年10年を機会に青森県、岩手県、宮城県、福島県での慰霊の凧揚げを検討したのですが、コロナウイルスの感染拡大で計画倒れとなりました。

10年の思いの詰まった連凧を収納箱から出して、1枚づつ確認しているとその年の出来事が思い出され思わず確認の手が止まってしまいます。

                     (連凧の点検)

                     (連凧を収容)


2011年の年は貼り付けたセロテープが変色し、経年劣化で硬化して剝がれてしまいました。
凧の尻尾に孫たちが書いたメッセージを見て懐かしく、あの時は小学生だった孫たちも今は大学生になっています年月の流れを感じました。
点検を終わった連凧を収容箱に収めましたが、今後連凧を揚げる機会があるのでしょうか?

                      (連凧の収容箱)
世の中でも東日本大震災は10年を境に過去のものとなったように、話題にならなくなりました。
私の中では「阪神淡路大震災」と「東日本大震災」は凧で繋がった仲間とともに忘れられない事柄です。

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