加賀の旅人

郷土の凧と歴史の狭間に埋もれた凧の歴史を尋ねる旅人です。

令和元年 干支凧作り(1)

2019年11月13日 | 凧を作る

令和元年11月12日 来年の干支であるネズミの凧作りを始めた。
例年通り和紙に大入りの文字を書き、文字の中にネズミの可愛いイラストを描き、彩色しました。
イラストはネットのイラストを借用しました。

          (大入りの文字を書く)


            (イラストを描く)


            (イラストに彩色する)


金澤玩具「がめ凧」を作る(2)

2019年07月25日 | 凧を作る

令和元年7月25日 紺色の色入れを数日かけて終わらせました。
とにかく暑く、額から汗が落ちそうになり、たびたび作業を中断しました。


                  (甲羅部分の色入れ完了)


           (尾の部分の色入れ)

甲羅部分と尾の部分の紙を貼り合わせ、尾の部分に切込みを入れました。

そして、3点糸目をつけて「がめ凧」が完成しました。


凧を吊り下げて眺めていて、昔探していた凧を思い出しました。
この凧の真中に棒をつけると「纏」に見えました。
「がめ凧」はずいぶん前から製作していましたが、赤と白の市松模様としていました。
今回紺と白の市松模様としたことから出来上がったものは「纏」に見えたのです。

「纏の凧」については思い入れがあります。それは、平成5~6年のころ凧友から金沢で「纏の凧」があったそうだと聞き、その凧の形を探し求めて、消防署を訪ね立派な部屋で署のOBの方から纏についての説明を受けましたが目的の凧は分かりませんでした。

その後、図書館で資料等を調べていて現在の「婦くら雀凧」や郷土の凧の発見へとつながった経緯がありました。
「ガメ凧」が「纏」に見えたのではないかと思ってみたのですが?。

亀の呼び方で石亀(イシガメ)、草亀(クサガメ)、ミドリガメと亀をカメとは言わずに熟語になると「ガメ」となります。
金澤の郷土玩具の絵では「がめ凧」となっていましたので、「がめ凧」としています。
滲みやすい和紙でしたが市松模様をきれいに彩色できました。
完成した「がめ凧」は色合いも良く、かわいい凧なので各地の凧揚げで披露していきたいと思っています。


金澤玩具「がめ凧」を作る(1)

2019年07月22日 | 凧を作る

令和元年7月22日 金澤玩具の「がめ凧」を作ることにしました。
金澤市史の中で金澤玩具の項目では「がめ凧」の絵が描かれています。

久しぶりに「がめ凧」を大阪で揚げてみると意外と可愛かったので、今回新たに製作することにしました。
以前は甲羅部分の市松模様は赤と白で製作していましたが、今回は紺色と白の市松模様としました。
甲羅部分の45cm×45cmの和紙に5cm平方の線を引きました。
尾の海藻部分は末端近くに紺色の帯を入れました。

             (5cm平方の線を引く)


            (尾の部分)

線引きの終わった物に竹骨を取付、組み立てました。

             (凧の組み立て)



凧作りで色を入れる方法はいろいろな方法がありますが、私の場合は凧を組み立ててから色を入れることが多くなりました。
白根や三条、浜松の凧作りを教えていただく中で、凧を組立てから色を入れていましたので合理的な作り方だと納得しました。



令和元年 婦くら雀凧の制作(3)

2019年07月13日 | 凧を作る

令和元年7月13日 雀の色3色の染料で彩色しました。
何時ものことですが、なかなか自分の思った色にならず苦労しましたが、染料が乾いた時には思いの色になっていなかったので少々気落ちしています。


             (彩色が完了)

彩色が終わった雀に糸目と反り糸を付けました。

            (糸目付が完了)

糸目位置を調整し、凧作りが完了しました。
破損した雀の凧は丁寧に解体され、その役目を終えました。


令和元年 婦くら雀凧の制作(2)

2019年07月11日 | 凧を作る

令和元年7月10日 先日、枠の中の墨入れを行いました。
黒の染料は雨に濡れても色落ちしないものです。



平竹、竹ひごなどで骨組みを作っていきます。

             (裏面の骨組み)


               (表面)

骨組みが完了したので、彩色していきます。
やっと雀の形が見えてきました。