加賀の旅人

郷土の凧と歴史の狭間に埋もれた凧の歴史を尋ねる旅人です。

金澤玩具「がめ凧」を作る(2)

2019年07月25日 | 凧を作る

令和元年7月25日 紺色の色入れを数日かけて終わらせました。
とにかく暑く、額から汗が落ちそうになり、たびたび作業を中断しました。


                  (甲羅部分の色入れ完了)


           (尾の部分の色入れ)

甲羅部分と尾の部分の紙を貼り合わせ、尾の部分に切込みを入れました。

そして、3点糸目をつけて「がめ凧」が完成しました。


凧を吊り下げて眺めていて、昔探していた凧を思い出しました。
この凧の真中に棒をつけると「纏」に見えました。
「がめ凧」はずいぶん前から製作していましたが、赤と白の市松模様としていました。
今回紺と白の市松模様としたことから出来上がったものは「纏」に見えたのです。

「纏の凧」については思い入れがあります。それは、平成5~6年のころ凧友から金沢で「纏の凧」があったそうだと聞き、その凧の形を探し求めて、消防署を訪ね立派な部屋で署のOBの方から纏についての説明を受けましたが目的の凧は分かりませんでした。

その後、図書館で資料等を調べていて現在の「婦くら雀凧」や郷土の凧の発見へとつながった経緯がありました。
「ガメ凧」が「纏」に見えたのではないかと思ってみたのですが?。

亀の呼び方で石亀(イシガメ)、草亀(クサガメ)、ミドリガメと亀をカメとは言わずに熟語になると「ガメ」となります。
金澤の郷土玩具の絵では「がめ凧」となっていましたので、「がめ凧」としています。
滲みやすい和紙でしたが市松模様をきれいに彩色できました。
完成した「がめ凧」は色合いも良く、かわいい凧なので各地の凧揚げで披露していきたいと思っています。


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