Songより 青いジャケット(BLue Jacket)と絵の下に書かれている。
この作品は、水彩と色鉛筆と6Bの鉛筆で描かれていてヒロクニさんの作品の中では珍しい。
紫のようなピンク色とブルーが恋人のような人物のまわりにまとわりつき、世界には2人しかいない。季節は冬。木枯らしの吹く寒い中をただ歩くだけで嬉しい恋人達。
そんな頃もあった。しかし今や家計も一緒でお互いの買い物を阻止しあう間柄。例えばこんな風に。ヒロクニさんは、急に風呂のプラスティックの椅子が欲しいと言い出すと、わたしは「今見たから欲しくなったんでしょう?今まで欲しいと思わなかったのだからいらないって」「そうかなぁ?」「そうだって!」「うん、やめよう」。わたしは肩こりなので肩こりをほぐす機器に弱い。「あ、これ凄く肩こりに効く」と見本を使用していい気分になり、「これ買う」と言えば「どうせ使わなくなるくせに!家に一杯あるじゃないか!!」と言われ、内心「種類が違うのに・・・・」と数々の肩こりグッズを思い浮かべながら、あきらめた。どこへ行ってもこの調子で、2人で外出すると買い物はせず、喫茶店でコーヒーばかり飲む。「独りで出た時は、欲しいものを黙って買おうかな?」と想像しながらふふふと笑う。ヒロクニさんが独りで買ってきた物は、自分が欲しくて買ったくせに「サホリにいいと思って、いいでしょ?」と言いながら、CDやら本を全て見せてくれます。買ってきてしまったものに対しては、絶対怒りません。ケチもつけません。文句もいいません。何故って、ヒロクニさんが嬉しくなって帰ってきてる事が一番重要だからです。