武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

風が波打つ(色鉛筆作品643)と 芋茎(ずいき)の作り方・体験

2021-11-02 11:22:47 | Weblog

風が波打つ。

今、庭では金木犀の花が盛り。

庭に出ると、金木犀の花の香りが漂ってくる。

風にのって。

それは、爽やかな香りで秋の匂い。

そんな風のそよぐ日は、この絵がいい。

そう思って、この絵を取り上げました。

 

氷山が動いているような感じもしますが、

波のような感じもするフォルム(形)。

しかし、流れていくような動きが感じられ、

風がどんどん流れていくような雰囲気。

時間が流れていくようなこの感触。

時間を味わおう思って、1分目をとじてみました。

いつも、意外と1分って長い・・・と、思います。

バタバタと動き回っていると、時間はあっという間に過ぎますが、

目を閉じて、静かにじーとしていると、長い。

自分のことを落ち着きがないと自覚します。

 

 

里芋の芋茎(ずいき)を作ってみました。

祖母が作っていたのを子供の頃見ていました。

体験レポートです。

↑このように庭に植えた里芋、八つ頭という種類で茎が赤いものを育てました。

防虫ネットをかけていますが、本来なら、あの黒いマルチを使います。

私の場合は、土上げした土が、

水をやると流れてしまうのを防ぐためダケにしているので、

防虫ネットもいいやとなっています。

↑ネットを取るとこんな感じ。

根元に土を多くかぶせるのは、うまくいっていたようです。

↑まず一株を掘りました。

この茎を使います。

↑しわしわした茎は除いて、使える茎をテーブルの上にのせました。

この日は、少し風があったので新聞紙に石をのせています。

↑一本、一本にして、大体30cmぐらいの長さにしました。

↑茎の太いものは、糸を使って割っていきます。

糸を輪にして持ち、先に食い込ませて、引くと簡単に繊維にそって割れます。

すーと行くので、けっこう気持ちいい作業。

2つに割ることが多かった。

細いものはそのまま。

↑今度は、表面の皮をむいていきます。

私は、根元の部分から蕗をむくようにやってみました。

うまくいかない場合は、上部のほうからもむきます。

わりと、すーとむける。

ただ、灰汁で手の指が真っ黒くなるので、ビニールの手袋が必需です。

↑左がむいた皮の山。

右がむき終わったもの。

↑新聞紙の上で天日干しにします。

3日~4日。

日が暮れたら、部屋にとりこんでいました。

部屋の様子がいったいどんな家なんですか?という様変わり。

臨場感を感じます。

↑これで、出来上がり。

これをうちの主人は、食べさせられるわけです。

この芋茎(ずいき)は、子供の頃、祖母がよく作っていました。

母はしませんでしたが、孫の私が引き継ぐことになりそうです。

子供の頃は、鍋をあけて、芋茎(ずいき)が煮てあると様子が怖かったのですが、

食べると意外と美味しいと、兄弟で話し合った懐かしい食べ物なんです。

また、小料理屋で食べたずいきが非常に美味しく感激したこともある。

「この食材は何なのですか?美味しいです。」と聞いたら芋茎(ずいき)だった。

いろいろな思い出が発酵していって、思いが高まって、実行に。

栄養価も高いらしい。

料理をしたら、またレシピを紹介します!

コメントで、戦国時代によく食べられたと教えてくれた方がいるので、

調べてみると、この茎に味付けをして乾燥させてそれで縄を作って携帯していたようです。

茎芋を三つ編みにしてみたけれど、なんかそれらしくなる。

祖母は同居する前は、優しいおばあちゃんだった。

私の事を「さほりは、“こけし”のように可愛いな。」とか、

「さほりは、支那人のようにお団子を頭に作ると可愛いな。」とか、

とにかく可愛いの連発。

しかし、この“こけし”と“支那人”が素直に喜んでいいものか?

それがさっぱり解らなかった。

ただ、祖母の時代の人は、中国がいうような悪い意味ではなかったということが伺われる。

同居する時間が長くなればなるほど、「いじわるばあさん」に思われ、

それを言うと「憎まれ者、世にはばかる。」と自分で言う。

今から思うと、祖母の言っていたことは道理に合うというか、

正しいことが多かったかも?と年を重ねるごとに思うのです。

戦中戦後を生き抜いて、教養どころではなかった人なのですが、

洞察力はあったかもしれないと思うきょうこの頃。

一緒に住みだすと、孫である私達、兄弟は教育しがいがあったのだと思います。

私も美術大学に行けたのは、

「そこまで行きたいと言うのなら、行かしたる。」の祖母の啖呵で決まった。

祖母には、愛があったよな~と思う。

家族愛というものが。

芋茎(ずいき)を作りながら、

「おばあちゃん、いろいろありがとう。」という思いが膨らむのでした。

 

↑こちらは収穫した小芋。

根元の芋の部分は、ホクホクして栗のようらしい。

当分、小芋は買わなくてすみそう。

↑庭の野菜たち。

キャベツ、イタリアンパセリ、小松菜、レタス、水菜、三つ葉。

ビオラの苗もある。

意外と便利と思うものに三つ葉があります。

あまり使う葉ではありませんが、みそ汁の具に使ったり、

鍋物に添えたり、湯豆腐に使ったりして、

それでも葉が茂りすぎると収穫して、おひたしにしてしまいます。

三つ葉のおひたしというのも、風味があって美味しい。

 

今日も、長文になりました。

(いつもよりましか?)

ブログは長文に向かないと思うのですが、最近こうなります。

最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。(ペコリ)

 

 

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (ともりん)
2021-11-07 18:46:30
ブログを見るときはいつも、作品を見てからタイトルを読むようにしています。今回の作品は「風が波のようだな」と感じ、タイトルを読むとそのとおりで嬉しくなりました。
すごく動きと勢いがあって楽しそうだけれど、荒れ狂う感じの怖さもあります。赤い色がおめでたい感じもします。
ずいきの詳細な作り方をありがとうございました。思った以上に手間がかかっていて、驚きました。そして、1株から生えている茎の数が多いのですね。
糸で割るあたりまでは、なるほどーと思いながら読んでいましたが、皮をむく工程で、うわーこれは大変だ……となりました。昔の人は日常的にこのような保存食を作っていたのだなと考えると、すごいなと思います。
たまに蕗の茎を煮ますが、蕗は美味しいけれどスジをとるときに爪の先が真っ黒になるのはいやだなあ、といつも思っています。
こけしと支那人、かわいいものの例え方とその発送が面白いです。その丸顔で愛らしいという感じなのかなと思いました。
小芋がたくさん、こんなに生るのですね。葉物もたくさん芽を出してきて、収穫が楽しみですね。
三つ葉はお高いのであまり買うことはありませんが、好きな野菜です。やはりあの香りが良いですね。三つ葉が入っていると、高級な料理を食べているような気持ちになります。そして、三つ葉は食べずに大事にとっておいて、最後に食べて幸せをかみしめます。
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コメントの返信が遅くなりました。 (さほりん)
2021-11-09 16:39:48
コメントありがとうございます。
どいうわけか、すっかり体調を壊してしまっていて、ヒロクニさんからも「幽霊みたいだよ」と言われていました。その幽霊に、「マサージして」というヒロクニ対私(激高)の相変わらずの展開をしていました。今回の絵は、最新作になります。タイトルと印象が同じということで、「やっぱり、そうよね!」とウンウンと頷きました。
この芋茎(ずいき)を作るのは、過程を何度も見ているので大変とは思わないのですが、ずいきの茎を得るまでが長い道のりだったと私には思えます。途中、しわしわした茎になるものがあって、「茎が減る~!」と気苦労しました。そっちの方が心への負担がありました。たぶん、写真と説明でみる方がめんどくさそうに感じると思う。大根の千切りと似たようなものなんですが・・・ね。指先の汚れが、蕗の比じゃないのでここが、お薦めできません。
「こけし」「支那人」は、子供心に不思議でした。子守唄も確か「赤い靴はいていた・・・、異人さんにつれられて・・」の歌もありました。よく考えれば、大正生まれでしたので、その時代感があったのかもしれません。
三つ葉は種を蒔きました。もしかしたら便利と思って・・・。本当のことを言うと自分で収穫したものより、買ったものの方が香りがいい。断言します。育った葉を周りから葉をとるせいか、丈夫すぎる茎と、香りがやや薄い。自作のものは、多めに収穫して多めに使います。どういうわけか、三つ葉はワイルドな感じに育っているのです。
返信が遅くなっているな・・、と思いつつ静養していました。ピーちゃんは、横に寄り添ってくれていて、静かにしていてくれます。何て可愛い!と思いつつ寝ていました。トホホ・・です。
コメントありがとうございます。
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