武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

岡鹿之助の絵に思う (作品紹介322)

2013-12-25 11:53:51 | Weblog


今日は、寒い一日でした。
ちょっと、アトリエにお邪魔して、花の絵といっても、メモですが、拝借してきました。
ガスストーブが壊れてから、部屋が寒いのか、ヒロク二さんは、ぶっ倒れていました。それとも、冬眠の姿なのでしょうか?
寒いだけで、「屑みたいな人間ばかりが居やがって!」とか「学ぶということが出来ない奴等メ!!」とか、「勉強をしろ!」とか、言って荒れております。
そういう時には、わたしも同じ気持ちで「NHKは、解体しろ!」「放送法、第4条違反しまくりのくせに、公平平等というな!!」と、怒りを喚起させられます。受信料を取る資格がないと思うのですが・・・。モラルの低い時代になっているのが、とっても嫌です。
冬の荒廃した我が家のことは、これくらいにして、


パンジーがやっと咲くようになりました。
こんな風に飾っています。

この飾っているパンジーをみていると、画家の岡鹿之助氏の絵が思いだされます。
パンジーをモチーフにしたたくさんの絵が残されています。


上品にちょこっと飾られている絵
パンジーを見るたびに、この絵が浮かびます。
油絵です。


こちらもパンジーですが、こんもりと花が盛られています。
画面がかすれたように表現されていますが、独特のマチエールで、点描というか、モザイクのような表現がとても落ち着いていて、静けさを感じさせてくれます。


こちらのパンジーの絵は、岡鹿之助の美意識が伝わってくる、渋い感性です。
花の絵とはいえ、自分の美意識を完成さている潔さのようなものを感じさせてくれます。

岡鹿之助氏は、明治31年に生まれ、大正13年に渡仏します。
時代は、脱亜入欧の時代。明治時代は、日本は脱アジアを目指して、欧米の文化を吸収していっている時代です。
大正時代は、モダニズムが先駆けの時代。女性は、モガガールが生まれる時代。
とても、ハイカラな時代を吸収して、昭和になっても絵を描き続けます。

ヒロク二さんが画集を持っていて、時々鑑賞しますが、いつも思うのは‘上品’だぁの一言につきます。
パンジーを植えるようになってから、岡鹿之助氏の絵を見るようになって、自分の中で発見もあります。
美大生の頃は、ついつい新しい絵画に注目しがちでしたが、本当は、一見おとなしい絵の中にも、美意識ということを真摯に追求していく強い思いがあるのですね。崇高な気持ちも伝わってきます。
ヒロク二さんは、洋画家達に憧れて、画家になりたいと思ったということが、ヒロク二さんの画集のコレクションから垣間見えます。けっこう、古い洋画家達が好きな面があって、おお真面目な画家を好んでいます。

パンジーは、江戸時代末期にオランダから、日本に来た植物だそうです。
渡仏したフランスで気に入られたのでしょうか?

パンジーを飾るたびに「おっ、岡鹿之助」と二人でジョーダンを言って、楽しんでいました。
絵をたくさん見て知っていると、私たち二人は、生活に飽きることがありません。

絵も哲学みたいなところが、ありますよ。
ヒロク二さんの花は、やはりヒロク二さんの感性でしかありません。
そこを感じるのが面白いと思っています。






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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
父が (ショータロー)
2013-12-26 22:28:22
父が危篤でドタバタが始まり年末にヒロを訪れる約束を守れなくなってしまい、落ち着いたら宝塚に顔をだしますのでヒロも寒い冬を乗りきってな^o^
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岡鹿之助 (ぴのあ)
2013-12-27 09:01:43
いい絵ですね。
私は、静物画に興味なかったのですが、この絵は生きてますね。感動しました。
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泥亀 (ショータロー)
2013-12-29 20:41:39
ヒロ、泥亀は焼酎だったよ∧( 'Θ' )∧
奥さん手羽先ありがとう、美味しかったです、家で酒のみながら手羽先ありがたかったです。いま高知にいます、雪で高速バスが旧道を通ったのですが、大歩危の処で崖にしがみついている小猿を発見、ふさふさの毛にピンクの顔が可愛い=(^.^)=
野生の猿を見るのは始めてでした、
ヒロ、奥さん、良いお年をお迎えください。
また、寄せてもらいます∧( 'Θ' )∧
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ぴのあ様へ (さほり)
2013-12-29 21:45:29
いい絵だと一緒に鑑賞してくれてありがとう。
もうすぐ、今年も終わりに近づいてきています。
良いお年をお迎え下さい。  さほり
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寒い中ありがとう (さほり)
2013-12-29 21:48:56
寒い中、わざわざありがとうございます。ストーブの事、心配かけました。
美味しく召し上がって下さったとのこと、嬉しく思います。
良いお年をお迎え下さい。
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