九州大分港からフェリーさんふらわで神戸港へ戻ったのは、10月31日の早朝6時頃でした。
この日は当初から錫杖さんの旅行プランで、姫路の西国三十三所の観音霊場、第二十七番札所の書寫山圓教寺にお参りする予定になっていました。
ちょうど父母が生前に結願出来なかった、西国三十三所巡礼を引き継いで家内とお参りしていたのですが、
兵庫県内の五ヶ寺は全く行けていなかった札所でした。
事前に錫杖さん夫妻には話してはいなかったのですが、偶然にも圓教寺へのプランを立てていただき、今回お参りする事が叶いました。
そして旅行の途中で、兵庫県内には書寫山圓教寺を含め三十三所の札所があり、全てお参りできていない事を話すと、
錫杖さん夫妻が、「それなら今日1日掛けて、その五ヶ寺にお参りしましょう」と言ってくれました。
そんな事で、31日は西国三十三所の巡礼の旅となり、先ず最初に神戸港から一番遠くの圓教寺へ向かったのは午前7時頃でした。
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書寫山圓教寺には、姫路市が運行している書写山ロープウエイで登ります。
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書寫山 圓教寺
西国三十三所のうち最大規模の寺院で、「西の比叡山」と呼ばれるほど寺格は高く、中世には比叡山、大山とともに天台宗の三大道場と称された巨刹である。
京都から遠い土地にありながら、皇族や貴族の信仰も篤く、訪れる天皇・法皇多かった。
境内は、仁王門から十妙院にかけての「東谷」、摩尼殿(観音堂)を中心とした「中谷」、3つの堂(三之堂)や奥の院のある「西谷」に区分される。
伽藍がある標高371mの書写山は、兵庫県指定の書写山鳥獣保護区(特別保護地区)に指定されている。
2003年公開のハリウッド映画『ラストサムライ』のほか、NHK大河ドラマ『武蔵』(2003年)や『軍師官兵衛』(2014年)のロケ地にもなりました。
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一隅を照らすの石碑 天台宗の寺院ではよく見かけます。
第253世天台座主(ざす)猊下・山田恵諦さん(1900〜1999)の名が刻まれてました。
天台座主を20年つとめられ、「比叡山宗教サミット」を開催、また一隅を照らす運動を推進されました。
行動的だったので「空飛ぶお座主」といわれた僧侶です。
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「一隅を照らす」は天台宗を開かれた伝教大師(最澄)の教えという事は以前から知っていました。
一隅(いちぐう)とは、自分がいるその場所のこと。
自分自身が置かれている場所や立場で、最善を尽くして輝く事により、周りの人々や、町や社会も光り、
一人ひとりが輝きあい、手をつなぐことで、すばらしい世界が生まれる。そんな教えだと聞いています。
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ロープウエイを降りて、本堂へ向かって参道の山道を20分ほど歩きます。
入山料500円にプラス500円を支払えば、マイクロバスで送り迎えしてくれますが、私たち4人は歩きました。
鐘楼の右側の山道を登ります。
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参道を歩いていると、きれいに紅葉した楓(ふう)が見に留まりました。モミジバフウのようですね。
これはバスに乗車すれば見られなかった風景です。
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左下に楓の特徴的な実がぶら下がってますね。
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山道の途中では何匹ものリスに出会いました。
動きが早くて上手く撮れません(笑)
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山道には三十三所のそれぞれの観音像が並んでいます。
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山門までやって来ました。
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流石に西の比叡山と言われるだけあって、境内は広く大小の伽藍が多くあります。
でもゆっくり散策する事は出来ません。
何しろこの後には、四ヶ寺への巡礼が控えているのです。境内のほんの一部を歩きました。
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御朱印をいただく摩尼殿に向かいます。
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石垣の上にきれいなシダが・・・思わずカメラを向けます。
こんな事をしているので、3人に置いて行かれそうになります(笑)
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摩尼殿にやって来ました。
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先ずお参りを済ませて、御朱印をいただきます。
朱印帳3冊(父母とtakayanと家内の分)、掛け軸、笈摺(おいずる)2枚
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今頃は境内では、紅葉が1番の見頃を迎えているでしょうね。
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大きさに唖然とするほどの立派な建物です。
正面は国宝の食堂(じきどう)で、中では写経ができるようです。
左側が常行堂(重文)、右側が大講堂(重文)です。
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大講堂も立派な建物で、これらの扉を毎日開け閉めするだけでも大変ですね。
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ところどころで色付いた木々も見受けられました。
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苔も本当にきれいです。
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参道には小さなお地蔵様が沢山おられました。
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こんな何気ない所にカメラを向けるのも好きです。
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先ほどはリスがいましたが、今度は野生の鹿です。人馴れしているようです。
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かろうじて姫路城のシルエットが見えました。300mmでやっと確認できました。中央付近の山の上です。
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モミジは色付はじめでした。
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書寫山圓教寺の後は第26番札所、法華山一乗寺へ向かいます。
撮影日 2019年10月31日
撮影地 書寫山圓教寺
機 材 Nikon D4S
Nikon D810
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)