最近飲んでいるのがこのお茶、<バレリアン・ティー>です。
バレリアンはハーブの一種。オミナエシの仲間で、根に薬効がございますが、<天然の鎮静剤>なんて別名もあるくらいで、リラックス効果、安眠効果に優れております。ちょっと独特のにおいがございますが、それほど気にもなりませんし、薬っぽい味も慣れれば平気です。
実はここ最近、いろいろ考えごとがあったり、緊張する場面が多かったものですから、夜すんなり寝られないことが続いておりました。寝られなかったら寝なきゃいいんだ、別に死にゃあしないとは思うものの、翌日の体調を考えると余計に不安になったりしてしまうものですから、どうしたものかと案じておりました。一昨年来続けているハーブティーに、その答えがあるだろうと思い、いつもハーブを買いに行っている、銀座三越の<
ボタニカルズ>というハーブティーショップで、店員さんと相談して選んだのがこれ、というわけ。バレリアンだけのシングルティーではなく、実際はパッションフラワーやカモミール、リンデンフラワーもブレンドされています。
まあ、「これが効く!」という思い込みの力(プラシーボ効果、でしたっけ)もあるのでしょうが、寝る前に、ホットでこのお茶を飲むと、なんだか安心するんですよね。今月などは、楽屋にも持ってゆき、言いにくくて長い台詞まわしの申し次ぎ役の出番前にも飲んだりして、心を落ち着けています(これは半分ゲン担ぎかな)。
まだまだ未熟者ゆえ、緊張とか不安、悩みとの付き合い方がどうにも上手くなくて…。甘えてるんじゃない! と怒られるのを承知で告白いたしますが、その月々で演じるお役や仕事によっては、初日や舞台稽古前日など、一睡もできなかったり、夜中にハッと目が覚めて、それから明け方までドキドキしっぱなしだったりということも、そうそうではないにせよ、あるのです。
諸先輩がたにも、プレッシャーの対処法を伺ったりしてみるのですが、やっぱりこういうことはその人ごとの、<個人>の問題なのでしょう。<怒り>や<悲しみ>の感情も含めて、私の問題は私しか解消できないのです。だから逃げてはいけないし、やけになってもいけない。結婚もいたしましたことですし、責任ある大人として、課題にはしっかりと立ち向かい、気持ちの持ちように改めるべきところがあれば少しずつでも改め、新しい自分に変わってゆきたいとは切に思うのですが、正直、「つらい」「苦しい」と声に出したいときも、ございます。
お読み下さっている方々には、甚だご迷惑かもしれませんが、ブログを通じて、自分の気持ちを整理できる機会を得ましたのは、私にとりまして本当に有難いことでございます。当初はそんなことは思いもよらなかったですが、お芝居のことにせよ、趣味の話、食べ歩きにせよ、<伝える>ことでどれだけ私自身が癒されたかわかりません。
それだけに、言葉の重み、発信者としての責任の大きさも、常に感じております。気がつけば記事数が五百をこえた当ブログが、皆様にとって、<楽しい>とか<面白い>といった、明るいエネルギーに満ちたものであり続けられますよう、これからも、拙いながら取り組んでまいります。
…ハーブ紹介が変な方向に向かってしまいました。これも今の<気持ち>でしょうか。
皆様の不安解消法はなんですか?