本日は『妹背山婦女庭訓』の<舞台稽古>と『侠客春雨傘』の<舞台にて総ざらい>でした。
『妹背山』は明日も<初日通り舞台稽古>がございますので、今日は衣裳のみというスタイル。不思議なもので化粧をしないとあまり重ね着が暑く感じられません。やはり白塗りは皮膚呼吸を妨げているのかしら…。
5年ぶりの「吉野川」が、やっぱり大変でした。数多くの出道具のや立ち木の位置からはじまり、芝居中の鶯笛、障子の開閉、師匠の拵えがえに<浪衣>を着ての川の中の作業。兄弟子弟弟子はもちろんのこと、山城屋(藤十郎)さん、高麗屋(幸四郎)さんのお弟子さんと一緒の団体仕事もございます。1時間50分近い大作は、裏の仕事も楽ではございません!
『春雨傘』は、高麗屋(染五郎)さんのご長男、齋(いつき)さんの<初お目見え>。手を引かれて歩く姿がモウ可愛い~。師匠はお大尽役に扮し、お祝いの舞台にご一緒いたします。助六や御所の五郎蔵といった<男伊達物>のエッセンスを凝縮したようなひと幕。お楽しみに。
…久しぶりに全身マッサージをうけ、あまりの気持ちよさに寝てしまいました。女形を集中して演じるようになり、使う筋肉も変わってきたようで、いつもと異なる部分の凝りを指摘されました。