梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

第19回『合同公演』の詳細が決まりました!

2013年06月20日 | 芝居



2年ぶりに参加いたします。
『雛鶴三番叟』の<翁>役を勉強させて頂きます。翁、千歳、三番叟、すべて娘姿で踊るのが趣向の作品ですので、アシカラズ。
久しぶりに、花柳流の振りを学ばせて頂きます。3人心をあわせ、清々しく、めでたく、大らかに華やかに勤められたらと思っております。

これまでよりも、さらに若手中心の座組となりました。お目まだるいところ多々あるかと存じますが、このような顔ぶれ・演目・配役での勉強会も、これからの可能性を拓いてゆく意味で、経験しなくてはならないものと、私は存じております。
出演者一同、必死でございます。ただただ各師のお教えのもと、一所懸命勤めますれば、何卒ご指導ご後援下さりますよう、お願い申し上げます。

3ヶ月目も大盛況です

2013年06月18日 | 芝居
新装歌舞伎座杮落しも3ヶ月目。
「六月大歌舞伎」も16日に中日をむかえ、折り返しとなりました。

師匠は第1部『俊寛』で、久しぶりの丹波少将成経と、第3部『御存 鈴ケ森』で白井権八の2役をお勤めです。
権八では、前回の歌舞伎座上演時は黒色だった衣裳を、鶸(ひわ)色にしてお勤めです。色が変わると、雰囲気もやはり変わって見えますね。
雲助との立廻りも、前回より手数が増えておりますので、いかにも歌舞伎らしい、ちょっとシュールな世界をたっぷりじっくり御覧頂ければと存じます。

私は、第3部『助六由縁江戸櫻』の<三浦屋新造>、いわゆる“居残り”新造を勤めさせて頂いております。さよなら公演のときも同じお役でございましたが、今回は私がシンとなりましたので、後輩たちと、段取りよく舞台上での用ができるよう、気をつけております。
さよなら公演で助六をお勤めになっていた成田屋(團十郎)さんが冥府へ旅立たれ、ご子息の海老蔵さんでの助六でございます。
以前も申し上げましたが、舞台上の“特等席”から拝見できる有難さを噛み締めながら、良い姿勢を保つ辛さ(背中、腰の疲れはナカナカです)も乗り越えて、あと半分の公演を精進いたします。