今日は「舞台稽古」。今回は比較的スムースに終わりました。役者にとってお馴染みの狂言ばかりだったからでしょう。
舞台稽古のスケジュールは、演目ごとに<何時から始める>と決めて行うことはありません。四つの芝居を稽古するとして、その一番最初の演目の稽古開始時間のみ伝えられ、あとはよほどの事情がない限りぶっ続けで行うのです。ですから、自分の出番が、いったい今日の何時頃になるかどうか、予想をたてながら、化粧、扮装をするのです。
今日の稽古を例にとれば、午前十一時から、『源太勘当』、『与話情浮名横櫛』、『毛抜』、『籠釣瓶花街酔醒』を続けて稽古しました。私は『与話情~』からです。…『源太~』が一時間十五分の芝居。それからダメ出し、舞台装置の飾り直しが三十分間かかるとして、『与話情~』が始まるのは一時頃だろう。となると化粧は十二時に始めればいいかなア…。と、このように自分で考えて動いていかなくてはならないのです。ときにこの判断を誤り、ちょっと出かけて帰ってきたら、あと五分で芝居が開く!なんて事態もあったりして、総体的に皆早め早めの支度となってしまいます。
ところが、いざとなると衣裳さんが来なくて着られなかったり、急に居所を確認するからと舞台に呼ばれ、化粧の途中で駆け出したり、酷いときにはカツラが無い、小道具がない、もうてんやわんやの状況になることもしばしばあり、段取りをつけられない「舞台稽古」は、一番せわしない一日と申せましょう。
舞台稽古のスケジュールは、演目ごとに<何時から始める>と決めて行うことはありません。四つの芝居を稽古するとして、その一番最初の演目の稽古開始時間のみ伝えられ、あとはよほどの事情がない限りぶっ続けで行うのです。ですから、自分の出番が、いったい今日の何時頃になるかどうか、予想をたてながら、化粧、扮装をするのです。
今日の稽古を例にとれば、午前十一時から、『源太勘当』、『与話情浮名横櫛』、『毛抜』、『籠釣瓶花街酔醒』を続けて稽古しました。私は『与話情~』からです。…『源太~』が一時間十五分の芝居。それからダメ出し、舞台装置の飾り直しが三十分間かかるとして、『与話情~』が始まるのは一時頃だろう。となると化粧は十二時に始めればいいかなア…。と、このように自分で考えて動いていかなくてはならないのです。ときにこの判断を誤り、ちょっと出かけて帰ってきたら、あと五分で芝居が開く!なんて事態もあったりして、総体的に皆早め早めの支度となってしまいます。
ところが、いざとなると衣裳さんが来なくて着られなかったり、急に居所を確認するからと舞台に呼ばれ、化粧の途中で駆け出したり、酷いときにはカツラが無い、小道具がない、もうてんやわんやの状況になることもしばしばあり、段取りをつけられない「舞台稽古」は、一番せわしない一日と申せましょう。