いよいよ平成19年も終わりですね。
家内と東京大神宮へ<年越の祓>の形代を納めに行き、1年の御礼。それから4年間使ってきた携帯電話を機種変更、“JーPHONE”が“vodafone”を通り越して“SoftBank”になりました。
さて…。
女形1年生としての平成19年は、新鮮な体験の連続でした。
1月 歌舞伎座 『松竹梅 松の巻』後見/『勧進帳』後見(富樫)/
『金閣寺』捕手
2月 歌舞伎座 『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』<大序>の大名/
<七段目>の廓の若い者
3月 歌舞伎座 『通し狂言 義経千本桜』<四の切>の腰元
(この月より籍を女形に移す)
4月 歌舞伎座 『頼朝の死』申し次ぎの侍女/『男女道成寺』所化
5月 歌舞伎座 『勧進帳』後見(義経)/『女暫』女奴/
『め組の喧嘩』島崎楼抱え女郎おきみ
6月 歌舞伎座 『妹背山婦女庭訓』<小松原>の腰元
7月 国立劇場 『歌舞伎のみかた』<先代萩>乳母政岡
8月 日本橋劇場 【一心會】『操り三番叟』三番叟/『茶壺』目代/
『船弁慶』片岡八郎
国立劇場 【音の会】『仮名手本忠臣蔵 九段目』仲居
国立劇場 【稚魚の会歌舞伎会合同公演】
『乗合船恵方万歳』鳥追いおせん/『勧進帳』後見(富樫)
日本橋劇場 【苫舟の会】『卯月夢醒死神譚』人力車夫
9月 西コース巡業『番町皿屋敷』茶屋娘
10月 国立劇場 『平家女護島』<清盛館>の腰元/『昔語黄鳥墳』腰元胡蝶
11月 歌舞伎座 『種蒔三番叟』後見(三番叟)
12月 南座 『将軍江戸を去る』美濃部の母
有難いことに、台詞のあるお役を多数頂戴いたしまして、大変勉強になりました。ワキとしての台詞回しの難しさは、いまだに苦戦中ですが、その他立ち居振る舞い、鬘のことや衣裳のことなど、女形としての行儀や知識は、先輩をはじめ床山さんや衣裳さんが親切に教えて下さいました。今はどんどん吸収していかなくてはならない時期。25日間興行の毎日を無駄にせぬようどんどん皆さんに伺って血肉としたいものです。
お陰様で化粧による肌荒れは全くなくなりまして、これが先輩方がおっしゃっていた<白粉慣れ>するということなのかなと…。
そしてもう一つ、一生かけて勉強したい<後見>。これまでより少し前進できたかなと思いますのは、舞台で控えている間、ようやく<自然に呼吸>できるようになってきたことでしょうか。これまでは緊張や「後見をやっている」という意識が強くなり過ぎ、グッと息がつまってしまうというか、うまく吸えないような感じで、上半身が固くなってしまっておりました。それが、『種蒔三番叟』の三番叟の後見を勤めさせて頂いたときに、リラックスとはいかないまでも、だいぶ落ち着いた気持ちでとりくむことができ、やっと普段通りの呼吸ができました。この感覚は絶対忘れないでおこうと思います。
…今年は1年間休まず舞台に出ることができました。本当に有難いことです。とにかく今は沢山場数を踏むこと。踏んだ舞台を無駄にしないこと。
楽しくもあり、怖くもある毎日のお芝居。御覧下さる皆様に、なにかが伝わる役者になれるよう来年もたゆまず努力いたします。どうぞ今後とも、ご指導ご鞭撻よろしくお願い申し上げますとともに、この1年、当ブログで、舞台の内外でお世話になった方々に心よりの御礼を、そして佳いお年をお迎えくださいますよう、お祈り申し上げます。
中村梅之 拝
家内と東京大神宮へ<年越の祓>の形代を納めに行き、1年の御礼。それから4年間使ってきた携帯電話を機種変更、“JーPHONE”が“vodafone”を通り越して“SoftBank”になりました。
さて…。
女形1年生としての平成19年は、新鮮な体験の連続でした。
1月 歌舞伎座 『松竹梅 松の巻』後見/『勧進帳』後見(富樫)/
『金閣寺』捕手
2月 歌舞伎座 『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』<大序>の大名/
<七段目>の廓の若い者
3月 歌舞伎座 『通し狂言 義経千本桜』<四の切>の腰元
(この月より籍を女形に移す)
4月 歌舞伎座 『頼朝の死』申し次ぎの侍女/『男女道成寺』所化
5月 歌舞伎座 『勧進帳』後見(義経)/『女暫』女奴/
『め組の喧嘩』島崎楼抱え女郎おきみ
6月 歌舞伎座 『妹背山婦女庭訓』<小松原>の腰元
7月 国立劇場 『歌舞伎のみかた』<先代萩>乳母政岡
8月 日本橋劇場 【一心會】『操り三番叟』三番叟/『茶壺』目代/
『船弁慶』片岡八郎
国立劇場 【音の会】『仮名手本忠臣蔵 九段目』仲居
国立劇場 【稚魚の会歌舞伎会合同公演】
『乗合船恵方万歳』鳥追いおせん/『勧進帳』後見(富樫)
日本橋劇場 【苫舟の会】『卯月夢醒死神譚』人力車夫
9月 西コース巡業『番町皿屋敷』茶屋娘
10月 国立劇場 『平家女護島』<清盛館>の腰元/『昔語黄鳥墳』腰元胡蝶
11月 歌舞伎座 『種蒔三番叟』後見(三番叟)
12月 南座 『将軍江戸を去る』美濃部の母
有難いことに、台詞のあるお役を多数頂戴いたしまして、大変勉強になりました。ワキとしての台詞回しの難しさは、いまだに苦戦中ですが、その他立ち居振る舞い、鬘のことや衣裳のことなど、女形としての行儀や知識は、先輩をはじめ床山さんや衣裳さんが親切に教えて下さいました。今はどんどん吸収していかなくてはならない時期。25日間興行の毎日を無駄にせぬようどんどん皆さんに伺って血肉としたいものです。
お陰様で化粧による肌荒れは全くなくなりまして、これが先輩方がおっしゃっていた<白粉慣れ>するということなのかなと…。
そしてもう一つ、一生かけて勉強したい<後見>。これまでより少し前進できたかなと思いますのは、舞台で控えている間、ようやく<自然に呼吸>できるようになってきたことでしょうか。これまでは緊張や「後見をやっている」という意識が強くなり過ぎ、グッと息がつまってしまうというか、うまく吸えないような感じで、上半身が固くなってしまっておりました。それが、『種蒔三番叟』の三番叟の後見を勤めさせて頂いたときに、リラックスとはいかないまでも、だいぶ落ち着いた気持ちでとりくむことができ、やっと普段通りの呼吸ができました。この感覚は絶対忘れないでおこうと思います。
…今年は1年間休まず舞台に出ることができました。本当に有難いことです。とにかく今は沢山場数を踏むこと。踏んだ舞台を無駄にしないこと。
楽しくもあり、怖くもある毎日のお芝居。御覧下さる皆様に、なにかが伝わる役者になれるよう来年もたゆまず努力いたします。どうぞ今後とも、ご指導ご鞭撻よろしくお願い申し上げますとともに、この1年、当ブログで、舞台の内外でお世話になった方々に心よりの御礼を、そして佳いお年をお迎えくださいますよう、お祈り申し上げます。
中村梅之 拝