梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

演舞場十月大歌舞伎

2010年10月01日 | 芝居
ふた月めの演舞場公演です。
師匠は昼の部に、当たり役『頼朝の死』源頼家を、夜の部では舞踊『どんつく』に門礼者をお勤めになります。
私は『頼朝の死』で申し次ぎの侍女を勤めさせて頂きます。2度目でございますが、前回よりも少しでもよくなりたいです。

梅丸が国立劇場公演『天保遊侠録』で勝驎太郎を勤めさせて頂きます(『将軍江戸を去る』にも、将軍慶喜を見送る若侍で出るそうです)。
兄弟子の梅蔵さんも国立となりましたので、師匠の用事は弟弟子の梅秋と二人でいたします。その梅秋は、『盛綱陣屋』で、返り落ちのトンボを見せる榛谷十郎を勤めます。大事な役どころですので、怪我には気をつけてもらいたいですが、身内のことながら、彼のトンボはとても綺麗です。無事に乗りきってくれるはずです。

なにとぞ、演舞場へも、国立へもお出まし下さいますよう!