いよいよ明日の初日を控え、『鞍馬山誉鷹』と『大経師昔暦』が<初日通り舞台稽古>でした。
午後四時過ぎからの『鞍馬山誉鷹』は、昨日のうちに立ち回りを幾度もお稽古いたしましたので、今日は事前に合わせることもなく、全て本番通りの流れで進行しました。とりたてて問題もなく終了しましたが、実際にトンボを返るだんになりますと、我々同士のイキを合わせることが大変必要になるのですが、今回の立ち回りでは一度に八人とか十人という大人数での<総返り>がほとんどですので、なかなか全員がぴたっと揃うようにするのは大変です。とくに今日はお互いが間をさぐり合ってしまう箇所がみられまして、これは明日から改善してゆかねばなりません。
そうでなくても、我々カラミ全員が動きを“合わせる”ことは本当に重要なことで、ひとり勝手な動きや形をしていては、調和を乱して立ち回りを台なしにしかねません。左右で、前後で、お互いを見合って、揃えて、みんなで一つのものを作り上げてゆくという気持ちが必要なのだと思います。かくいう私もこれまでこういうことに全く無自覚で、振り返れば色々な方々に御迷惑をおかけしてしまいました。せめてこれからは、“全体の中の一人”としての意識を持って、皆さんの足を引っ張らないように勉強させて頂きたいと思います!
久しぶりのトンボも無事勤められ、ホッといたしましたが、続きましては『大経師昔暦』です。『鞍馬山誉鷹』との間に、別の芝居の舞台稽古が入ったので、始まりは午後七時少し前でした。こちらは京都の暦屋を舞台とした<世話物>でございますので、商家の店先の雰囲気を出すための<出道具>という備え付けの小道具類(タバコ盆、硯箱、炬燵、帳面、荷物などなど…)が沢山並べられ、それが演技にも密接にかかわってまいります。それらの<出道具>を確認したり、舞台装置にあわせた演技の段取りなどをつけてからの本番となりました。始まってしまえばスムーズに進行、本番の予定上演時間とほぼ同じ時間で幕となりました。
今日は六演目の舞台稽古でしたので、稽古がおして夜中になってしまうかな…とも思ったのですが、予想以上にトントンと進んで、八時に終わることができたのは、とても有り難かったです。
さあ、もうこれからは本番しかございません。<軍兵>と<楓四天>、様々な注意点を忘れずに、久しぶりの歌舞伎座の舞台を、恥ずかしくないように勤めたいと存じます。
今日は<名題下部屋>の着物掛けを。浴衣あり単衣あり袷あり、柄も様々です。
午後四時過ぎからの『鞍馬山誉鷹』は、昨日のうちに立ち回りを幾度もお稽古いたしましたので、今日は事前に合わせることもなく、全て本番通りの流れで進行しました。とりたてて問題もなく終了しましたが、実際にトンボを返るだんになりますと、我々同士のイキを合わせることが大変必要になるのですが、今回の立ち回りでは一度に八人とか十人という大人数での<総返り>がほとんどですので、なかなか全員がぴたっと揃うようにするのは大変です。とくに今日はお互いが間をさぐり合ってしまう箇所がみられまして、これは明日から改善してゆかねばなりません。
そうでなくても、我々カラミ全員が動きを“合わせる”ことは本当に重要なことで、ひとり勝手な動きや形をしていては、調和を乱して立ち回りを台なしにしかねません。左右で、前後で、お互いを見合って、揃えて、みんなで一つのものを作り上げてゆくという気持ちが必要なのだと思います。かくいう私もこれまでこういうことに全く無自覚で、振り返れば色々な方々に御迷惑をおかけしてしまいました。せめてこれからは、“全体の中の一人”としての意識を持って、皆さんの足を引っ張らないように勉強させて頂きたいと思います!
久しぶりのトンボも無事勤められ、ホッといたしましたが、続きましては『大経師昔暦』です。『鞍馬山誉鷹』との間に、別の芝居の舞台稽古が入ったので、始まりは午後七時少し前でした。こちらは京都の暦屋を舞台とした<世話物>でございますので、商家の店先の雰囲気を出すための<出道具>という備え付けの小道具類(タバコ盆、硯箱、炬燵、帳面、荷物などなど…)が沢山並べられ、それが演技にも密接にかかわってまいります。それらの<出道具>を確認したり、舞台装置にあわせた演技の段取りなどをつけてからの本番となりました。始まってしまえばスムーズに進行、本番の予定上演時間とほぼ同じ時間で幕となりました。
今日は六演目の舞台稽古でしたので、稽古がおして夜中になってしまうかな…とも思ったのですが、予想以上にトントンと進んで、八時に終わることができたのは、とても有り難かったです。
さあ、もうこれからは本番しかございません。<軍兵>と<楓四天>、様々な注意点を忘れずに、久しぶりの歌舞伎座の舞台を、恥ずかしくないように勤めたいと存じます。
今日は<名題下部屋>の着物掛けを。浴衣あり単衣あり袷あり、柄も様々です。