2006年もあと12時間。
今年も皆様のお力を持ちまして、当ブログを続けることができました。改めて御礼申し上げます(皆様からのコメントに、お返事をできなかった月がございましたこと、お詫び申し上げます)。
さて、私のこの1年のお役を振り返ると…。
1月歌舞伎座 『鶴壽千歳』後見・『藤十郎の恋』大道具方
2月博多座 『女伊達』若い者・『大津絵道成寺』槍奴
3月国立劇場 (国立劇場小劇場での18期生の発表会にて)『修禅寺物語』修禅寺の僧
4月歌舞伎座 『沓手鳥弧城落月』関東方武士・『関八州繋馬』軍兵・『井伊大老』侍女
5月歌舞伎座 『外郎売』振袖新造・『権三と助十』長屋の女房・『黒手組助六』振袖新造
6月歌舞伎座 『藤戸』裃後見・『荒川の佐吉』見物の男・『暗闇の丑松』若い者
7月国立劇場 『毛谷村』忍びの浪人直方源八
8月国立劇場 (宗家藤間会)『屋島官女』武者右源太・『大望月』後見
(勉強会)『修禅寺物語』源頼家
9月歌舞伎座 『六歌仙 業平』後見・『籠釣瓶花街酔醒』九重付き振袖新造
10月国立劇場(40周年記念式典)『石橋』裃後見/(芸術祭)『勧進帳』裃後見
『元禄忠臣蔵 第1部』申し次ぎの侍・大石の若党・諸士
11月国立劇場『元禄忠臣蔵 第2部』廓の若い者
12月歌舞伎座『嫗山姥』花四天・『将門』力者・『勢獅子』後見
お役の上では初めて勤める役が多かったように思います。後見をさせて頂く機会も多うございました。ひとつひとつの舞台に思い出はつきませんが、まさか私にさせて頂けるとは思ってもみなかった『毛谷村』の浪人役は、悩んだ数も疲労度も今年のベスト1です。結果を残せなかったのは本当に残念ですが、精神的にとても鍛えられたお役でした。
裏の仕事では、上には書かれておりませんが、師匠がお勤めになった『先代萩』の八汐の着付け作業と、『業平』の公家装束の着付け、そして沢山の小道具をつけ外しする舞台上での用事…。後見はやればやるほどその難しさを痛感いたします。私は人間的に過剰な部分が多いので、それを舞台の上で殺すこと削ること、ある意味禅の修行みたいな気持ちです。
芝居の世界に入ったばかりの頃のように、舞台に出てれば楽しくてしょうがないという時期は過ぎ去り、思い悩み考えつつ、ときに抑制、つとめて冷静でいられることを第一に考えるようにしておりますが、まだまだまだまだ修行が足りません。人間的な修養にも勤めなければと思っております。
春の入籍と引っ越し、夏の結婚式と、プライベートでも大きな変化があった年でした。環境が変わったことで、気持ちの変化もありましたが、これからも、外へ外へとアンテナを張り巡らして様々な体験を、そして経験を内へ内へと掘り下げてしっかり自分の糧にすることができるよう、毎日を大切に生きてゆきたいと思います。
皆様の2007年が、素晴らしい年になりますようお祈り申し上げますとともに、1回でも多くの舞台でお目にかかれますよう、願っております。
それでは、よいお年を!
今年も皆様のお力を持ちまして、当ブログを続けることができました。改めて御礼申し上げます(皆様からのコメントに、お返事をできなかった月がございましたこと、お詫び申し上げます)。
さて、私のこの1年のお役を振り返ると…。
1月歌舞伎座 『鶴壽千歳』後見・『藤十郎の恋』大道具方
2月博多座 『女伊達』若い者・『大津絵道成寺』槍奴
3月国立劇場 (国立劇場小劇場での18期生の発表会にて)『修禅寺物語』修禅寺の僧
4月歌舞伎座 『沓手鳥弧城落月』関東方武士・『関八州繋馬』軍兵・『井伊大老』侍女
5月歌舞伎座 『外郎売』振袖新造・『権三と助十』長屋の女房・『黒手組助六』振袖新造
6月歌舞伎座 『藤戸』裃後見・『荒川の佐吉』見物の男・『暗闇の丑松』若い者
7月国立劇場 『毛谷村』忍びの浪人直方源八
8月国立劇場 (宗家藤間会)『屋島官女』武者右源太・『大望月』後見
(勉強会)『修禅寺物語』源頼家
9月歌舞伎座 『六歌仙 業平』後見・『籠釣瓶花街酔醒』九重付き振袖新造
10月国立劇場(40周年記念式典)『石橋』裃後見/(芸術祭)『勧進帳』裃後見
『元禄忠臣蔵 第1部』申し次ぎの侍・大石の若党・諸士
11月国立劇場『元禄忠臣蔵 第2部』廓の若い者
12月歌舞伎座『嫗山姥』花四天・『将門』力者・『勢獅子』後見
お役の上では初めて勤める役が多かったように思います。後見をさせて頂く機会も多うございました。ひとつひとつの舞台に思い出はつきませんが、まさか私にさせて頂けるとは思ってもみなかった『毛谷村』の浪人役は、悩んだ数も疲労度も今年のベスト1です。結果を残せなかったのは本当に残念ですが、精神的にとても鍛えられたお役でした。
裏の仕事では、上には書かれておりませんが、師匠がお勤めになった『先代萩』の八汐の着付け作業と、『業平』の公家装束の着付け、そして沢山の小道具をつけ外しする舞台上での用事…。後見はやればやるほどその難しさを痛感いたします。私は人間的に過剰な部分が多いので、それを舞台の上で殺すこと削ること、ある意味禅の修行みたいな気持ちです。
芝居の世界に入ったばかりの頃のように、舞台に出てれば楽しくてしょうがないという時期は過ぎ去り、思い悩み考えつつ、ときに抑制、つとめて冷静でいられることを第一に考えるようにしておりますが、まだまだまだまだ修行が足りません。人間的な修養にも勤めなければと思っております。
春の入籍と引っ越し、夏の結婚式と、プライベートでも大きな変化があった年でした。環境が変わったことで、気持ちの変化もありましたが、これからも、外へ外へとアンテナを張り巡らして様々な体験を、そして経験を内へ内へと掘り下げてしっかり自分の糧にすることができるよう、毎日を大切に生きてゆきたいと思います。
皆様の2007年が、素晴らしい年になりますようお祈り申し上げますとともに、1回でも多くの舞台でお目にかかれますよう、願っております。
それでは、よいお年を!