梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

5月、6月のこと

2011年05月27日 | 芝居
5月は新橋演舞場公演で昼の部『敵討天下茶屋聚』序幕の<女田楽師>と夜の部『籠釣瓶花街酔醒』の<八ッ橋付き振袖新造 八重菊>を勤めさせて頂きました。

女田楽師は、藤間の御宗家の振付により、長唄の古曲<花車>を地に、明石屋(友右衛門)さんのご子息の、廣太郎さん廣松さんのお二人、先輩の京蔵さん京紫さん、そして私、千壽郎さん、京珠さん、春希さんという名題下女形の仲間たち4人というメンバーで、幕開きの踊りを勤めさせて頂きました。
このような機会を得られましたこと、ただただ感謝しております。

八ッ橋付き新造は、「見染め」から「縁切り」の場まで出るシンのお役でございました。昨年2月、大和屋(玉三郎)さんの八ッ橋のおりにも勤めさせて頂きましたので、へんに緊張したりアタフタすることはございませんでしたが、このお芝居、このお役の雰囲気に体が自然に馴染んでくるには、まだまだ年月がかかりそうです。
『籠釣瓶』は一門にとりましても大変由縁の深い演目でございます。この舞台に<自然に>出られるように、いつかはなりたいです。

子役ちゃんの化粧などあり、1日中楽屋におりました5月でしたが、6月は博多座!
 稽古は29日からですので、3日間の休暇ができました。床屋、マッサージ、買い物、食べ歩きと、リフレッシュに勤めて気持ちを切り替え中です…。

夜の部『忠臣蔵 七段目』の<仲居>を勤めさせて頂きます。
また<見立て>を勤めさせて頂くことになりそうです。
博多らしいネタを考えられたらよいのですが。

…29日に博多へ向いますが、台風が接近中とのこと。飛行機は大丈夫ですかね…。