梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

観ているだけでも楽しかったです

2006年10月15日 | 芝居
昨日は更新できず失礼いたしました。
終演後に、名題下を中心としたサッカー部と、国立劇場のスタッフさん(主に操作盤という部署の方々)とのフットサルの試合がありまして、一観客、および写真班として参加させて頂きました。
永田町の全共連ビルの屋上に、フットサルコートがあるなんてちっとも知りませんでしたが、午後七時から二時間、十分間ずつの試合をほとんど休憩なしでぶっ通し(メンバーの交代はありますよ、もちろん)。皆さん体力がありますね~。私など、中学時代の体育の時間で、他のみんなが三十秒でクリアできる<ジグザグドリブルでのコース往復>に、五分近くかかってしまったくらい、球が苦手、嫌い、恐いものですから、皆さんの鮮やかなボールさばき、連係プレーにはほとんど尊敬に近い感情を抱きました。メンバーには、高校でサッカー部に所属していたなど、こんなのお手のものといった人も多く、ユニフォーム姿もきまってます。実は私もサッカー部の皆さんが、最初のユニフォームを誂えたときに、「君も作ったら」といわれて、部員ではないのにも関わらず、名前入りのを持っておりまして、昨日は折角でしたから着てゆきました。でもどうも私が着るとただの<ネマキ>にしか見えないのが悲しいところでして…。しょせんスポーツのニンではないということでしょう。
勝負は、役者チームの快勝でした。

さて、昨日の公演中に、はやくも来月のかつら合わせがございました。まだ正式に、配役を通知する手紙が送られておりませんので、ここにお役を発表することは控えさせて頂きますが、衣裳さん床山さん鬘屋さんに、総配役を記した<附帳>が渡されるのは、我々への通知より先になります(なにしろ<仕込み>作業をすぐにでも行わなければなりませんからね)から、実は、かつら合わせで自分のお役を知ることも多いのです。しかしながら、急遽の変更、追加もままございますから、あくまで正式な通知があるまでは、自分のお役は決定されていないということは、ご了承下さいませ。

本日<中日>! ついに折り返しです。なかなか緊張との付き合い方がうまくなりませんが、ほんの少し、ゆとりもできてきたかなというところです。言いにくかったところも、何度も繰り返してきたので、口が慣れてきました。かえって、これまで気がつかなかった語句に課題も見つかったりします。とはいえ、悩みながら、考えながら台詞は喋れませんから、勢いと集中力で乗り切らなくては! 

今晩は友人と遊びに行くので夜の更新ができないと思い、ちょっと早起きできた朝のうちに、この記事を書きました。