本日は『渡海屋・大物浦』『四の切・奥庭』が<総ざらい>で、『鳥居前』が<初日通り舞台稽古>でした。
師匠ともお話ししたことなんですが、このお芝居での源義経というお役は、ひと幕ずっと舞台にいるということがないんですよね。『鳥居前』にしても『渡海屋・大物浦』にしても、そして『四の切』でも、必ず1回は退場してしまいます。『渡海屋~』などは、次の出番まで50分近くあるくらいで、その間お待ちになる師匠のお気持ちはいかばかりかと存じます。また『渡海屋~』がすむと、次の出番『四の切』までは5時間近くあくわけで、通し狂言の中の大きいお役で、こういう登場のしかたは珍しいしかもしれませんね。しかしながら、『義経千本桜』の外題が示します通り、このお役はいわばタイトルロールでございます。出番はとびとびでも、全編をつらぬく大切な存在。彼のために苦労する家臣たち、彼に恨みを晴らそうとする武将たち、そしてそれにまきこまれる庶民たち。それぞれが、それこそ吉野の千本桜のように居並んでいるのがこの狂言の魅力でございましょう。
舞台稽古のトップバッター、『鳥居前』は至極順調に終わりました。久々に、師匠の鎧の着付け作業でしたので、(はて、次は?)と手順を考えてしまいましたが、明日からは大丈夫です。
今日の写真は出番を終えた<鳥居>です。
師匠ともお話ししたことなんですが、このお芝居での源義経というお役は、ひと幕ずっと舞台にいるということがないんですよね。『鳥居前』にしても『渡海屋・大物浦』にしても、そして『四の切』でも、必ず1回は退場してしまいます。『渡海屋~』などは、次の出番まで50分近くあるくらいで、その間お待ちになる師匠のお気持ちはいかばかりかと存じます。また『渡海屋~』がすむと、次の出番『四の切』までは5時間近くあくわけで、通し狂言の中の大きいお役で、こういう登場のしかたは珍しいしかもしれませんね。しかしながら、『義経千本桜』の外題が示します通り、このお役はいわばタイトルロールでございます。出番はとびとびでも、全編をつらぬく大切な存在。彼のために苦労する家臣たち、彼に恨みを晴らそうとする武将たち、そしてそれにまきこまれる庶民たち。それぞれが、それこそ吉野の千本桜のように居並んでいるのがこの狂言の魅力でございましょう。
舞台稽古のトップバッター、『鳥居前』は至極順調に終わりました。久々に、師匠の鎧の着付け作業でしたので、(はて、次は?)と手順を考えてしまいましたが、明日からは大丈夫です。
今日の写真は出番を終えた<鳥居>です。