梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

というわけで

2010年09月01日 | 芝居
毎月々の公演情報はこれからもお伝え申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。

歌舞伎座で恒例になりました<秀山祭>が、引き続き演舞場でも賑々しく開催されます。
演舞場への出演は、成田屋(海老蔵)さんの『宮本武蔵』以来ですから、じつに7年ぶりでございます。

師匠は昼の部序幕『月宴紅葉繍』の<在原業平>、夜の部序幕『猩々』の<猩々>の2役をお勤めになります。『紅葉繍』は、いくつかの既存曲をアレンジいたしまして、藤間の御宗家が今回新たに構成、振付をなさった作品です。紅葉色増す秋の夜半、業平と小町が御殿で優雅に舞う、趣き豊な作品でございます。
『猩々』は長唄地の、いわゆる二人猩々でございます。師匠2回目の上演で、このたびも松羽目の舞台です。

私は『紅葉繍』の着付後見と、『荒川の佐吉』序幕の町人の女に出演いたします(前回は立役での出演でした)。
やや勉強会の疲れが残っておりますのが情けないのですが、いよいよ初日を迎えますので、ご来場下さる皆様から良い“気”を頂戴しまして、早く本調子に戻したいと思っております。

大変な大一座でございますので、楽屋も大変賑やかです。
客席も熱気溢れるものになりますよう!