梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

1年間ありがとうございました

2010年12月31日 | 芝居
26日に京都南座の千穐楽を勤め上げ、翌朝から早速新橋演舞場<寿初春大歌舞伎>の稽古。おかげさまで29日の舞台稽古を持ってめでたく仕事納めができました。
平成23年最初の興行では、昼の部『妹背山婦女庭訓』の<官女>と『寿曽我対面』<十郎の裃後見>、夜の部『寿式三番叟』<翁の裃後見>の3役を勤めさせて頂きます。

…今年もあと5時間弱ですが、2010年はいつも以上に濃い1年だったような気がいたします。

 1月歌舞伎座  『勧進帳』富樫の裃後見/『春の寿』春の君の着付後見/『娘道成寺』所化(歌舞伎座で“舞尽くし”をさせて頂きました)/『浮名横櫛』貝拾いの女
 2月歌舞伎座  『じいさんばあさん』るんの侍女/『籠釣瓶』八ッ橋付き振袖新造(「縁切り」の緊迫感を体験できました)
 3月歌舞伎座  『女暫』腰元
 4月歌舞伎座  『助六』三浦屋新造
 5月お休み    沖縄に<新婚>旅行できました!
 6月博多座   『紅葉狩』侍女/『大川の隠居』嶋やの女中/『毛剃』奥田屋仲居
 7月東コース巡業『重の井子別れ』腰元/『勧進帳』富樫の裃後見/『忠臣蔵 七段目』仲居
   一心会   『子守』(梅丸)『文売り』『奴道成寺』後見
 8月趣向の花  『真田小僧』金坊の母
   合同公演  『忠臣蔵 五・六段目』母おかや
 9月新橋演舞場 『紅葉繍』着付後見/『荒川の佐吉』町人の女
10月新橋演舞場 『頼朝の死』申次ぎの侍女
11月国立劇場  『通し狂言 国性爺合戦』花いくさの官女
12月京都南座  『阿国歌舞伎夢華』女歌舞伎/『忠臣蔵 七段目』仲居(“見立て”をさせて頂きました)

歌舞伎座とのしばしのお別れ、若手中心になって2年目の合同公演で、皆と手を携えて義太夫狂言の大曲に挑んだことは深く記憶に残っておりますし、プライベートでの沖縄旅行でも、いろいろと考えることがございました。

来年はどんなことがあるでしょうか?
楽しく元気に過ごせればと思っております。
皆様も、どうぞよいお年を。