梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

演舞場<七月大歌舞伎>です

2011年06月27日 | 芝居
昨26日、<博多座六月大歌舞伎>の千穐楽を無事に勤め上げ、帰京いたしました。
夜の序幕の『忠臣蔵 七段目』で仕事が終わっておりましたので、博多生活を満喫できました。美味しいもの、素敵なお店が、劇場から徒歩圏内に沢山たくさんありすぎて、財政難(?)になってしまいましたが、ひと月お世話になりました。有り難うございました。

早速、今晩から新橋演舞場<七月大歌舞伎>の稽古も始まりますが、それまでは勉強会の事務準備や、体のメンテナンスをしようと思っております。
<七月大歌舞伎>では、昼の部『勧進帳』で<義経の裃後見>、夜の部『江戸の夕映』で<女中>を勤めさせて頂きます。『江戸の夕映』は、初めて関わる芝居なので楽しみです。

『第17回 合同公演』は、一般前売りが始まって約2週間。売れ行き好調な回もあればそうでない回もあり…。お盆と重なっておりますので、なかなかご都合のつかないお客様も多いかと存じますが、どうかよろしくお願い申し上げます。
15日(月)、16日(火)の公演を是非是非!

『合同公演』に先立ちましての『音の会』で、歌舞伎義太夫(竹本)さんの演し物として上演される『車引』に、兄弟子の梅蔵さんと弟弟子の梅秋が参加いたします。梅蔵さんは<舎人 松王丸>、梅秋は<金棒引 藤内>。梅蔵さんは久しぶりの勉強会参加。私は梅蔵さんの黒衣後見をさせて頂きますので、一門揃っての参加となりました。なかなかないことなのでとても嬉しく、楽しみでございます。
詳細はこちらからどうぞ。

早速真夏日も訪れましたが、これからますます暑い毎日が続くと思われます。
皆様熱中症、夏バテにはくれぐれもお気をつけ下さいませ。

第17回『合同公演』の前売りが始まります

2011年06月10日 | 芝居
震災による甚大な被害、原子力発電所事故による電力不足の懸念などもあり、開催の是非そのものから検討した『稚魚の会・歌舞伎会 合同公演』ですが、3月末に、独立行政法人<日本芸術文化振興会>より、「4月以降の主催公演は予定通り公演を行う」旨の発表があり、正式な主催公演である『合同公演』の開催が、劇場側から保証されたこと、そしてなにより、参加希望者一同の「勉強の場を続けてゆきたい」という強い意志により、本年度、第17回公演の開催が決定いたしました。

夏期の電力不足の問題に対しましては、開演時間をこれまでとは変えることで、電力消費ピーク時に、極力公演が重ならないよう配慮することで対応いたします。
詳しくは、国立劇場ホームページを御覧下さい。
私は、『寿曽我対面』の<小林妹舞鶴>を勉強させて頂きます。師匠をはじめ、加賀屋(魁春)さん、三河屋(團蔵)さんが監修・指導をして下さいます。大変有難く、嬉しく思っております。

11日からネットで、12日から窓口での前売りが始まります。
お盆の公演となりましたが、どうぞ皆様お誘い合わせの上、足をお運び下さいますよう、お願い申し上げます。