高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

いみゃーだ先生

2008年07月16日 03時45分26秒 | 友人

松坂屋にやって来ると必ず2回、顔を出してくれる人がいる。名古屋市立北高校の名物男、「たもっつぁん」こと今飯田保先生、標準語では「イマイイダ」と読むが、名古屋弁では「いみゃーだ」と言う。

714_005 40年前から、今と一緒のスポーツ刈り、白衣を着て自転車に乗って校庭を疾走していた。この人の記憶力と行動力には本当に驚かされる。教員生活の間に数千人の生徒を受け持ったであろうが、ほとんどの生徒を覚えている。生徒どころか?生徒の家族のこと、果ては飼っている犬の名前まで知っている。人間の記憶力というのは底知れない物があるのだね?

毎年、保先生から突然、何も前触れも無く「枇杷の種」が送られてくる。この枇杷の種には、薬効性があり、昔から家庭の万能薬として知られている。

ネットで探してみると下記の様な説明が出てきた。

枇杷種焼酎の効能

●胃のもたれ・口内炎・歯痛・歯茎の腫れ・歯槽膿漏等

●のどの痛み・せき等

●内臓の痛みや炎症等

●水虫・切傷・やけど等

●他慢性疾患

外からの手当(患部に直接塗る)と中からの手当(飲む)で多くの方々が実行しておられるようです。

今回、先生が日焼けして少し痩せた印象を受けたので「先生少し痩せまた?」と聞くと、「毎日枇杷を拾いにいっとるで、そう見えるんだろうが」と名古屋弁で答えてくれた。毎日、2時間3時間と枇杷の実を拾って回っているらしい。

「こなぁーだ、枇杷をひろっとったら、パトカーが来やがって‥‥、近所のおっさんが通報しやがったんだゎぁ、警察に言ってやったがや」「とろくさゃーこと言っとっていかんがゃぁ、生っとるもんを採っとるんだ無ぁーで、落ちとるもんを拾っとるんだがや。掃除をしてやっとるみたぁなもんだ。」

その時も、特異な記憶力が威力を発揮する。教え子があちらこちらの警察にいるので、「何処何処の警察署長に電話してみろ、ワシがどんな人間がわかるがや!」とすらすらと、名前と電話番号が出てくる。

そんな、こんなで大変な労力を使って何百キロも集めた枇杷の実を、無償で、その上、自分で送料まで払って全国の知人に送っているのである。 教職は定年退職されている、現在はボランティアで創体法といわれる(整体の一つ)健康法で、あちらこちらを飛び回っている。

ところで、実は最後に、私はこの先生に担任になって貰った事は一度も無く、授業も受けた事が無い。ただ単に北高校の生徒であると言うだけの関係なのだ。

それなのに、この先生は突然、大分県の私の家に泊まりに来たりする。何とも不思議な先生だ。元祖の「金八先生」みたいなイメージかな。

竹工房オンセ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 瑞穂運動場 | トップ | 名古屋場所 2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

友人」カテゴリの最新記事