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那須岳

2012-07-14 17:32:10 | 旅行記

6/24登頂

先月天城山に登った後で腰を痛め、通院してようやく最近落ち着いてきました。どこかリハビリのつもり登れる山がないかと探したところ、那須岳(日本百名山)が思いつきました。ロープウェーで山頂近くまで上がれるので山行の時間も少なくて済みます。しかも上に上がると一部急なところはあるものの、稜線歩きが中心の模様。高速で麓まで行けるのでアクセスも良好。
しかも天気を調べると一日晴れ。 ということで出かけることに決めました。

6時半に家を出ましたが、すでに日は昇っています。 空には雲が多いものの、何とか晴れそうです。給油後に高速に乗り、北関東道から東北道をとばしました。 まだ時間が早いせいかあまり込んでいなかったのですが、とにかく眠く、上河内SAで仮眠を取りました。記憶通りここにはSAの建物から遠く離れたところに、木陰になっている駐車場があり、ここに車を駐めると静かに仮眠をとれるのです。

目を覚ますと30分ほど経っていました。 那須インターで降りて那須岳ロープウェーの山麓駅まで車を飛ばしました。まだ時間が早いせいかあまり混んでいません。しかし、山麓駅では駐車場がほとんど満車。 かろうじて普段は置かない場所に誘導してもらって駐められ、あと少し遅かったら、遠いところに置かされる羽目になったところでした。高速に乗っている頃は山に雲がかかっていたものの、山に近づくにつれて雲が晴れ、空が見えてきました。 ロープウェー乗り場ではすっかり晴れて、茶臼岳の山頂も見えました。

ロープウェーを降りると、火山特有のざらざらした歩きにくい登山道が茶臼岳山頂まで続きます。 これが実に歩きにくく、しかも斜度も結構あるので、久しぶりの山登りだった俺にはかなりきつく、息が上がってしまいました。山頂に近づくにつれて小休止の間隔も狭まり、本当に数歩歩いては一息つくという感じ。 幸い登山道の幅が広かったので、他の人の邪魔をせずに済みました。

ようやく到着した山頂は火口になっており、それをぐるっと回る登山道がついており、その一角に山頂がありました。 しかしそこは茶臼岳の山頂で、那須岳の最高点はここよりずっと北にある三本槍岳の山頂にあります。

山頂から峰の茶屋跡方面に下りて見上げると、茶臼岳の荒々しい山容がばーんと目の前に立ちはだかります。 峰の茶屋跡からは、今度は朝日岳方面へ向けて切り立った稜線を伝って歩くルートが続きます。私はこの手の登りは疲れを感じずに登れます。ほかの登山客たちはかなりまごついていましたが、私はすいすい登ることができました。茶臼岳に登るまでの疲労困憊はどこへやら、全く不思議なものです。

この難所を登り切ると、あとは灌木とハイマツが混じって生える、なだらかな稜線歩きが続きます。一カ所歩きにくい階段が設置された急な下りがあったものの、眺めがよく、気持ちよいルートでした。 山頂の手前には清水平という湿原もあり、火山とばかり思っていた那須岳とは全く違った光景が広がっていたのには驚かされました。 最後の三本槍岳への登りも、灌木の間を縫う気持ちのよいコースでした。 山頂までは2時間半ほど。コースタイムよりも少し短かった程度。 私としてはかかりすぎですが、腰痛上がりとしては、まぁ、よしとしましょう。

山頂は畳15畳ほどの広さ。 日曜日ということで、結構な賑わいです。 山頂でもまだ青空が見え、遠く北には猪苗代湖も見えました。 遠くの山々には雲がかかっていましたが、雲がなければ磐梯山や飯豊山なども見え、これらの山にはまだ登っていないので、次のターゲットとしてその山を目にしておきたかったので、ちょっと残念でした。

下りはまず峰の茶屋跡へ戻り、そこから茶臼岳を一周するコースを取りました。 歩いてロープウェー山麓駅まで戻ることもできるのですが、私はそれを知らずにロープウェーの往復券を買ってしまっていたので、ロープウェー山頂駅まで戻る必要があったのです。 でも、幸いあのきつい登りを繰り返す必要はなく、茶臼岳の西側をぐるっと回るルートがあるのを知ったので、それを歩くことにしました。 茶臼岳の西側ではまだ水蒸気が吹き上がっていましたが、登山道はそのすぐ脇を通っており、ちょっと驚きました。 牛首というところから山頂駅方面へ向かいますが、途中で中学生の団体に追いついてしまったので、早足で追い抜きました。 追い抜く私に対してまで中学生は挨拶をしてくるので、ちょっと疲れました。 山頂駅に着くとすっかりガスの中。 早い時間に登り始めてよかったです。 山麓駅に着くとなんと5時間経っていました。
コースタイムは4時間。 これはガイドブックの間違いだと思います。 ふつうの人では6時間くらいかかると、ほかの登山客が言っているのが聞こえました。

那須岳はただの火山と思っていたのですが、それは茶臼岳だけで、岩登りあり、気持ちよい稜線歩きありで、実は表情豊かな山であることを初めて知りました。 ツツジの時期や紅葉の時期に来るとさぞかしきれいだと思います。 初夏か秋にもう一度来ても良いかなと思わせる山行でしたが、いかんせん人手がとても多いのも難点かな、と思いました。こんなに混んでいる山はしばらく前に秋に登った雨飾山以来かなと思いました。

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