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登山の記51・平標山、仙ノ倉山①

2006-06-06 21:01:56 | 旅行記

前任校には「低山友の会」という山登りのグループがあり、定期テストの時には一緒に休みを取り、近郊のあまり高くない山に日帰りで登り、帰りに温泉に入ってくる、という気楽で楽しい山行を行っていた。私が加わるまでに、苗場山と八間山に登ったが、いずれも雨やガスの中の山行だったそうだ。私が平標山に登ったのは、そのツアーに参加させてもらって3回目の時である。(1回目は4月の小野子山、2回目は7月の会津駒ヶ岳。平標山には高校3年の遠足で登ったのだが、山頂には行っていない。)

10月の中間テストの中日。その日は朝から雲一つ無い素晴らしい天気で、山行も快適で素晴らしいものになることが予想された。しかし、寒さは結構なもので、登山口に着くと辺りには真っ白に霜が降りていた。気温0度。山頂での寒さが気にかかった。

初めは林道歩きが続く。林道が終わるとブナの林の中を登るやや急な登山道に入る。この辺りから陽が射し始めたのだが、何しろ素晴らしい紅葉である。空は真っ青に澄み渡り、稜線に出てからの眺めの素晴らしさに胸が躍った。しかし、道はきつさを増し、私はさほど気にはならなかったのだが、他の先生方はかなり大変そうで、既に息の上がっている先生もいた。ただ、紅葉の素晴らしさはその疲れを吹き飛ばすほどのもので、皆元気を振り絞って登り続けた。

ひょっこり目の前に小屋が現れた。きつい登りもここまで。あとは木道歩きになる。小屋の裏側に出ると、予想通り素晴らしい光景が広がっていた。谷川連峰や三国連山が見事に紅葉し、真っ青な空とのコントラストは見事と言うほかない。低山友の会の山行では、これまでで一番良い天気ということで、今回から参加した私とS藤先生は、晴れ男・晴れ女と称賛された。

小屋からは木道が続く。景色は素晴らしかったが、単調な登りで、斜度はさほどではなかったものの、私はかえってこちらの方がへばった。それに、登っても登っても山頂に近づかないのである。木道の整備は、環境保護の面では致し方のないことかも知れないが、やはり味気なさは否めない。

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