はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

毛無山

2016-05-06 19:00:20 | 低山歩き
歩行記録                                                           H28-5-5(木)
歩行時間:6時間20分   休憩時間:1時間35分   延時間:12時間40分
出発時刻:5時05分     到着時刻:12時15分
歩  数: 14、984歩(推定距離10.6km)    GPS距離3.3km
行程表
 毛無山駐車場 0:35> 不動の滝見晴台 0:35> レスキュウポイント 0:10> 5合目 0:35> 7合目 0:35> 富士山展望台
 0:10> 分岐  0:15> 毛無山(9:35着) 0:30> 7合目 0:30> 5合目 0:40> 不動の滝見晴台 0:30> 駐車場 

 初めての山だと所要時間とルートを考える事から始まる。
今回の毛無山ではヤマレコの2例とブログ友達のあやさんの山行記録を参考にした。
ヤマレコ1  駐車場 ~ 山頂 3:35  合計 7:55
ヤマレコ2  駐車場 ~ 山頂 3:20  合計 7:20
あやさん   駐車場 ~ 山頂 3:25  合計 6:15
これを元にして
はぐれ    駐車場 ~ 山頂 4:00  合計 8:30  程度と判断祖した。

 ルートは山頂に向かい2本あり、1本は直接山頂に向かう傾斜きつそうな道と、もう1本は沢伝いに峠に出て、峠から稜線を山頂に
向かうルートだった。
峠の途中には金山の採掘跡もあり、峠の名前も “地蔵峠” と私好みの名前だったので、当然地蔵峠経由のコースを考えた。
だがたまたまかどうか、参考にした3例の全てがその逆コースだった。
理由は分からないが、ここは初めての山でもあるので先輩の顔を立てる事にして、直接山頂に向かう道を登る事にした。

 帰りの到着時間は遅くても4時とすると、スタートは7時30分になる。、我家からかこまで約100km、一部高速を使えば2時間
程度で来れるだろう。と、なると5時半頃に家を出ればよいとした。

 出発準備がスムースに進み、家を出たのが4時55分。高速は新東名の藤枝岡部ICから新富士ICの予定でだったが、最近開通
したばかりの “東名 大井川焼津藤枝スマートIC ” の事を思い出し早速利用してみた。
家から1.5km先に出来たICなのですぐ高速に乗れて快調そのものだった。東名はゴールデンウィーク真っ最中の子供の日なのに
ガラガラ状態で、新東名の新清水JCTまでその状態は続いた。
だが新東名に合流すると突然交通量は増え渋滞にはなっていないが相当の混みようだ。当初は団子状態の中に入ったのかと
思ったが、途中のSAの混雑状況表示は “混雑” となっていた。

 新富士で新東名を下り西富士宮道路に入ると、またガラガラ状態で毛無山駐車場までは快調に走る事ができた。
お陰で駐車場に着いたのが6時10分で予定より1時間は早くなった。これも高速のおかげだが1900円の高速料金は痛い。

 
                 毛無山                                   毛無山駐車場

 駐車場には既に5台の車が停まっていてナンバーを見ると4台は県外車だった。百名山の山かと思ったが二百名山にもなってなく
一体何が人気の山だろう?

 この駐車場は山中とはいえ駐車料が500円と割高だった。ただ料金の徴収法がユニークで、置かれていた封筒に車のナンバーを
書き、500円と共にポストに入れておくと帰りには袋に領収印を押してワイパーに挟んであった。
帰りに他の車の状態を見ると多くの車には領収袋は挟まれていなかった。どうなっているのだろう?
そうそう無人なので釣銭を貰えません。駐車するときは釣銭がいらない様に500円を支度しましょう。

 
              登山道入口(林道)                             金鉱石破砕機
                 
 登山道入口は車道を少し戻った左側にある。大きな案内板と右側には 「毛無山入口」 の標識もあるので見落とすことはない。
大きな案内に 「手無山まで160分 地蔵峠まで140分 不動の滝まで40分」 とある。160分では参考にした3例に比べ随分短いが
休憩時間を含んでいないかな?
イエそんな事より、その大きな看板の横にこんな事が書いてあった。
 「! 『 地蔵峠~麓 』 登下山道は 荒天時は出水増水するため通行できなくなります。天候確認を充分おこなってから入山して
ください。静岡県山岳遭難防止対山岳協議会」


 エッ!チョッと待った。一昨日の夜にかなり強い雨が降っていたが大丈夫だろうか? 急に心配になってしまった。
ヤマレコの記録には、地蔵等がから下で何回か沢の渡渉を繰り返したあったが・・・・・ ウーン困った。
兎も角今は登って山頂で他の登山者の様子を見る事にしよう。

 入ってすぐの神社の横の空地に 「金山精錬所跡」 の看板があり、鉄製の赤錆た機械が置いてあった。
その看板には 「金鉱石破砕機」 とあったが、ここの金山は大正や明治よりズート古く、駿河と甲斐が戦っていた時代の金山だと
思っていたがどうやら違うようだ。だがその話は金山跡を見てからにしよう。
 
      
                     登山道入口                                 石畳状の川床

 林道の登山道入口はすぐ分かったが、正直そこからが分かりにくかった。破砕機を過ぎると林道が分かれていて、左の先に
標識が見えたので行ってみると、登山道は左になっていて、そこに入ると元の林道に戻ってしまった。
更に林道を進むと左に登山道の案内があり、ホッとして入ったが余り歩かれているようには見えなかった。
その道もすぐに先程とは違う細めの林道と合流すと、左にある川は音を立てて水が流れていた。
これじゃとても渡渉などできない。帰りは地蔵峠は諦めてピストンをするしかないと腹を決める。

 道はまた最初の林道に合流した所で、火の用心の看板に 「毛無山入口」 と掛かれた標識が付いてた。
この標識からは稜線までは1本道で迷う所はなった。ここまでも最初の入口から林道をそのまま来れば分かりやすい。

 入口を入るとすぐ沢を渡るのだが、何故かこちらの沢には水が一滴も流れていなかった。写真の石垣が見える所は水は勢いよく
流れている。理由は分からないが靴を濡らさないで済んでホッとした。
写真の川床を見てください。大きな岩で石畳を敷いたように整然と組んである。合流地点から下もこの石畳状は続いていたが
自然にしては余りにも整然とし過ぎているし、人工としてはこんな山奥に手間暇を掛けすぎだと思っていた。
しかしここに来て川床だけでなく両岸も石垣になっているのを見て、人の手によるものだと理解した。
それにしても川床に石を並べるだけでも大変なのに、平らな面を揃えるなんて、ここの石は平らな石が多いのかな。

 
              地蔵峠の分岐                                  分岐の案内

 ここまで見学したり迷ったりしながら来て12分。だがここの案内は毛無山までが140分と20分も減っていた。
20分の所は12分で来たのだから140分とあっても100分程度行けるのかしら? 良く分からない。

 地蔵峠への道は水の流れていた沢の方向に向かっていた。矢張り諦めるべきかなと、さっき腹を括ったのにまた悩みだす。

                 
                   はさみ石                          不動の滝

 はさみ石を過ぎた辺りから登山道に石が多くなり傾斜もきつい本格な登りになってきた。。
滝の見晴台で休憩していた高年夫婦が 「今日はいつもより水量が多い」 と話をしていた。
そんな話も帰りの沢の渡渉に結びづけてしまう諦めの悪い私です。
ようは地蔵峠には行ってみたいが増水した沢の渡渉は嫌だ(怖い)。でも地蔵峠には行きたの繰り返しです。

 
              レスキューポイント                               五合目

 遭難時に救助用ヘリコプターが着陸する場所で、看板にはヘリコプターの絵と 「119」 と書かれていた。

 5合目の古いホーロー看板に 「みんなで楽しむハイキングコース 朝霧高原から身延温泉へコース」 とある。
こんな山の中にホーローの看板も珍しいが、この急な山道を歩いて身延温泉に昔の人は行ったのだろうか? 例え行ったとしても
地蔵峠越えをしただろうに、なぜここにこの看板があるのか?
広告元はマツダランプで最近話題になった東芝電気だが、あのような大会社が費用対効果も考えず看板を出したのだろうか。
それとも実際にこの道を歩く人が多かったのか? 次々疑問は湧いてくる。

  
                                      登山道

 はさみ岩を過ぎてからは傾斜のきつい石の多い道になったが、怖さは全然感じないで登れた。岩には出っ張りが多く、また木の根も
適当にあって足場やホールドに困る事は無い。必要な場所にはロープもあるが余り利用せずにすんだ。

 大きな岩が前方に覆い被さっている。湖西連峰ではこのような大岩が物見台になっていたが、と思ったら、ここも矢張りそうだった。

 
              富士山展望台より                             どれが長者か天子か

 ここまでも富士山は樹幹の間から顔を覗かしていたが、清々して見えたのはここが最初だった。
昨年春に登った天子岳や長者岳も見えてはいるのだろうが、どれがそうなのかは分からない。

 
              ふもとっぱらのテント村                             ????
 
 駐車場に来る途中にあった 「ふもっとぱら」 のテント村が見えていた。
あの道は今までに3回歩いているがテントがあっても2張か3張だった。それが今日は数え切れないほどあるのを見て驚いたが、
この山の上からもテントが点々と見えていた。
大自然での野外活動を求めてやって来ただろうが、あれでは隣の家に気を使う団地生活と代わりはない。いやもっと気づまりだろう。
もっとも最近の風潮は、キャンプと云っても至れり尽くせりのキャンプ場で、車で荷物を運び込めるため、何もかもが豪華で便利に
なっている。そうでないとキャンプなどしないのだから、何がキャンプだ、大自然に親しむだ、と苦言を呈したくなる。

 展望台の岩の下、約5mほどの所にピンク色が見えたので望遠で写してみた。なんていう花なのか?

    
                      分岐                                 北アルプス展望台

 富士山展望台を過ぎると傾斜の緩い所もでてきてコバイケイソウ(小梅草)が姿を現しだした。
それにしても傾斜がきつい山だった。前回歩いた竜爪縦走で “高山の登りがきつい” とか “若山の下りが厳しい” なんて書いて
しまったが、あれは私の認識不足だったとしみじみ感じた。今まで歩いた山の中でこれほどきつい登りが続いた山はあっただろうか。
色々考えたが思い出せなかった。
 この山の標高は1945mで麓の駐車場が約868m。その差約1000mを一気に登るのだからきついわけだ。
だがきつい割には登り甲斐がある山で、雑木の疎林の明るい道は景色は見えなくても高度が上がっていくのは実感できる。
そんな事を考えながら歩いていたら地蔵峠と山頂に向かう分岐に着いた。ここにもマツダランプのホーローの看板があった。

 分岐から少し山頂に向かった所の岩に 「北アルプス展望台」 の標識があった。
怖ければ敬遠するのだが傾斜が柔かったので登ってみた。

 
                           名前は分からないが南アルプスの山々

 標識を見ても何も感じなく、岩の上ではどれが聖か赤石か、などと分かりもしない山を探していた。
それが山頂で休憩していると、近くで食事をしていたアベックの女性が 「北アルプスが見えた所からは・・・・・・」 と話していた。
勘違いか言い違いか、ここから北アルプスが見えるわけはないと思っていた。。
帰りに岩の下を通ったとき、何気なく標識を見ると 「北アルプス」 と書いてある。
これは明らかな間違いなのに新しくもない標識は訂正もされていない。何か目鯨を立てて苦情を言うよりニヤニヤしたくなってくる。
殆どの人は間違いに気づいているがそれを許している。いや標識を建てた人はわざと “北” としたのかもしれないな。


 標識は明らかに “南アルプス” の間違いだと思っていたのですが、気象条件が良ければ白馬岳はじめ後立山連峰を眺める事が
できるそうです。抹消してお詫びします。御免なさい。

 
                 謎の文字                             コバイケイソウ(小梅草)

 道の横の岩に文字を印刷したタイルが埋め込んであった。写真以外にも 「+」 の文字も。
何でしょうね、想像もつかなった。

 
                山頂標識                                    一等三角点

 山頂に9時35分に到着。駐車場から3時間15分で歩いた計算になる。
アレーそんな馬鹿な、これでは当初参考にしていた3例よりも早い事になってしまう。???
正直理由は分りません。歩いていて追い抜いたの不動の滝にいた高年夫婦だけ。追い抜かれたの5人いた。
ヤマレコの参考例は兎も角としても、足の速いあやさんより早いわけがない。何かの間違いだと思ったが、そこで思い出した事がある。
以前あやさんの山行記録に “足の遅い連れと歩いた” と書いたものがあった。そうだその時の記録がここ毛無山だったのだろう。
 195分も掛かったているので、登山口入口に書いてあった 「毛無山まで160分」 には及びもつかないが、十分満足するタイムでした。

 今年は一等三角点付いています。湖西連峰の神石山を最初に、高根山・竜爪と続き、今回の毛無山ときている。
選んで登っているわけではないので偶然に過ぎないが、この調子だと天城や八高山にも行く事があるかもしれないな。
天城はシャクナゲ、八高山は氷瀑。おっと氷瀑は来年でなければ無理だ。

 実は三角点の方向を調べるために方位磁石を標石の上に置いて写真を写したのだが、それをそのまま忘れてしまった。
家で写真を見ていて標石の上のある磁石を見て、慌てて確認したが方位磁石は無かった。
誰か毛無山山頂で方位磁石を拾ったら、それは私の物ですから返してくださいね。100円ショップで買った大事な磁石ですので。

 
               毛無山山頂                                    毛無山山頂

 富士山方向が開けていて富士山を正面に見る事ができる。
ただ長者や天子岳でも感じたが、この山域から見る富士山はあまり好きになれない。理由は邪魔物が無い富士山だけがドカンと
あるからかと思ったが、御殿場や愛鷹越前から見る障害物の無い富士山は嫌いではない。
では、山頂が平らでなく剣が峰の部分が尖っているからか、それとも書面に大沢崩れの崩壊部分が見えるからか。
ハッキリした理由は分からないが、富士山好きな私があまり好きになれない富士山です。
そうそう家に帰って読んだ新聞に、一昨日の雨で大沢崩れでは大規模な崩壊が起こったと載っていた。
遠い将来、大沢崩れが原因んで富士山の姿が変わってしまうなんてことは無いのだろうか。

 
                ツツジ                                   満杯状態の駐車場。

 帰りの分岐ではまた地蔵峠に回るか悩んでしまった。登っている途中で3人の下山者がいたので地蔵峠を通ったか確認したが
全員同じ道のピストンだった。ただ3人のうち2人は地蔵峠経由で下ろうと思ったが増水が心配で止めたと言っていた。
だが登山道入口にあった増水注意の看板が、ここの分岐にも建っていたので決断した “年寄りの冷や水” は飲まないと。
それにしても優柔不断な男で、一日中悩むなんて情けない話だ。
情けなないついでにもう一つ。山頂には15人前後の人がいたのに、帰りは駐車場まで誰一人抜かれる事はなかった。
多分途中で抜かれると思っていたのだが。若しかして全員地蔵峠経由で下ったのかしら。

 富士山展望台にいた女性を含む4人組が 「今日はここまで1号目あたりを15分刻みで来ているの順調だ」 と話をしていた。
何々、それでは山頂まで150分で歩く事になる。そうなると案内板の160分は無理なタイムではないようだ。

 案内板には帰りは 「140分」 とあったが、私は2時間15分で145分掛かっていた。
ウーンあの案内板は正しくて、参考にした山行記録が遅すぎたのだろうか。

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6 コメント

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Unknown (松理)
2016-05-07 17:14:04
 毛無山に初めて登った時に,五合目の標識を見て「まだ半分か!」と驚いた思い出があります。
 毛無山は,三百名山に入っていたと思います。それとこれだけの登高ができる山はそうそうありませんので,脚力を試すために来ている人もいるかもしれません。
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Unknown (itta)
2016-05-07 22:29:57
私も初めて登ったときは、半分を待たずにくたくたになったことを覚えています。
北アルプス展望台、上が赤石岳から荒川三山、下が白峰三山ですね。クリアな日でしたら、八ヶ岳、美ヶ原、後立山連峰、浅間山などなど、、びっくりするほど遠くまで見えてしまいます、、が、この季節に北アが見えることはないと思います。。(urlに見えたときのリンクを貼っておきますので宜しければ、、)
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間違って登った毛無山 (賢パパ@G.W.カンケーねぇ~)
2016-05-08 11:53:54
山歩きを復活して間もないころに朝霧の道路を走っていて一面笹に覆われた面白そうな山容の山を見て何の疑いもなく「毛無山」だと思って登ってみたら全然違う山だったのでびっくりでした。

かなりの急登でヘロヘロになりながら登りましたが当時は山に関する知識が皆無でしたので2000mクラスの山はどこでもこのぐらいきついんだろうと思いながら登りました。

ちなみに「毛無山」と思い込んでいた山は「竜ヶ岳」でした。
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松理さん (はぐれ)
2016-05-13 10:58:04
三百名山もあるのですか、知りませんでした。
既に脚力を試す歳は過ぎてしまったので、次回毛無に行く機会があったら地蔵峠経由で登ろうと考えています。
それにしても長い登りと、長い下りでした。
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ittaさん (はぐれ)
2016-05-13 11:00:23
ittaさんがクタクタになる山なら私なら当然ですね。
それにしても「北アルプス展望台」から白馬岳はじめ後立山連峰を眺める事ができるとは驚きです。
道理で標識が直されていないわけです。
見えなかったとはいえ、とんだ恥じっ晒しでした。
ブログの間違った部分を抹消しておきました。ありがとうございました。

山の名前も花の名前も何故そんなに知っているのでしょう? 
感心を通り過ぎて不思議なくらいです。
私もせめてスミレの区分だけはつけたいと思っているのですが、それすらままならないこの頃です。
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賢パパさん (はぐれ)
2016-05-13 11:02:27
竜ヶ岳で霧氷を見る事ができるらしいので、今冬はなんとか行きたいと思っています。
しかし雪のある山も竜ヶ岳も初めてなので、事前に下見が必要だと考えていました。
それが今回毛無の帰りが思ったより早かったので、それではと本栖湖方面に行く車の行列の中に入ったものの
こどもの日とあって車は遅々として進まずUターンしてしまいました。

実は竜ヶ岳は高草山程度の山と甘く考えていたのです。
でも賢パパさんが “ヘロヘロ” になるようでは認識を変えた方がよさそうですね。
冬になる前に竜ヶ岳をメインにしたルートを考え、登る事にします。

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