はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

遠江四十九薬師霊場1

2014-03-08 12:01:22 | 遠江49薬師
                             遠江四十九薬師霊場
          
                      薬師如来                            薬壺

 今年の遍路は「遠江四十九薬師霊場」にする予定で、遠州三山の初詣をしたときご「朱印帳」(¥1100)と「薬師の
ある ふるさと遠江」
薬師奉賛会編(¥1000)を購入し、無料の札所案内「遠江49薬師参拝御案内」を貰っておいた。
遠江いわゆる遠州の代表的な霊場巡りには「遠江33観音霊場」「遠州33観音霊場」「遠江49薬師霊場」それに
「遠州七福神」などがある。この内49薬師霊場以外は既に打ち終っているが、この薬師霊場は観音霊場と違い
余り聞き慣れていない事と、49ヶ所と云うのも何か水増ししたようで気が進まず、まだ歩いていなかった。
それで調べてみると、これらは自分が思い違いしていた事が分かった。
以下は私が解釈した受け売りですので余り信用しないで聞いてください。

 仏像は、如来、菩薩、明王、天の4つに分けることができます。

如来:悟りをひらいた仏様で仏陀(ブッダ)とも言う。(阿弥陀如来・大日如来・薬師如来・釈迦如来ほか)
   悟りを開いた後なので衣をまとっただけの質素な姿で装飾品ないが、大日如来は例外で冠を冠っている。
   薬師如来以外は持ち物を持っていない。
   頭の頂上に盛り上がりがある。髪型はぽつぽつと渦巻き状。

菩薩:如来になるための修行中の仏(観世音菩薩=観音さま・千手観音菩薩・文殊菩薩・地蔵菩薩ほか)
   如来(仏陀)の手足となって活動する仏(釈迦三尊、阿弥陀三尊、薬師三尊
   釈迦が修行中の王子だった頃の姿が原形なので、冠、首飾り、イヤリングなど装飾品を身に付けている。
   地蔵菩薩は例外の髪型は高く結い上げている。
   他者を救う「行」をしているので、すぐ助けに行けるよう基本的に立ち姿で表され、瞑想には入らない。

明王:如来が姿を変え(化身)修行する者を守る仏。(不動明王・愛染明王・金剛夜叉明王ほか)
   人救うため必死の形相になっている。如来や菩薩は蓮台に座しているが明王は岩や動物などの上や武器を
   手にして、目や手の数が多かったりする特徴がある。
   
:魔物から仏界&仏法を守る仏。地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天という六道の天にいる仏。
   (弁財天・大黒天・毘沙門天・吉祥天ほか)

 これらの事で菩薩は如来の手足となって働く仏だと分かった。ようは如来の方が地位が上なのだ。以前私は
薬師観音菩薩とも思っていたが、そんな事はあり得なかった。さらにもう少し細かく薬師如来を調べてみると
薬師瑠璃光(るりこう)如来 =薬師如来
 薬師如来は遥か東方の地面が瑠璃(るり)で出来ていている国の教主です。その名の通り医薬を司る仏で、
 医王という別名もあり、人々のの病気を治す仏とされていて、このため左手に薬壷を持っています。
  一方阿弥陀如来は西方極楽浄土の教主で、来世での安らぎを約束するのに対して、薬師如来は人々が
 生きている間に、救いの手を差しのべてくれる、現世利益の仏として昔から信仰されています。
 これにより太陽の登る東方は現世利益。日が沈む西は来世の安らぎを得る方向とされています。
 (そうか、そのため朝日を見れば活力が湧き、夕日を見みると心が落ち着くのだろう)
  薬師三尊とは、薬師如来と日光(にっこう)菩薩、月光(がっこう)菩薩の三尊で、日夜人々に救いの
 手を差しのべてくれるとされています。
 また、その救いの手を悪鬼に邪魔されないために、武装した十二神将が薬師如来の守護しています。
 十二神将の十二とは、それぞれが昼夜の十二の時、十二の月、または十二の方角を守るという事から来ていて、
 各神将がそれぞれ7千、総計8万4千の眷属夜叉を率い、それは人間の持つ煩悩の数に対応しているという。

 ウーン大分頭が混乱してきたので、この組織を現代風に置き換えて考えてみよう。
 薬師病院の薬師如来総婦長の下には昼間を管理する日光菩薩婦長と、夜間を管理する月光菩薩婦長が居ます。
その二人の婦長の下には時間単位で勤務するチーフ看護婦12名が、それぞれ7000人のパート看護師を管理
しています。このようにして薬師病院では4時間人々の命を守っていてくれてます。と、マーこんな組織になる
のですが、それにしても部下7000人の管理は大変そうですね。

 薬師如来の脇侍の日光・月光菩薩も調べてみます。
日光菩薩:千の光明を発して生や苦の闇をなくすとされる太陽の象徴とされています。
       日光菩薩の持ち物は、蓮弁の上に太陽を模した日輪の円の中に、よく三足カラスが描かれています。
       立つ位置は薬師如来の左手側になります。
月光菩薩:月の光の象徴になります。
       月光菩薩の持ち物は、蓮の上に月を模した月輪の中にウサギが描かれています。
       立つ位置は薬師如来の右手側になります。

 最後に今回遍路をする遠江四十九薬師霊場の49の意味でが、薬師如来は49という数字と非常に関連が深く、
人が重い病に倒れた時に薬師如来の経を49回読み、49の灯りを灯し、49の五色の彩幡を作ると助かるという
言い伝えがあります。また地獄の十王のうち49日目に亡者を裁く泰山王の本地は薬師如来であるとされています。
と、分かったような分からない説明でした。

     

 以上で薬師如来の受売りは終わりますが、次に遠江四十九薬師霊場の事を「薬師のふるさと遠江」を元に
話しておきます。
 遠江薬師霊場の開創はさだかではないが享保10年(1732)に書かれたご詠歌が残っているそうです。
享保と云うと江戸時代中期で、同じ遠江に残っている遠江33観音霊場の戦国時代に比べると100年も新しい
時代になります。この頃になると世の中も落着いてきて、人々が現世利益を求めるようになってきたのでしょうか。

 49の札所の所在地は平成の大合併後では浜松、磐田、袋井の3市になりましたが、合併以前だと浅羽町、福田町
(現袋井市)、豊田町、豊岡村(現磐田市)、天竜市(浜松市)の8市町村に分布してました。
宗派別では曹洞宗が圧倒的に多く27寺、ついで臨済宗10寺、真言宗8寺、時宗2寺、浄土宗1寺、黄檗宗1寺の
計49寺になっていました。
 霊場巡りの総距離は150km程度らしいので、1回に30km歩けば5回で結願できそうですが、私の遍路は駅から
駅が基本です。そうなると30kごとに駅が有るわけはないので上手く行って5回、タイミングが悪ければ6回になる
のではと予想しています。何しろご朱印を受ける遍路は、札所で最低でも10分以上掛かってしまうのです。
 これ以上の事は歩きながら解決する事にして、では行ってきます。
                 

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