はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

藤枝市ハイキングコース:高尾山2

2016-10-24 11:36:28 | 低山歩き
歩行記録   H28-10-21(金)
歩行時間:5時間55分   休憩時間:1時間10分   延時間:7時間05分
出発時刻:8時25分     到着時刻:15時30分
歩  数: 30、137歩(推定距離21.4km)    GPS距離20.2km
行程表
 蔵田BS 1:05> 高尾山 0:30> 笠張山 1:15> 水車村 0:15> 不動峡 0:45> 中山公園 0:40> 新東名下 0:35>
 峠の地蔵 0:15> 心学寺 0:35> 金吹橋BS

 
                 ????                                 作業道に合流

 上りでは気がつかなかった名も知らぬ花を写して分岐まで戻る。
分岐から滝ノ谷へ下りはじめると人の声が聞こえてきた。老婆の甲高い皺枯れ声が間断なく続いている。
そして分岐から1分もしない所で林道とも云えないような作業道に合流した。
老婆の声は滝ノ谷側からでなく上の方から聞こえてくるが、歩いているのではなく一ヶ所に留まって話しているようだ。
若しかしてキノコでも採っているのかと気になったので、そちらに向かうと4ナンバーのミニバンが停まっていた。
話し声は車の前から聞こえてくので、前側に行くと簡易椅子に座った私と同年配くらいの男性が2人いた。
 「こんにちは、何をしているのですか?」
 「うーん 何って・・・・」 ハッキリしないので私の方から 「鳥でも見ているのですか?」 と聞いてみた。
 「ウーン そう鳥を見ているけど中々出てこないヤァ」 鳥屋なら大砲レンズのカメラを持っていそうだが手ぶらの状態だ。
今度は話を変えて 「この道はどこに出るの?」 と聞いても 「ウーン」 私が 「トイレのある林道の所ですか?」 と向けると
 「ウン そうそう トイレの所だよ」 「じゃぁどこから来たのですか」 と聞いてもまら 「ウーン」 だけ。
 「水車村の所から来たのですか」 と言えば 「ウン そうそう」 なんか馬鹿にされているようでそれ以上話をするのは止めた。
それにしても眺めもなく小虫や蚊のいるような所で一体何をしていたのだろう?

 
                道は林の中へ                               直進か? 左折か?

 この作業道を滝ノ谷近くまで下るかと思うとゾッとしないな、などと思うのも束の間、林の中を指す道標があった。
林の中を15分も下って行くと道が崩れ、浅い沢状になった所に遭遇。前方には踏み跡が続いているの沢を跨いで直進してみたが、
踏跡は薄くなるばかりでさっきまで歩いていた感じの道ではない。
仕方なく沢状になった所まで戻り沢の中を下ってみる。踏跡や人工物のような物は無かったが、でも何となく人が歩いていたような
気配は感じる。少し下ってみよう。
沢状の道を5分も下ると、沢が藪に入る所で踏跡とハッキリ分かる跡が上に向かっている。OK! これで間違いないだろう。

 
                  手製の道標                             分岐しているが?

 沢を出た踏跡は左右が下っている尾根状の所についていて、そこを下りだすと白い板が転がっていた。
板を手に取り裏返してみると 「⇦40分滝ノ谷・笠張山60分⇒」 と書かれた手製の道標だった。
どうやら私はハイキングコースから離れてしまい、抜道に利用する山道に入ってしまったようだ。ハイキングコースは道が崩れた所を
直進するのが正しかったようだ。それでもマーいい。この道が滝ノ谷に続いているのだからこのまま進もう。
正規の下りコースは笠張山コースの時に歩けば良い。安心感を与えてくれた私製の道標を、木の根元に括りつけておいた。

 そこから小さな尾根上の踏跡を10分も下ると、またもや道は分岐していた。今度は右の沢に下る道と左の沢に下る道で
どちらの道も踏跡はしっかりついている。さてどちらの道を下ろう?
先ずは前方に続く右に下る道を下りてみた。入口近くに赤いテープを発見。更に下の方にも赤いテープが見える。
ヨシ! こっちの道は分った。次は左に下る道も調べてみよう。
分岐まで戻り、斜面をトラバスするように付いている道はハッキリはしているがリボンなどの目印は見当たらない。
ウーン! しばし長考。エイ! 赤いテープのあった右の沢に下る道を行こう。
(右写真の分岐の中央の赤いペグは何を示しているのだろう?)

                  
                   蝸牛木                                堰 堤

 どこへ行くのか分からないがシッカリした山道なので不安はない。多分ハイキングコースより近道なのだろう。
水の音が大きく聞こえだした所に、木の幹がグルグルと2回転している枯れた木があり、その上には赤いテープが巻いてある。
目印を付けるには目立っていい場所だが、この木が枯れる前の状態も見て見たかったな。
その木の下を覗き込むと堰堤が見え滝のように水を落としていた。よく見れば堰堤の下には何本もの黒いパイプが見えている。
多分簡易水道のパイプだろう。なら人家は近いし、近くには整備された道もあるだろう。

 
                やっと道標があった                               アレー?

 堰堤の見える場所の下には・・・・ 何だ!? ハイキングコースの標識が建っていた。と、するとこの道はハイキングコースなのか?
若干苛立ちを感じながら少し下ると、またもやハイキングコースの標識があった。
全くふざけている。こんな場所に連続して標識を付けるなら、林の中の沢状になる所と、左右に分岐した所に建てれば良いものを。
イヤー 腹をたてるのはまだ早い。その標識の先に立ち唖然としてしまった。

 V字状になった尾根の両側には沢が流れていて道は途絶えていた。
こんな景色を最近見た事があるが・・・・・・・・・ そうだ。旧滝之谷峠から林の中を下った時もそうだった。あの時も標識は見当たらず
適当に歩いた先でこんな景色に遭遇してしまったので、無理をせずに引き返した経緯がある。
あの場所とこことは近い場所だが、今回はその時とは違う。何しろ少し上には正規な標識があったのだから、ここはハイキング
コースの一部で間違いはない。ならば沢まで下ってみよう。
 
 
          左の沢に黒いパイプが見える                              渡渉地点
  
 左右の沢を見比べると左の沢には黒いパイプも見えていて、渡りやすそうに沢の中には石が置いてある。
右の沢も細くて渡り易そうで、対岸には踏み跡らしき物も見える。少し迷ったがパイプの見える左側の沢を渡ることにした。

 
                  ???                                     ???

 飛び石状の岩の上を歩き、難なく対岸に渡り終えると下流に青い花が見えた。何の花か分からないが写真に収めて、そのまま
踏み跡らしき跡を下流に歩きだしたが、踏み跡はすぐ無くなってしまった。
フト対岸を見ると対岸にも黒いパイプが何本も見え、平らに整地した道らしきものも見えていた。
どうやら判断を間違えたようだと渡渉地点まで戻ったが、対岸に渡る前にもう少しこちら岸を調べてみよう。

          
             上に向かうパイプ                                標識があった
 さっきは渡ってすぐ花に気を取られて下ってしまったが、今度はパイプの行き先を探ってみた。
するとパイプの何本かは上に向かって敷設されている。そしてその横は何やら斜面を登った痕もある。それなら沢を渡る前に
確認してみようと斜面を登ってみた。

 エーなんだよー。斜面を少し登っただけでハイキングコースの標識が目に入った。
今度は少々腹がたった。藤枝市の担当者は標識の必要性を理解していない。この場所に建てるならV字型の上の道から見える場所に
立てなければ意味はない。こちら側から登るにしてもV字型の上にも標識は必要だ。
腹をたてながらも標識を越すと、そこは舗装された林道だった。
それならこの林道の分岐ヶ所にも当然標識は必要になるので、さっきの言葉は取り消します。ここにも標識は必要です。
でも他の場所にも標識は必要です。

 
             対岸に廃屋が                                  ヤマメの郷か

 もうこの林道が滝ノ谷の水車村に行く事は間違いないが、すると二つの疑問がわいてきた。
一つは笠張山下の作業道であったミニバンの人が言った 「作業道の先は水車村」 の言葉だ。あの作業道がこの道に合流するには
沢を渡らなければならないが、そのためにはハイキングコースと必ず交差しなければならない。それが交差しなかったのだから
あの作業道と、この林道が合流するわけはないのだ。あいつら嘘を言ったのかな? 
 もう一つの疑問は私製の標識の下にあった分岐を、今回は右に下ったが、あそこを左に下るとどうなるのだろう?
途中で道が合流する場所は無かったので、あの道は消滅するのか、それともこの林道ともっと上で合流するのか。
大崩山塊の道ならすぐにでも調べてみるが、ここにわざわざ来る気は湧かないな。

 対岸に廃屋が見えてきた。横に長い建物は民家ではなく、何かの施設のように感じる。この施設に水を送るためにあの黒いパイプは
あったのだろう。
その施設の入口の着いた。吊橋で渡る施設は既に休業中で、落ちていた看板には 「ヤマメの郷」 とあった。

 
                 オトコエシ?                                  ???

 オトコエシでしょうか? マーそんな花と赤い派手な花が咲いていた。
赤い花は野山に咲く花というより園芸用に見えるが、咲いている場所が林道の崖状の所に咲いていた。
わざわざこんな場所に植えるわけはないが・・・・・・・・・・・

        
              芭蕉の葉?                                 ナンテンの実

 芭蕉の葉なんでしょう? 若い葉が筒の様の丸まっていて、それが徐々に広がっていくのだろう。
人家も近くなってきたのでナンテンが植えられていて、その実が徐々に赤くなってきている。

 
                 ホトトギス                                    沢 蟹

 ホトトギスって案外見かけますよね。ここには勢いのある茎が何本か崖から突き出すように咲いていました。
ホトトギスの花の下の水辺には沢蟹が巣から顔を出していた。もう完全に終盤モードです。

 
                水車村の分岐点                             古民家(無住)

 この分岐の左の林道は 「菩提山ハイキングコース」「笠張山ハイキングコース」 の上り道です。
なのに分岐点には下りコースの 「高尾山ハイキングコース」 の標識しかない。
矢張り藤枝市のハイキングコース担当の標識に対する認識は狂っているとしか思えません。

 自分が勝手にコースを考えて歩いている時は、左程気にならない標識も、指定通りコースを歩こうとすると気になってならない。
藤枝市指定のハイキングコースの全コースを歩いてみようと思っているが、果たしてどんな感想を持つだろう。
オットこのコースはまだ終わりではない。あと車道を中山バス停まで歩かなければならないが、それは次回のこころだ。

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