はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

花沢山と満観峰3

2009-10-13 13:56:06 | 低山歩き
 用宗駅の藤棚の下で休憩して再度集発。
150号線の交差点枠の喫茶店の横には、暖地の静岡らしく大きなハイビスカスの花が咲いている。
その交差点を渡り海岸の堤防まで直進する。
堤防の道に出たら右折(西)すると正面に、これから登る花沢山がデーンと鎮座している。
その右手を見ると山は急斜面になって海に落ち込んでいるのが見える。
花沢山は大崩山塊の一番南にあり、その先は駿河湾に没する大崩海岸となっている。

「シラス」と書かれた幟の下にはシラスを天日干している。
直売をしているのだろう店先には「茹シラスあります」とか
「生ジラスあります」と書かれた紙が貼ってある。
茹シラスは全国何所でもあるだろうが、生ジラスは産地でしか手に入らないだろう。
一般的に生ジラスは酒の肴で醤油をつけ、そのまま食べるのだが私は余り好きでない。
生より茹シラスをご飯の上にかけて食べるほうがよっぽど好きだ。

 予断を言うと静岡には駿河湾の特産物として桜海老もある。
ただ桜海老は漁業権があって静岡(日本)では由井と大井川漁港にしかその権利がない。
桜海老の解禁の時期になると雪を抱いた富士山をバックに河原一杯に広げたピンク色の
桜海老の天日干し風景が新聞に毎年載っている。
桜海老もシラスと同じように生と茹が売られているが酒のつまみとしてなら
桜海老の方が好きだ。膨らんだ身を口にするとプチとはじけて微かな甘味が口中に広がる。
ただ桜海老は海老だけあった髭がうるさい。髭が喉でゴソゴソしてしまうので食べる前に
器の中の桜海老を箸でかき回し髭を取り除いてから食べている。
ただこの方法は見た目が悪くなるといって妻は好きではないようだ。
残念ながらここ用宗漁港は桜海老は水揚げされていない。

 山に近づいてくると山裾の海の上に道が見えてくる。
これは何年か前に車を巻き込んだ土砂崩れの後出来た道だ。
事故の復旧計画の際ここでは土砂崩れの発生防止も発生後の防御もできないと
判断して海にせり出した道になった。
ただ山道はそんな影響は感じず急坂ではあるが岩場もなく安全な道になっている。

 駅から15分ぐらい、白いトイレから200mくらいの所に堤防に貼った案内板がある。
そこから右手を見ると150号線の信号が見えている。
信号を渡るとすぐ東海道線の石部踏切になる。更に行くと道が二股になっているので
左側の細めの農道に入る。ここには案内板があるので直ぐ分かる。
農道に入れば一本道。山道入口までのんびり歩けばよい。

 黄色に色づいたミカンが取ってくれとばかりに農道にはみ出している。
誰もいない道を誘惑と戦いながら歩いていく。
実はさっきここを下るとき薮の中に生えているミカンの木を見つけてある。
だからこうして誘惑に負けずに歩いていけるのかもしれない。
その場所に着いた。
ミカンの木は雑草や薮の中に生えている。以前ミカン畑だったとは思えない場所だ。
ミカンは一杯なっているが若干色づきが悪いようだ。
器量も悪くあばたやシミがどのミカンにも付いている。
それでも遠慮して6個だけ取ることにした。2個は山で食べ4個は妻へのお土産だ。

 昼飯は海岸でとる予定だったが日陰がなく暑そうだったので山道の入口にした。
今日の昼飯のお握りは私が生まれてはじめて握ってきたお握りだ。
今までは全て妻に頼ってきたがこれからは歩こう会などで出る機会が多くなるので少し
は自分でやらなければと昨夜のうちに妻に握り方を教えてくれるように頼んであった。
忘れない為にここにも書いておこう。
準備
1、お握りを握る20分前に炊けるよう炊飯器をセットする。
2、小皿にお湯を入れる  3.ご飯を入れるボール
4、塩  5、具(梅干・塩昆布) 6、お握りを置く器
7、海苔 8、ラップ  9、アルミホイル 10、海苔を入れる小袋
以上で準備終了


いよいよ握りの開始
1、炊飯器からご飯をお握りの数だけ小山にしてボールに移す
2、お湯で手をしっかり塗らす
3、塩を多めに取り満遍なく両手の平に広げる
5、ボールのご飯の小山をしゃもじで手の平に乗せる
6、ご飯の中央に具をいれそれを包むようにご飯を丸める
7、ここが大事らしいが両手でご飯が三角形になるようにご飯を回しながら握っていく
8、握り終わったら器の上にお握り同士が引っ付かないように離して置く
9、全部握り終わったらラップの上にお握り移し間に銀紙を入れる
10、ラップで包んで最後に銀紙で剥がしやすいようにしておく
11、海苔を1/4に切りお握りに2枚当てを乾燥剤の入った小袋に入れる
12、出来たお握りを包装紙に包みその上に海苔の小袋をゴムで挟んで完了

 妻の握ったお握りは三角形。私のは俵型したお握りだったが味は変わりなかった。

そういえば以前小五の孫が
「おばあちゃんのお握りは握り方が丁度良くて美味しい」と言っていたが
味音痴の私にはそこまでの違いは分からない。自分のでも充分美味しかった。
 デザートにさっき取ったばかりのミカンを食べた。
水分が多くそれ程酸っぱさも感じず充分食べれた。


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  何時になったら目的地に着くのか。心配になる。
  読んででいる人がいるとしたら呆れているかな?
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