はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

びく石周回-Ⅲ

2015-01-31 10:37:13 | 遠江49薬師
歩行記録                                                    2015-1-25(日)
歩行時間:9時間10分   休憩時間:1時間30分   延時間:10時間40分
出発時間:7時00分    到着時間:17時40分
歩  数:  45、184歩(推定33km)   GPS距離:32.2km
行程表
 藤枝駅 1:10> 藤の里トンネル 0:50> 白藤の里 0:40> 農道終点 0:30> 撤退地点 1:20> 西方八幡宮 0:35>
 上大沢 1:15> びく石  0:45> びく石ふれあい広場 0:35> ゆらく  0:45> 中山  0:45> 稲葉小学校前バス停 

                             びく石周回 Ⅲ
 びく石山頂に着いたのは2時20分。上大沢の登山口を出たのが1時だったので1時間20分掛かってしまった。このコースの
案内板には1時間とあったのに20分も余計に掛かったとはショック。歳と共に足が遅くなった事は承知しているが、心の底には
まだ標識の標準タイム以内には歩けると思っていたのに・・・・・・・
(この事が気になり前回歩いた初心者コースの時間を調べてみた。すると私の歩いた時間は案内時間と同じ40分だった。)

 
              ダイラボウと富士山                          高草山と焼津港
 びく石山頂広場から東の方向に富士山が見えていた。富士山の下には12月に行ったダイラボウの山頂部分が剥げて見えて
いる。奥には双耳峰の竜爪が見える。アッ! あの竜爪の山頂に光っているのは何だ?
双眼鏡を取り出し覗いてみると、文珠岳の電波反射板が見えた。成程あの反射板はこっちを向いていたのか、すると竜爪から
反射された電波は何処に向かっているのだろう。
この辺りで見た事のある反射板は大崩の花沢山と掛川の八高山だが。確か花沢山の反射板はJRの物だからこんな山の中は
通らないだろうし方向も違う。八高山なら方向としては良さそうだが。しかし八高山の反射板は静岡放送の反射板と書いてあった
ような気もする。そうなると日本平に向いている筈なので竜爪では向きが違う。

視線を南に下せばお馴染みの高草山のアンテナが見える。その下には焼津港を見えていた。

 
                                   大崩連山
 高草・花沢・満観峰・丸子富士、そして朝鮮岩はあの辺りか。いつも歩いている山を遠くから眺めるのも中々いい。
近くにあった山の名前がを書いた案内板に、満観峰を 「満観岳」 とあったのはお笑いだった。

 
                山頂の巨岩                              びく石山頂
 展望の効く広場から山頂に向かうと巨岩がゴロゴロし始めた。この巨岩についてこんな説明があった。
「ダイダラボッチとびく石 日本各地に巨人伝説が伝わるダイダラボッチが、琵琶湖の土をモッコに入れて運ぶ途中、大井川を
跨ぐ時に躓いた。モッコから落ちた石ころが、びく石山頂に群れる岩石群という。」

前回これを読んだ時はフーンと思っただけだったが今回は違う。何故なら隣の山のダイラボウにも巨人伝説が伝わっていて、
その巨人の遺した足跡が山頂にあるとされていた。また、モッコから落とした石は藁科川の中州にある木枯しの森と舟山だと
説明されていた。
 この二つの話が遠く離れた場所に伝わっているなら何の不自然さも無いのだが、隣どおしの山でお互い見通せる距離にある。
それなのに同じ巨人伝説を伝えながら何故お互い無視をしあうのか。前回ダイラボウに登った時はこんな感想を持った。
「隣の山のびく石の巨人伝説と、ダイラボウの巨人伝説のどちらが早く言い出したのだろう。 多分びく石の方が先だろうが、
負けず嫌いな駿府側の住民はダイダラボッチの名前を使わずに、新しく巨人名をダイラボウと名付け、びく石の伝説を無視した
のだと、私の妄想的歴史観は訴えている。」
書いている。今日びく石に登ってもその感想は変わらない。矢張りこの巨石群を
見れば巨人伝説はびく石側が有利だと誰もが思うだろう。
そう云えば展望台にあった山名の案内板にダイラボウらしき山には山名は無く、方向違いの方にダイラボウの文字が薄く見える。
そうか、満観岳の文字も他の山より薄かったので、どちらも間違いに気づいて消したが、それが薄れて元の字が出たのだ。
そうに違いない。しかしこの案内板、富士山も紹介してないのは何故だろう?

 山頂から東海自然歩道のバイパスコースの蔵田の標識はあったが、下る予定のふれあい広場に出る道が分からない。
一旦展望の効く広場に下りたが標識は無い。仕方なく林道に出てみるとコースの案内板があった。折角案内板を建てるなら
ハイカーが上る山頂付近に欲しかった。更に言うならふれあい広場と蔵田への道は最初は同じ道を下るのだった。

          
               浪切不動尊                            不動尊入口
 山頂では人に会わなかったが、下る途中で5組10人の登山者と擦違った。中でも最後に会ったのは60代位の二人連れで
女性の靴は踵は低いが町歩き用の靴だった。時間は3時を過ぎているが大丈夫だろうか心配になる。今からでは山頂に4時に
着き、それから辺りを見て下ってくれば5時になってしまう。私なら決してやらない時間だが、分かっているのかな?

 「南無不動明王」 と書かれた幟が何枚も下がり、その先には祈祷台も見える。何だろうと振り返れば岩の上に赤い火炎に包ま
れた不動明王像が立っていた。 近くには「建立の由緒」なる 案内板も建っていたが尤もらしくて読む気になれなかった。
しかし不動明王は今日は大沢峡でも見たし、この山域の滝ノ谷不動峡には不動明王の磨崖仏がある。
他の地域で露座のお不動さんを見た覚えはないが、そうだまだある。藤枝清水寺の参道にも露座のお不動さんが祀られていた。
マテヨ! 藤枝市内に4体の露座のお不動さんがあるのなら、これを一度に巡る事ができないか。
そうだ 「藤枝露座四不動巡り」 なんてどうだ。ウーンいいな! これはやる価値がある。と歩きながら夢中になって妄想の世界に
遊んでいました。
不動尊から10分も行った所に 「金剛の滝 浪切不動尊」 の看板が立っていた。あのお不動さんは浪切不動尊と云うのか。
それにしても金剛の滝とは大袈裟すぎる。
 
 
                ゆるびく村                                 ゆらく
             ゆるびく村の地図                                 ゆらくの地図
 昔はこの辺りに 「びく石牧場」 があって子供を連れてきた覚えがある。だが今は廃業したのか牧場は無かった。
その代りかどうか分からないが 「ゆるびく村」 なる食堂があったが、余り繁盛しているようには見えなかった。
広場はどこにあったのだろうか、気が付かず過ぎてしまった。

 県道32号に出たら後は藤枝駅まで歩くだけ。ここから駅までの距離は大体15kmとすると約3時間掛かる。
今3時半だから藤枝駅には6時半到着となる。
エッ! 上大沢の登山口では5時半に駅に着くはずだったのが1時間も遅くなってしまった。何が原因だったのだろう?
びく石山頂には予定より25分遅く到着したが、出る時は遅れが10分に減った。だがびく石からの下りを30分と予定したが
45分も掛かり県道に着いたのは3時半だった。
アレー?ここまでの遅れは30分なのに何故駅に着くのが1時間遅くなるのだろう。と、県道を考えながら歩いて、ようやく気が
付いた。原因は登山口でたてた予定では、びく石から県道までを30分とみていたが、計算する時その時間を加算してなかった。
馬鹿だなー こんな簡単な計算ができないなんて、矢張りアルコール性痴呆症が始まったいる。

 冗談はともかく駅到着が6時半では遅すぎる。残りの道は車道ばかりの知った道だが逆に車が恐ろし。それに観歩を旨として
いながら、。夜道の歩きでは辺りを見る事もできない。それでは観歩ではなくなる。仕方ないバスに乗って帰ろう。
だがバス停の時刻表の次のバスは4時50分で、まだ1時間20分もある。それでは仕方ない行ける所まで行こう。

 日帰り温泉施設の 「ゆらく」 に着いたが停まっている車もなく、やけにヒッソリとしている。定休日なのかと中を覗きこむが分か
らない。と、入口にの立看板に 「3月一杯まで臨時休業」 と書いてある。理由は書いてないが何だろう? 工事をしている気配は
ないので、若しかするとレジオネラ菌でも発生したのかしら? 理由は分からなかったがともかく臨時休業中でした。
 ゆらくから藤枝駅行のバスが出ているが次のバスまで1時間30分。こんな所に1時間以上待っていれば体が冷え切ってしまう。
まだ明るいし歩く気力は十分ある。暗くなるまで歩くしかない。

 5時半を過ぎると辺りは暗くなって時計や歩数計を見るのに車のライトを利用しなければ見えなくなった。もうこれ以上歩いても
意味はないので次のバス停からバスに乗って帰ろう。そう思うと次のバス停が中々出てこないものだ。ようやく着いたバス停は
「稲葉小学校前」 時間は5時40分。次のバスは9分後だ。それなら丁度良い。

 これは今日の2回目の敗退になるが気分は中々良かった。今日歩いた事で北方から岡部の羽佐間に2月には新しい農道が
出来る事が分かった。今度はその農道を歩き岡部側からびく石に登る事ができて、びく石からの帰りのコースは椿の咲くころ
剣ヶ峰コースを下る楽しみもできた。
さらに 「藤枝露座四不動巡り」 も今年中には歩いてみたい。まだある。峠の地蔵から天守山に抜ける道もいつかは歩いてみたい。
敗退はしたけど今日の歩きは、今年の目標 「無理せず、楽せず、程々に」 に敵っているのではないかな。
倒木や夜道からは無理をせず逃げたが、歩行距離は30kmを越え楽ではなかった。こんな調子で今年は歩いて行こう。
と負け惜しみの便。

          
                               藤枝駅北口のイルミネーション
 ゆらくから稲葉小学校まで約7kmを1時か30分掛かって歩いたので、バス料金がいくら安くなるのか楽しみだった。
それが料金は200円と400円の2段階しかなく、稲葉小学校はゆらく同じで400円だった。

 藤枝の北口(正面)もイルミネーションが輝いていました。

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