はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

仲間ウォーク:山伏

2017-08-29 11:37:00 | 低山歩き
歩行記録                                                           H29-8-26(土)
歩行時間:1時間30分   休憩時間:0時間50分   延時間:2時間20分
出発時刻:8時40分     到着時刻:11時00分
歩  数: 5、282歩(推定距離3.75km)    GPS距離2.4km
行程表
 百畳峠 0:35> 西日影沢ルート合流 0:10> 山伏山頂 0:25> 山伏小屋 0:20> 百畳峠 

                                   林道 勘行峰線 案内図
 

  今月の仲間ウォークは2000m峰の山伏です。
と言うと平均年齢74歳の年寄りが大丈夫? と案ずる向きもあろうかと思いますが、そこは心配性の案内人の設定するコースです。
誰もが歩けるルートを選択してあります。
出発地の百畳峠にあった案内図の拡大図を見てください。その赤線の部分をピストンするだけです。
コースタイムは片道1時間になっていますが、当然下りはそんなにはかかりません。要はのんびり歩いても1時間半もあれば往復
できる山なのです。しかも危険な場所は皆無で誰でも歩ける超初級のコースです。
しかし2000m峰である事は間違いありませんヨ。

 
                百畳峠の地層                                  百畳峠

  焼津市の団地を6時に出て、千頭経由で百畳峠に着いたのが8時30分でしたので、2時間30分も掛かりました。
距離は110kmでしたので平均時速は44kmと遅めですが、擦れ違いの出来ない山道が多かったことを考えればマーマーの
速度でしょう。尤も出発時間が早かったので対向車が少なかった事も影響していますが。

  百畳峠の名前の如く広い駐車場には、2台の車が停まっていただけなので登山者は少ないようです。
尤も山伏は安倍川側の西日影沢からがメインコースなので、山頂にはそれなりの登山者がいると思いますが。

  車を降りて目についたのが林道横の崖の地層です。
岩の塊がてんでにバラバラの方向を向き、しかも薄い岩が重なった岩なので下には薄く剥がれた岩が落ちている。
オニオンクラック(玉葱地層)とも違うようだが、知識のない私には分かりません。プラタモリのタモリさんなら即答してくれるかな。

 
              草原の道                                      分 岐(上から)

  入口からの取っ付きはかなり急な上りになっていた。
 「アレー 案内には高草山より楽だと書いてあったが本当かなぁ?」 と早速文句が出たが、暫くしてなだらかな草原の道になると
仲間の愚痴は出なくなった。アー良かった。

  写真右から登ってきて、分岐を上に登ってきたが、標識の左に気持ち良さそうな道が続いていた。標識は山伏方面だけしか
案内していないが、あの道を行けば笹山にいけるのだろうか。いつかは歩いてみたいな。

   
           ミヤマオダマキ                   ???                      グミ?

  気持のよい道には気になる植物も生えている。薄い色で上品なミヤマオダマキ、名は分らないが葉は無く茎の先が軍配のように
広がっている羊歯の仲間、葉も実もグミのようなので実を少し噛んでみたら、苦酸っぱい味がしたのでグミに間違いなさそうな実。

          
                   杉苔?とキノコ                            エノキのようなキノコ

  柔らかそうな杉苔の中の白く丸い傘を持つ小さなキノコが見える。横から見るとエノキ茸のように見えたが多分違うでしょう。
勿論噛んではみませんでしたよ。

 
             西日影沢コース合流                              2015年の富士山

  草原の道を歩いて気が治まったのか、その後の少しの上りには何の苦情も出ずに西日影沢コースとの合流点に到着。
ここまで駐車場から35分掛かっていたので 「後25分で頂上か、案外楽だったな」 何て余裕な声も出ので
 「ここから25分も掛からず10分位で着くよ」 と言うと
 「エ~ それじゃ榛原のお高根さん(高尾山)より楽じゃんか」 と今までで一番楽だった山の名前が出た。

 事前に渡してた山伏の案内には “2000m級の南アルプス前衛の山” や “高草山より楽なコース” なんて、脅したりすかしたりした
文句を書いたので、どっちを信じていいのか分からず、仲間には不安な気持ちが少しあったようです。
更に案内には “富士山展望の絶景地” と、山伏から見る富士山の姿の良さをアピールして写真を掲載したり、 “山頂で風に揺れる
ヤナギランは涼を呼ぶ” なんて気をそそるような事も書いて誘ったので “あと10分” と聞くと興味はそちらに移ったようです。

  しかし幾ら富士山の絶景地でも肝心の富士山が見えなければ如何ともしがたく、せめて大谷崩の崩壊地でもと思ったが大谷嶺の
山頂は見えるものの崩壊部分は白い霧で見る事ができませんでした。

 
             ヤナギラン群生地                            一輪残っていたヤナギラン

  アラ-群生地に近づいても赤ぽくなってこない。という事はヤナギランも駄目か。
今年は色々の花が遅いのでヤナギランもと態々月末に設定したのが裏目だった。咲き終わったヤナギランの茎は以前より少なく
なっているが、それでも群生地らしい趣はある。アーァ!
 「先月の富士山の石楠花は一輪も咲いていなかったが、ここはヤナギランは一輪咲いていたのだからいい方だよ。」
慰めにもならないような事を言われ 「誰か心掛けの悪い人がいるじゃない。」 なんて言い返すのが精一杯でした。

 
                山伏山頂                              南アルプスもハッキリしない

 それでも一応証拠写真を写して南アルプスを見に行ったが、こちらもはっきり見えません。それなのに仲間は 「雲海が見える。」
なんて喜んでいる。私に言わせればただの雲でしかないのだが興味は人によって夫々なのですね。

  昼飯にするには早すぎるので、山頂の木道を歩いたりしたが百畳峠で昼飯にする事にして下り始めました。

 
                 山伏小屋                                    山伏小屋内部

  今回は私のコース設定では殆ど無い往復コースなので、仲間も下りの道の状態は分っていて雑談をしながら下る事ができた。
普段なら態々遠回りをする事はない途中にある山伏小屋や水場に寄ったりもした。
写真で見る山小屋の外観は普通に見えるが、入口の引き戸は中々開かず内戸もあってそれよりの中に入る気にはならなかった。
こんな出発地に近い小屋を利用する人なんかいないだろうなんて話していたら、昨日チェックしたブログの中に8月20日にここに
泊まった方がいた。それも小屋には他にも単独行の人もいたというのだから驚いた。私の認識不足でした。

  のんびり下ったが駐車場には11時に着いてしまった。丁度陽が射して日影が無かったので昼飯はスキー場で食う事にして
車に乗って出発。
しかしスキー場も手頃な場所はなく富士見峠に目的地を変更。

 
               富士見峠                                     固いキノコ

  富士見峠の高台でようやく昼飯を食べる事ができた。座った台には 「昭和39年6月1日 南アルプス 国立公園指定記念 静岡県」
彫られている。だれかが「へ~ ここも南アルプスかぁ」 と言ったが多分違います。ここは南アルプスが見える場所なので記念碑を建て
たのでしょう。
昭和39年と云えば既に53年も過ぎているので、記念碑はボロボロになっているが何の手入れもされていない。
静岡県は一時、南アルプスも世界遺産になんて旗を振りだしたが今は治まっている。どうする気なのでしょうかこれから。

 
               大無間・小無間                                 聖・赤石

  記念碑の建つ高台からは木が邪魔をして南アルプスは見えなかったが、駐車場の横の展望台からは良く見えた。
左に大無間が聳え、稜線を右に行くと小無間が見える。手前に見える三角の山は卯山と書いてあるが聞いた事はない。
山伏では判断できなかった聖も赤石も、ここには山名表示板があるので一目瞭然。
卯山の稜線の後ろから延びたピークが前聖で、斜めに下って奥聖らしいです。赤石は更に右の雲がかかっている山のようです。

                   
                                      福養の滝

  帰途も千頭経由で帰る予定だったが、富士見峠まで来ているなら静岡経由のが近いだろうと県道を静岡に向かって下りだした。
暫く下ると分岐がありメインは直進する玉川経由静岡だが、右も日向経由で静岡に行ける道です。
日向経由は時間が掛かるが途中の大間に福養の滝がある筈なので、まだ歩き足りなそうな中を滝に連れて行こう。と気を回し
急遽右折して福養の滝に向かいました。
皆には余り期待を抱かせないように 「駐車場から結構奥で滑滝のようだった。」 と説明したが事実そんな感想しかなかった。
しかし現れた福養の滝は、過去の記憶より数段素晴らしい滝で態々寄った甲斐がありました。

 「信州高遠から逃れた三人の落ち武者が、この地に住み生活をはじめました。この滝に毎年5月5日になると1頭の馬が滝壺に
つかり毛並みを整えいました。この馬は後に宇治川の先陣を争った駿馬 「磨墨」 となりました。
村人は、このことからこの滝を 「お馬が滝」 と呼ぶようになりましたが、 明治43年に当時の安倍郡長が郡内踏査に来た折、 滝の
確かな名がないことを残念に思い、岐阜県養老町の養老の滝に似ているので 「福養の滝 」 と名付けられました。」
とさ
私が名付け親なら 「薄墨の滝」 としたのだがな。

  福養の滝から日向に下り静岡に向かうつもりだったが、藤枝蔵田にある宇嶺の滝に向けて方向を変換した。
そうです藤枝の名瀑でもある宇嶺の滝を案内したくて。
やっと細い道が終り擦れ違いができるようになったと思ったら、又もや片側1車線の道に突入するのだか仲間もあきれたでしょう。
しかし態々行った宇嶺の滝だったが、見学希望者はいなく、そのまま通過することにしました。全くの草臥れ損でした。

  帰りはさんざん遠回りをして出発地に戻ったのに、往復の距離は丁度200kmでした。行きが110kmでしたのでそれより短い
ことになります。
本当でしょうかネ。自分でメモした数字が信じられなくなりました。

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2 コメント

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Unknown (itta)
2017-08-29 22:43:07
いやはや、、山伏、富士見峠、福養の滝ときて宇嶺の滝すか、、すごいバイタリティですね。

宇嶺の滝は、この夏、娘と遊びに行きました。
涼しくていいところでしたが、車に戻るまでにまた汗をかきますね(笑
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ittaさん (hagure)
2017-08-31 09:00:59
大菩薩に行ったり、北アルプスに行ったりのittaさんにはとても敵いませんが
久し振りの山岳ドライブ(?)に正直疲れました。
仲間が宇嶺の滝に行きたくないと知ってホッとしました。
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