はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

青羽根からビク石へ

2016-11-21 16:42:45 | 低山歩き
歩行記録   H28-11-18(金)
歩行時間:5時間30分   休憩時間:1時間05分   延時間:6時間35分
出発時刻:8時35分     到着時刻:15時10分
歩  数: 26、640歩(推定距離18.9km)    GPS距離18.0km
行程表
 近又バス停 1:00> パノラマコース入口(青羽根) 0:30> マンガン鉱山跡 0:10> 展望地(町民いこいの森) 0:10> 麦地峠
 0:15> びく石分岐 0:10> パノラマコース入口 0:15> びく石分岐 1:15> びく石山頂 0:45> 登山口バス停 1:00> ゆらく

 パノラマコースを一周して青羽根集落まで戻り、再度コスモス峠(ビク石への分岐)を目指して歩き出したのが11時25分だった。
想定3時間のコースを2時間50分。はぼ完璧だ。なんて勘が良いのだろうと自画自賛しながら下った道を今度は登り返す。

      
       ここから尾根に入った             踏み跡と目印リボン                  何でしょう?

 青羽根からビク石の間は林道が続いているが、その林道がほぼ尾根と平行に走っている。
なら稜線にはピークハンターの歩いた踏み跡がある筈なので、その道を確認したいと思っていた。
問題は踏み跡を見つけることで、茶畑があったり、稜線が広いと中々見つけにくい。それに道から稜線が高いと登るのも大変だ。
そんな我儘な条件を満足するような取付き口は見つからず、林道は瀬戸川とビク石への分岐まで来てしまった。

 分岐を過ぎ暫く林道を進むと道路の法面に階段があり、その上の立木には青色のリボンが巻いてある場所があった。
更に法面の上を見れば樹木の間からは空が見えている。ここなら例え踏み跡が無くても引き返す事は容易だ。

 階段を上り林の中に入るが踏み跡らしきものない。いや何処もが踏み跡に見えるような所なので登るのには支障がない。
稜線へ出てみると、有りました!!ハッキリ踏み跡と判断できるものが稜線伝いに続いている。
踏み跡は薄い所もあるが尾根を外さなければ、また出てくるので不安はない。
目印のリボンは階段の所にあっただけで踏み跡には付いていなかったが、ようやくリボンも出てきてホッとする。

 杉の木に何かが垂れ下がっている。何だろう?
地上2m位の所から柔らかいバネのスプリングが50cmほどあり、その下はタコ糸に繋がっている。タコ糸の途中には10cm位の
細い枝を結びつけてある。さらにその下は細いビニール管に繋がっていて、その管は地中に入っている。
管が地中に入っている部分には、小糠らしき物が撒かれている。
何でしょうね、これは? 小糠を撒いてあるという事は猪の調査なのだろうか? だがこんな細い物では猪が通れば一遍に切れて
しまうだろう。
では、小糠の下は落とし穴か? それも考えられない。こんな木の根元に猪が落ちるような穴は掘れっこない。
では何だ? 想像力いえ妄想力が強いと自負している私ですが皆目見当がつきませんでした。

 その摩訶不思議な物体は林道の少し入った所にあり、踏み跡も林道と合流していた。
踏み跡に入ってから15分も経ち、時間も12時10分を過ぎている。そろそろビク石に着かないと予定したバスに間に合わなくなる。
丁度踏み跡は急な登りになっているし、踏み跡の状態も大体分かった。それならここからは林道を歩こうと簡単に方針変更をした。

 
           広場から(右端にダイラボウ)                            市民の森入口

 林道を歩き出すと何度か踏み跡が合流している。これでは踏み跡を歩いても遠回りで時間も掛かるだけだ。と、林道を歩きだして
しまった自分を慰めながら歩く。
林道沿いには青いテープが時々出てくるが、このテープは山道に入った階段の所にもあったやつだ。そうなるとこのテープは山道の
目印ではない事になるが、では一体何なんだ? 分からない。

 何の目的の広場なのか分からないが、林道側にロープを張った広場があった。今日歩いて来たパノラマコースが見えないかと思い
入ってみたが残念ながら、その方向は見えていない。

 「市民の森」 って今までビク石の所かと思っていたが違っていた。ビク石の手前にビオトープなどのある施設のある所でした。

            
               ビク石への標識                            ビク石山頂

 やっとビク石山頂の標識が出てきた。時間は既に12時30分。昼飯を食べる時間が無くなってしまう。急がなければ。
フ~ビク石に着いた。山頂にはバスを降りてから初めて会う人が3人、四阿で食事をしていた。休日ではないのでこんなものかな。


                     ビク石山頂広場から(天柱山は天王山の間違いです)

 山頂から広場に降りて景色を見ながらの昼飯にしようと思ったが、残念ながら今一、今二の景色で富士山も見えなかった。
それでもここからの眺めはパノラマコースよりパノラマ的かな。
 今年中には歩こうと思っている天王山までの稜線も見えているが、林道工事が再開したかどうか分からずコースが決まらない。
何か一つ障害があると決断できない弱気な私だが、年寄りの山歩きにはそれで丁度良いのかもしれない。
何れにしろ今年中には歩いてしまおう。

  昼飯が終わると時刻は1時20分でバスの時間までは丁度2時間になってしまった。想定では登山口まで1時間、ゆらくまで
1時間の計2時間としたが、余りギリギリだと乗り遅れる心配もある。少し急ごう。

 
              整備されている登山道                         登山道入り口近くの吊橋

 ビク石から一ノ瀬登山口への道は以前下った時は、途中で道を間違え峠バス停に出てしまった。そのため今回は間違った地点を
確認しながら登山口に出ようと思っている。
 さすが人気の登山口で要所要所には標識もあり迷う所はない。エッ! ではなぜ前回間違えたのだ!
原因は最初の林道に合流した時に、前回はそのまま林道を歩いてしまったのだが、林道を4分も下った所に再度山道に入る標識が
建っていた。前回はそれを見落として林道をバス停まで歩いたしまったとは、何とも情けない話だ。

            
              登山道入口                                 板状節理

 登山口に2時5分到着。ここからは県道をゆらくまで下るだけなので1時間あれば行けるので、バスには悠々間に合うだろう。
 洒落た建物の汚水処理場の近くに板状(ばんじょう)節理の岩盤があった。これは私の勝手な解釈で、岩が横になっていれば板状、
縦の物は柱状と区分している。この解釈が正しいかどうかは分かりません。
ウィキペディアによれば 「節理とは、岩体に発達した規則性のある割れ目のうち、両側にずれの見られないものをいう。
板状節理は岩体が板状になった節理。、柱状節理は岩体が柱状になった節理。」
だそうです。
では斜めの節理はどっちだろう。ここの岩は斜めに伸びているが、やや平らに近いので板状としたが、果たしてこれで合っているのか?

 
        峠駐車場からビク石ふれあい広場への道                     ビク石ふれあい広場

 峠BSには大きな駐車場がありトイレまで備えてある。この設備は何を目的に造られたのだろう? ビク石に登るための駐車場は
板状節理あった汚水処理場の橋を渡った先にある。良く分からないが、この駐車場に何台もの車が停まっているのを見た事がない。

その駐車場の横で畑仕事していた人がいたので聞いてみた。いえ駐車場の事を聞いたのではなく、道の事を聞きました。
 「この橋を渡ってビク石牧場の方に出られますか?」
 「あー行けるよ。途中で広場が見えたら、そこを下ればいい」
 「県道を行くのとどっちが近いですか?」
 「そーだなぁ 同じくらいかな」

同じくらいなら歩いてみるかと “新ビク石橋” を渡って初めて歩く道に入る。

 県道から5分歩くて右下に芝生の広場が見えてきた。あそこがビク石ふれあい広場なのだろう。

 
           ビク石ふれあい広場裏入口                        ビク石ふれあい広場・売店

 広場の入口に貼ってある 「ペット持込み禁止」 の貼り紙を見て、こんな話を思い出した。
 『橋の前に「このはし渡るべからず」と記載のある看板がある。一休さんは端を渡らず、真ん中を渡ったという。』
ならここではこんな話はどうだ。
 『門の入口にあった 「ペット持込み禁止」 の貼紙を見た一休さんは、ペットを曳いて門の中に入ったという』

 ペットを殺したり傷つけると “器物破損罪” になるとかで、法律ではペットを “物” とみているようだ。
その所為かどうか分からないが “ペット持込み禁止” の貼り紙を時々見る。この表現の貼紙を見ると何となく不自然に感じてしまう
のは私だけですかネェ。だって普通の会話で “犬を連れてきた” と言っても “犬を持ってきた” とは言わないでしょう?
何かと煩い動物愛護団体が黙っているのが不思議だ。

 上の駐車場から約10分で県道に合流。県道と比べ距離はどっちもどっちだったが、今歩いた道の方が変化が合って楽しそうだ。
県道にあったゆらくの案内には、ゆらくまで3kmとある。すでに時刻は2時半を過ぎているのでバスの時間までは50分しかない。
少し急がないと。

          
             馬頭観世音菩薩                               ゆらく

 道脇に新しい馬頭観音が祀られていた。馬頭観音は古い石仏が多く、像容などが鮮明でない物が多いが、ここの馬頭観音は
新しいのでクッキリしている。
私の持っている “石仏探訪ハンドブック” には馬頭観音についてこのように説明している。
 「頭部は一面または三面。三目、馬の頭部を戴く忿怒相。印相は馬口印または合掌。四譬、六譬、八譬」 とある。
ここの馬頭観音は 「馬の頭部を戴く忿怒相で三面、双眼。印相は合掌で八譬」 でした。
今朝、今日の無事を祈った馬頭観音は古くてハッキリしないが 「馬の頭部を戴く慈愛相で一面、三目。印相は馬口印で二譬」 でした。
合掌印と馬口印の違いは、合掌印は両手をピッシリ合わせていて、馬口印は掌は合わせ、人差し指は合わせず膨らみをもたせています。

 ゆらくに3時10分に到着バスは22分発ですので何とか間に合った。
今朝は藤枝駅から乗るバスの時刻を勘違いしていて、必死に自転車をこいで乗ったバスは予定していた次のバスだった。
半分諦めて別の山を考えながら乗換えの岡部支所前に着いたのは次のバスの発車時間。
お陰というか乗換えバスは3分ほど遅れてきたので何とか間に合い、ホッとしながら近又に向かいました。
そして帰りのバスも少々忙しかったが何とか間に合った。今日のバスは最後にはつきがくると思いながら駅に向かいました。

 藤枝駅までのバス料金は400円だが、途中の谷稲葉BSまでは各駅停車で200円。そこから先はノンストップで藤枝駅まで行き
400円になる。その谷稲葉BSに着くと車内放送が 「終点です」 と流れている。
エッ! 藤枝駅まで行かないの、それじゃぁ家に5時前には着かないヨ。ショック!
それでも藤枝駅までを50分で歩いて駅に着いたのが4時35分。朝と同じように必死に自転車をこいで家に着いたのが5時10分。
お陰で豪栄道と白鵬が敗れた相撲を見る事が出来ました。
やはり今日は最後はついていたようです。バス代200円が浮いて、目的の取組みを見る事ができたのだから。

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4 コメント

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Unknown (あや)
2016-11-21 21:41:52
峠駐車場ですが、2つの登山口の中間点にあるので、私は以前結構利用していました。
峠駐車場に車を置いて、歩いて蔵田の登山口まで行って東海自然歩道を歩き、下山は不動明王がある登山道を下って旧びく石牧場に下りてきて、峠駐車場まで歩くっという感じ。
と言いつつ、もう2年近くびく石には登っていませんが^^;
当時、びく石は日曜でもほとんど人はいませんでした。
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あやさん (はぐれ)
2016-11-22 10:48:37
ソーその手はありますよね。でもそれにしても大きい駐車場でした。

ところであやさん。ブログの形態が変わりましたね。
私にとっては今の方がありがたく感じます。
沢口山も来年の紅葉にはと、さっそく “見たもの乞食” で行ってみたくなりました。
あやさん曰く 「初級者向けのハイキングコース」 の言葉を信じて。
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Unknown (itta)
2016-11-23 07:24:20
青羽根山~ビク石をつなげたいと思う人がどれだけ
いるのか分かりませんが、私もいつか歩いてみたい
道ですので参考になりました。大鈴山から南下して
ビク石からは京塚山方面ですね。天王山は把握して
いませんでしたが、そちらに進んで潮山もありですね。
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ittaさん (hagure)
2016-11-23 10:40:48
>青羽根山~ビク石をつなげたいと思う人がどれだけ
いるのか分かりませんが・・・・
とittaさんはおっしゃいますが、バスを使ってパノラマコースを歩く人にはお勧めだと思います。

青羽根と近又を往復してバスに乗るより、コスモス峠からビク石を歩いた方が、より楽しいと思います。
びく石では遠すぎる人は、途中から一ノ瀬に下る車道もありますから。

大鈴山が分かりませんが487mの三角点のある峰でしょうか?
もしそうなら烏帽子形山-三角山-経塚山-清水山と続きますね。
かっては清水寺があったと云われる京塚山には行ってみたいと思っています。
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