はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

玉露の里へ初歩き 2

2011-01-08 15:23:49 | 低山歩き
昼飯場所から下を見ると集落が見える。川が見えるがあの川は玉露の里の横を流れている朝比奈川だろう。そして県道らしい太い道もある。
もうここまで来れば作業道を行っても15分もあれば充分いけそうな距離だ。

景色は左程良くないが1日に初日の出を見に行った大崩山塊の満観峰が見える。その左横にピラミットのような三角形をした山は丸子富士に違いない。あの山が三角なのは知っていたがこんなにスッキリした三角形とは知らなかった。

    

昼飯を食べた小屋の所からは空中索引のケーブルとモノレールの発着場所でもあった。このままモノレール沿いに下っても良いが下を見ると傾斜がきつい。こんなきつい坂では作業道ではないだろう。では道はどこにある。
ミカン畑や茶畑、それに竹林の周辺を歩いてみたが作業道らしき道は見当たらなかった。仕方なくまたもとの小屋に戻り、そこのモノレール沿いに下ることにした。

何ともきつい傾斜だ。これでは作業の為の昇り降りなど出来そうにない。しかし他に方法は無いのでここを下るしかないだろう。モノレールに掴まりながら降りるが何とも歩きづらい。そのうち手入れをされていないミカン畑ではレールから離れて平らになったミカンの木沿いにジグザクに降りることに。このほうが距離は長くなるが少しは歩きやすい。
ミカン畑が終るとモノレールは竹林の中に向かって伸びている。その先を竹薮越しに透かしてみると竹林の向こうは植林された林のようだ。そしてモノレールはどうやらそこで終っているように見える。
ではこのモノレールは収穫物を麓まで運ぶ為でなく、きつい斜面の畑の作物を空中ケーブルの所に運ぶ為のモノレールなのか。
となるとこの下に作業道があるとは限らない。サーどうしよう!。

上を見ると50度ほどの傾斜のミカン畑で登り返すには少々面倒だ。モノレールの終っている地点から先はまた登りになっている。ならそこが沢の出発地点になるからそこから下にくだれば何とかなりそうだ。
しかし山で迷ったら決して沢に降りてはいけないと言う鉄則がある。ましてこの山は白藤の滝やビク石などの岩場が多い山だ。サテ困った。
耳を澄ますとチョロチョロと水の音も聞こえてくる。ヨシ!岩場があったら潔く戻ろう。と決心して沢に向かった。
沢の近くに行くと下流に向かって微かな踏み跡がある。そこを暫く辿ると前方に小さな堰堤が出てきた。そしてその先には農道らしき細い道が見える。フー良かった。

農道を少し下ると朝比奈川に合流して民家も出てきた。その先には県道209号の羽佐間橋があった。
小屋を出てから30分で橋に着いた。迷ったりしながらの30分で距離すればどうだろう500mあるかないかではないか。GPSの距離は700mとなっているが行ったり来たりしていたのでそんなにはないと思う。

    

家に帰り国土地林の地図で調べてみると、北方を過ぎて最初の工事用看板の分岐を左、次の工事用看板の分岐は右に曲る。地図上では農道の最高部から工事中の農道の入口まで赤で表示してある。次の工事中の農道は黒で、農道終点からの山道は赤の実線になっている。
昼食をとったとおぼしき所からは麓までは赤の点線で表示したが、確かに等高線も密になっている。本来の道と思われる所は(青線)等高線の巾も広く緩やかな状態だ。しかしそんな道があったかな?あの辺りの茶畑やミカン畑の周りを回ってみたが道らしいものは見つからなかった。
でも必ずある。茶畑やミカン畑の作業をするのに私が下った場所では有り得ないし、モノレールなら兎も角空中ケーブルに乗って行く事は出来ないのだから。

もしこの道が判明したら周遊できるハイキングコースが実現可能だ。

白藤の里 ― 白藤の滝P ― <白藤の滝等七滝見学> ― 安楽寺 ― 北方中部柑橘貯蔵所 ― <農道+新農道*山道> ― 羽佐間橋(岡部) ― 玉露の里 ― 入舟 ― ビク石 ― 大沢峡 ― 西方小学校 ― 白藤の里

滝あり巨岩巨石あり優雅に抹茶の一服で一服することも出来る。車の場所に戻るのでバスの時間を気にする事もない。どうですかいいルートでしょう。
しかしそれには、あの作業小屋からのルートを見つけないと。またルート探索に行って来ようかな。
藤枝市か北方ので健康増進か町興しでハイキングコースを作らないかしら。喜んで協力させてもらうのに。

県道209号を約20分で玉露の里に到着。

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