担当様で98歳の方がいる。ご病気もあるので、ちょっと動くと息が苦しい様子だが、物忘れも全くない上に、ご自分の事は概ね出来る。
昨年はスライスしたりんごしか食べられない時期があったが、今は少ないながらも食事が出来る。
流石にお風呂は介助なしでは厳しいし、着替えなども時間をかけないと無理だ。
けれど、本当に年齢の割にとてもしっかりしていて、しかも髪なんかほとんど白髪もないのだ。
さて、そのおばあちゃんだが、一時期事情があって家での入浴介助が出来なくなり、急場しのぎでデイサービスを計画した。まあ、もし元気になってそのままデイサービスに移行するのもありかな・・・との思いも少しはあった。
初めは体力に自信のなかったおばあちゃんも、行けば楽しかったようだ。そして、何より他の方の刺激になった。
「98歳であんなにしっかりして、お元気なの。」
と目標の様な存在になったのだ。
だから、是非是非デイに来て欲しい・・・と、スタッフも熱望したが、今の所真央ちゃんじゃないが、ハーフ ハーフである。行きたいけれどやっぱりしんどい。勿論高齢だし、お身体第一で、無理なく来られる時期でいいのだ。
そんなおばあちゃん、実はカルチャーショックを受けていた。家で療養していたのであまり出掛ける事もなかった。高齢なので町に知り合いも多い。だが、会うことは稀だ。
そしてデイサービスで久しぶりにちょっとだけ若い知り合いに会った。しかし、その方は所謂認知症で、おばあちゃんの事は全く覚えていなかった。
「あんなになっとるなんて・・・。」
ご自分がしっかりしているので、自分より若い人が物忘れをするという事に違和感があったようだ。
「98歳でこんなにしっかりされている人の方が珍しいんですよ。」
そう言うと、
「そんなもんかなあ・・・。」
としみじみ言った。
それから思い出したように、
「そう言えばデイサービスに行った時に、職員さんがせんでええのに2枚も写真撮ったんよ。ふう悪い(恰好悪い)。」
と言う。
「ふう悪い事なかろう?」
と言うと、
「見てみるかえ?」
と嬉しそうに写真を持ってきた。そこには素晴らしくいい笑顔のおばあちゃんがいた。
「すごいいい顔!」
そういうと照れくさそうに笑いながら、
「ふう悪いわ~。」
と言う。
うん、やっぱりもう少し体力に自信がついたら、デイに行こうね。
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昨年はスライスしたりんごしか食べられない時期があったが、今は少ないながらも食事が出来る。
流石にお風呂は介助なしでは厳しいし、着替えなども時間をかけないと無理だ。
けれど、本当に年齢の割にとてもしっかりしていて、しかも髪なんかほとんど白髪もないのだ。
さて、そのおばあちゃんだが、一時期事情があって家での入浴介助が出来なくなり、急場しのぎでデイサービスを計画した。まあ、もし元気になってそのままデイサービスに移行するのもありかな・・・との思いも少しはあった。
初めは体力に自信のなかったおばあちゃんも、行けば楽しかったようだ。そして、何より他の方の刺激になった。
「98歳であんなにしっかりして、お元気なの。」
と目標の様な存在になったのだ。
だから、是非是非デイに来て欲しい・・・と、スタッフも熱望したが、今の所真央ちゃんじゃないが、ハーフ ハーフである。行きたいけれどやっぱりしんどい。勿論高齢だし、お身体第一で、無理なく来られる時期でいいのだ。
そんなおばあちゃん、実はカルチャーショックを受けていた。家で療養していたのであまり出掛ける事もなかった。高齢なので町に知り合いも多い。だが、会うことは稀だ。
そしてデイサービスで久しぶりにちょっとだけ若い知り合いに会った。しかし、その方は所謂認知症で、おばあちゃんの事は全く覚えていなかった。
「あんなになっとるなんて・・・。」
ご自分がしっかりしているので、自分より若い人が物忘れをするという事に違和感があったようだ。
「98歳でこんなにしっかりされている人の方が珍しいんですよ。」
そう言うと、
「そんなもんかなあ・・・。」
としみじみ言った。
それから思い出したように、
「そう言えばデイサービスに行った時に、職員さんがせんでええのに2枚も写真撮ったんよ。ふう悪い(恰好悪い)。」
と言う。
「ふう悪い事なかろう?」
と言うと、
「見てみるかえ?」
と嬉しそうに写真を持ってきた。そこには素晴らしくいい笑顔のおばあちゃんがいた。
「すごいいい顔!」
そういうと照れくさそうに笑いながら、
「ふう悪いわ~。」
と言う。
うん、やっぱりもう少し体力に自信がついたら、デイに行こうね。
