だんらんの場所

　私の部屋の改装中、居間でキヨちゃんと寝泊りした。布団を敷いてテレビを観て一緒に寝る。しかし、私の部屋が完成したので当然私は自分の部屋で寝ている。
　本来なら居間にコタツなどを戻して、一緒に過ごした後自分の部屋に戻るのだが、まだ近いところで改装していて埃が立つので、居間にコタツは戻していない。そして、リュウが一緒にいることもあって敷物も敷いてある。
　だんらんの場所を居間にしたいが、布団に暖房のキヨちゃんは良いが、私は寒いのでそうはいかない。そこで私が部屋に戻ってしまうとキヨちゃんは一人でテレビを観てもつまらない。
　そこで、今度は私の部屋がだんらんの場所になった。まだエアコンが無いのでアクアヒーターをつけてキヨちゃんが私のベッドに転がるか、床のラグの上にヒーターとくろべえをそばにして座る。私はパソコンの椅子に座って一緒にテレビを観るのだ。
　キヨちゃんは適当な時間に自分の布団に戻る。私はそれから自分の時間になる。
　しばらくはこのスタイルが我が家のだんらんである。リュウもそ～っと私の部屋の前に陣取る。キヨちゃんに怒られないように、キヨちゃんが布団に戻るまでには自分のベッドに戻っている。おりこうさんだ。
　明日からは３月。何とか２月はクリアした。３月も忙しいけれど、何とか頑張るっきゃない。キヨちゃんも当分忙しい。二人してがんばらなきゃ。

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赤い車つながり

　先日国道を走っていると、向こうから真っ赤な軽自動車が来た。少し広くなっているところに車を入れる。
　それが見事に磨き上げられていたので新車かな～と思いながら何気なく見たら、運転しているのは鄙には稀な美人。ほ～と見とれていたら、助手席側からビニール袋に入ったゴミをぽーんと投げ捨てて発進した。
　あまりの事にしばし、運転しながら呆然とした。しばらく走ってから
　「うっそ～。信じれん！」
と独り言。
　また違う日。仕事で公用車を運転中。後ろから真っ赤なスポーツ系の車。スピードが半端じゃない。どんどん近付いてくる。私も一応60キロは出ているのだが、ぴったり付けられたって公用車でこれ以上飛ばせない。もっとも自家用車でもスピードは出さない。
　イライラしたのか途中でブイーンと追い越していく。ああ良かった～と思っていたら、思いっきり運転席の窓から腕を出して、親指を下に向けて指した。か、感じ悪い～～～。
　公用車じゃなかったら睨みつけてやりたかったが、福祉車両でそうもいかない。
　赤い車が悪いわけじゃないのよ。たまたまなのよ。でも・・・しばらくは嫌いになりそう。

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心遣い

　うちのキヨちゃんはとにかく手まめに世話を焼く。今リフォームしているので、大工さんにお茶の用意は勿論、お昼のお弁当にあわせて味噌汁なども作る。
　以前大工をしている友人から
　「家によって待遇が違う。本当に仕事だけする家もあれば、お茶だご飯だと出されて、本当にいいのかな～と思う家もある。」
と聞いたことがあった。
　田舎ではキヨちゃんのようにするのが当たり前なので、逆に本当に「支払い」以外はしない家があるとはどうしても信じられなかった。
　さて、キヨちゃんはおやつにしても
　「同じものは出せない。」
と毎日考える。私も帰りにチョコだおせんべいだと買ってくるが、そうそうレパートリーも無い。そうなるとトーストを焼いてみたり、お好み焼きをしたり、甘酒やぜんざいを作ったり。
　最近では八朔がキヨちゃんの定番である。八朔はこの当たりでも栽培しているところが多い。子供の頃は温州みかんと並んでこたつのお供だった。
　そのまま食べても美味しいが、塩をつけるとまた美味しい。みかんとちがって剥くのが手間なので、専用の皮むきで皮と袋まで剥いてお皿に並べる。塩をちゃんと用意してお出ししたらしい。
　その日は大工さんとクロス貼りの職人さんの二人。大工さんは無言で八朔を食べていたが、職人さんが塩を手にとって
　「おばちゃん、こりゃあ、味の素でよ！」
と言ったという。
　すると大工さんは真っ赤になり
　「変な味がするとは思っていた。」
と笑った。
　人のいい大工さんは言い出せなかったのだろう。しかし、塩の入れ物と味の素は見るからに違うと思うのだが、キヨちゃんのトラップには油断ならない。

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やっと私の部屋に

　今日やっと私の部屋が９割完成した。エアコンの室外機がまだなのと、カーテンがまだ、そして建具調整がまだ。
　とりあえず、他の部屋を少しずつ片付けるためにも箪笥やテレビなどを運んだ。箪笥の中身や細々したものは、徐々に運ぶ予定。今夜はとりあえず大きいものだけ。
　今夜から自分の部屋で眠るが、建具が無くてエアコンが使えない。そして、私の部屋の前はまだ畳が無い。暖かくなってきたとはいえ、ちょっと寒い。
　それでも布団に入って膝の上でパソコンを操作していた事を思えば、机があって嬉しい。キヨちゃんはまだ居間である。リュウは私の部屋に入れるつもりだったが、完成したら外で飼うというキヨちゃんと、夜だけ私の部屋に入れるという私の意見が食い違い、結局けんかになってしまった。けんかになってしまった原因はリュウなのに、結局リュウとくろべえとキヨちゃんが一緒に寝ている。よう分からん。
　これから、色々キヨちゃんとも話し合わなければならないかな。キヨちゃんも私もリュウもくろべえも快適な家にしたい。

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くろべえパニック

　家をリフォームしているので、場所が変わってもどこかには穴がある。そうなると我慢できないのがくろべえ。床下にもぐりこんでは走り回る。
　家具の配置が変わっても、くろべえにとってはアトラクションだ。朝から家の中を走り回る。
　今朝、仏壇や神棚の水をあげたりして母屋に戻ると、どこからか聞き覚えのある声。耳を澄ますとそれは九州のおばちゃん、つまりキヨちゃんの姉さんの声である。声は電話から聞こえている。
　「もしもし！もしもし！」
　慌てて出るが切れる。声が聞こえているという事は「オンフック」である。やられた！くろべえだ。彼が電話に乗ってオンフックと短縮ボタンを踏んだのである。勘弁してくれ、朝の６時半だぞ。電話して謝らなくちゃ・・・と思ううちにおばちゃんから電話。
　「ごめんよ。くろべえが電話かけたん。」
　「猫がどうしたん？」
　「猫が電話を・・・」
　「言い寄る事が分からん！」
　「ごめん、猫がぁ、電話に乗ってぇ、ボタン押してぇ・・・」
しばらく説明が続いたが、早朝からわけの分からない話で叔母ちゃんはパニックだった。
　その後キヨちゃんに電話を代わって貰い、しばらく話してようやく理解したらしい。分かってしまえば大笑いである。
　当のくろべえはそ知らぬ顔で寝ている。

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この時期って・・・

　この時期、国道はいたるところで道路工事だ。片側通行が多くて困る。しかも国道だけじゃなく、山間部も何故か色々工事があって、時間制限や通行止めがある。
　昨日担当様を訪ねようとしたら、山道がアスファルト工事中。時間を見ると２時間に１回10分だけ通行できる。その場所から担当様の家まで車で7,8分。行って帰ってくるのは無理だ。と言って２時間過ごすわけにはいかない。その同じ地区に何軒か担当様がいればいいのだが、生憎いない。
　後は工事の人が休む昼休憩。12時から1時と、17時以降だ。この時期、17時以降は暗いのでお年よりは早々に戸締りして寝てしまう人までいる。
　お昼時に行くのは本当ならはばかられるのだが、仕方ないのでお昼にお邪魔した。
　早く終わるといいのだけど。しばらくは不便が続く。私などは何とでもなるが、ヘルパーやそのあたりに住んでいる人は大変だろう。

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フィギュアとメールと忙しい休日と・・・

　昨日早く仕事に出て、残業した後コンビニでキヨちゃんのおやつを買った。今日、キヨちゃんは七福さん（七福神）をお参りするという、信心という名の大人の遠足（笑）だったので、リクエストがあったのだ。
　帰ってキヨちゃんは早々に就寝。私はフィギュアスケートに夢中になっていた。
　夢中になっていて、メールの着信音に気がつかず少し遅れてメールを開いた。久しぶりに大学時代の同級生から。乳がんが見つかって入院になるだろうとの内容。返信・・・書いたり消したり・・・。
　学生時代から明るく、しっかり者だった。どこか達観しているような物言いをする子だったが、
　「うちはガンの家系やき、私も将来は分からん」
と話していた事を思い出した。
　乳がんは珍しい病気ではない。私の周囲にも結構いる。そして生存率も高い。だからきっと大丈夫。ただ、どういう治療法をとるのか知らない。もし、乳房を失う事になったらきっとショックだろう。
　気をしっかり持って。入院決まったら知らせて・・・としか書けなかった。
　怖いけど、頑張るよ。そう返信があった。
　こういう時、私という人間は本当に使えない。どうしてあげたらいいのか分からず、病人のほうに気を使わせてしまう。
　今朝、キヨちゃんは朝4時半から起きて準備。私は夕べ何となく浅い眠りだったので、どんよりと身体が重かった。休みでよかった。
　キヨちゃんを送り出してから、今度とりかかる部屋の片付け。それから気になっていた、家の前のどぶさらいをした。
　何となくまだすっきりしない。フィギュアスケートで元気になれるかな。

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いつものことだけど・・・

　仕事が多い。間に合うのか凄く心配だ。今日はいつもより30分以上早くに出て、残業を１時間半で切り上げたが、一日中車で出っ放し。デスクワークが山積みだ。
　ハプニングもあり、認定調査も沢山ある。だから、本来の仕事もあるのに手が出ない。去年は２月はどうやってクリアしたんだろう・・・。
　明日も早く行こう。少し目処がつくまでは安心できない。

床下の住人？

　私の部屋の床下がひどいことになっていることは、前にも書いた。そこで基礎から補強をしてもらっている。
　湿気もひどいので本当はセメントを入れればいいのだが、とんでもない量になりそうなので木炭を沢山敷き詰めた。
　その過程で、私の床下に猫の頭ほどの大きさの穴を発見。どうやら何かの巣穴のようだ。周囲はセメントなので、何処かの山につながっているのかな？
　私が知らないだけで、夜な夜な動物が私の下で寝ていたのかもしれない。それはそれで、何となくメルヘンな感じだが、結局穴はふさいだ。アナグマとか狸だったらかわいいけど、信じられないほど大きなネズミとか、蛇だったりしたら笑えないし・・・。
　さて、昨日はそれまでの寒波が嘘のようなぽかぽか陽気だった。一転今日は雨・・・そして風。リュウは風が怖くておやつも食べなかったらしい。
　そして仕事が立て込んでいるのに、キヨちゃんが心配するので早めに切り上げて戻ってみると、どろどろに疲れたキヨちゃんが待っていた。訳はこれ。

　九州の親戚から新鮮なキビナゴが大量に送られて来ていたのだ。私が見たときこの刺身と、唐揚げ用に下ごしらえしたものと、冷凍用にタッパー３個があった。大工さんにも持って帰って貰ったらしいので、一体どのくらいあったのだろう。とにかく、夕方着いた宅急便で、キヨちゃんは大忙しだったらしい。
　お陰で私はおいしくいただき、キヨちゃんと１杯やりました。



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小豆すっきすき～♪

　うちのキヨちゃんは小豆が好きである。それは甘いものがすきというよりは、「小豆」が好きなのである。
　毎年沢山小豆を作る。１升だか２升だとかの小豆を作っても、家で食べるのはたまに赤飯をしたり、おはぎを作るくらいなので後は姉妹に送ったりしている。
　それが去年は不作だった。どうしてもぜんざいが食べたかったキヨちゃんは、近所で分けてもらってきたらしい。
　昨日残業して戻ると
　「ぜんざい食べる？」
とにこにこ。
　「え、ご飯が食べたい。」
と私。だって夕食前だよ。で、夕飯を食べていると
　「昨日のうどんが少し残ってる。食べて。」
と言う。で、ご飯のおかずに小さいどんぶりでうどんも食べた。そこへ
　「ぜんざい食べる？」
　・・・・・。だから～。
　「餅入れてしもうたもん。固うなる～。」
と言うから、仕方なくキヨちゃんと二人でぜんざいを食べた。恐ろしい・・・。総カロリーはいくらだ・・・。しかもぜんざいの餅、でかい。
　そして今朝起きると朝食前に
　「なあ、ぜんざい食べる？」
当然、
　「いや、朝ごはん食べる。」
　「お前はぜんざい嫌いやなあ。」
　「いやいや、ぜんざいは大好きやけど、ご飯に食べるもんじゃないでえ。」
　「ほな、何時食べるん？」
　「おやつ。」
　こんなやり取りの後、キヨちゃんは納得して
　「ほうかあ、ぜんざいはおやつなんじゃあ。」
と感心していた。しかも、来た大工さんにも報告していた。
　ち、違うだろうか？ぜんざいって、おやつだよね？？？？？

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