すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

ハンター・・・猪狩り??

2008-02-28 23:03:18 | ひとりごと
 先日キヨちゃんが朝から心配そうに報告に来た。
 「猟銃持った人がおる。いのしし狩りかえ?」
断って置くが、確かに我が家は田舎だが狩猟句のような山奥ではない。だいたい民家の近くは禁猟区ではないのか?
 「それがなあ、猟犬も連れてないんよ。」
なんだか、ますます怪しい。でも、恐くて確かめられなかった。
 とにかくその日は畑に出ることは禁止して仕事に出た。うちのキヨちゃんは小さくて丸いのだから、本当に猟師さんだったら、間違えて撃たれる可能性があるからだ。過去に山の畑にいて、近くで猟銃の音がして恐い思いをしたことがあったらしい。音に感じるほど近いわけではなかろうが、事故がないとも限らない。恐い恐い・・・。
 いのししと言えば、先日テレビのクイズ番組の問題を友人の子供に出された。
 「中国の山奥に未確認の動物がいるらしいと探しに行った。笹の後ろに隠れていた動物は何?未確認ではなかった。」
というもの。答えは「笹→ささ」「ささ の 後ろ」「しし・・・」でライオンである。
 私と友人は「ささ」のうしろで「しし」までは出たが答えは「いのしし」。田舎で「しし」はライオンではなく「猪」だからだ。
 「田舎は、猪じゃわなあ・・・」
と言う大人げない私たちに、小学生の男の子は
 「確かにしし肉(猪肉)はおいしいな。」
とフォローしてくれた。
 猪はこのあたりではご馳走である。畑を荒らすからハンターも必要である。でも、撃たれそうな恐い思いをするのは嫌である。あれ以来、ハンターも見かけないが果たして何者だったのか?謎である。

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仲良しにもほどがある・・・

2008-02-27 09:51:38 | ひとりごと
 前の記事で書いた親友は、車に縁がない。2台前の車はエンジントラブルが多く、結局子供の学費もかさむ時期もあるので、ずらして早めに思い切って買い換えた。
 買い換えた車は快適で、よく二人して買い物に出掛けた。ちょうど子供が遠くの病院に通うこともあり、走行距離は結構あったが、快適だった車が突然だめになった。またエンジントラブルである。何度かリコールに出して、それでも一向に解決せず、エンジン総入れ替えなんて事態になった。そのうち、飛び石でフロントガラスがひびが入ることまであり、結局中古車に乗り換えたのだ。
 そして、買い換えた中古車は大変快適だったのだが、先日また飛び石。仕事に追われてメンテナンス出来ない内に、ひびが斜めに走ってしまった。こうなるともう乗れない。
 そこで、台車がくるまで私の車で出掛けることにした。
 「せっかくお金のいる時期ずらしたのに、結局払ってばっかりじゃ。ついてない。」
彼女の落ち込みようは半端じゃない。当然だろう。フロントガラスの入れ替えは11万くらいするそうだ。
 慰めながら走っていたら、パチン!と派手な音がした。紛れもなく飛び石である。見れば私の車のフロントガラスに2カ所傷が・・・・。
 仲がいいにも程がある。こんなお揃いは勘弁して欲しい・・・・・。

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父ショッピングに行く。

2008-02-26 00:53:58 | ひとりごと
 25日はおそ出だった。前日の父の入浴もあり、前夜は早くからうとうとしていた。ゆっくり寝るぞ・・・と思っていたら、早朝5時にチャッチャッチャという音。瞬間的に父の杖の音だと気づいて飛び起きた。
 「父ちゃん、何しよるん?」
 「早起きした。退屈なけん、テレビ見たいけど、母ちゃん寝よるけん。」
 慌てて暖房を入れて、お湯を沸かした。
 「今日は何時からぞ?」
 「え?昼から夜中まで。」
 「・・・。父ちゃん、買い物行きたい。」
そういう訳で、5時半には朝食。甘酒2杯にミルクにトーストまで平らげた。
 キヨちゃんを起こして、準備した。
 車椅子を自分で動かしたいという父に付き添った。欲しいものが次々出てきて、大変だった。放牧状態のキヨちゃんを見つけて、かごに物を放り込むのも困った。そう、キヨちゃんは順番に買い物していくことが出来ず、縦横無尽に行くので、しかも小さいので見失うのだ。
 パンやさんで締めて、帰りの車の中でちょっと間食。帰って昼食。出がけに疲れが出た父を寝室に連れていった。お通じがあるからと、ポータブル介助。手足がかさかさするよ・・・というものだから、ワセリンを塗った。
 それから、仕事へ。戻って入浴してこの時間だ。さすがにへとへと。
 頑張りすぎて、恐いくらいだけど、父ちゃんが頑張るなら、私もがんばるぞ!

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やる気漫々!

2008-02-24 22:10:23 | ひとりごと
 今日ははや出。7時半からの勤務なので、5時40分くらいに起床した。洗濯干したり弁当作ったりして、出がけに父の寝室へ。
 「おはよう。」
 「おはよう。父ちゃん今日は風呂に入る。」
・・・。入りたいではない、「入る。」断定形である。
 「私、はや出やけど、5時にはなるよ。」
 「かんまんぞ。戻らなんだら、一人で入る。」
・・・。脅迫じゃなかろうな?
 「何言いよんで!うちゃあ、嫌でよ。恐いけん!」
キヨちゃんは、そんな事があったら大変と、猛反対した。
 仕事を終えて、出来るだけ早く切り上げて5時過ぎに帰宅した。それからとりあえず低血糖を起こしてもいけないので、夕飯を食べて貰ってから入浴介助した。
 湯船に浸かっている内に、ひげ剃り、洗顔、歯磨きをした。千葉男さんお勧めの「アセス液」でのうがい。ゆったり浸かりながら水面から顔を出してる自身の「膝小僧」に
 「これ・・・何?ああ、父ちゃんの膝か・・・。えらい痩せたなあ・・・。」
と言った。
 「当たり前で。ついこの前まで、車椅子やったんで。これから、食べて動いたら太るわ。」
そう言って励ました。
 全身を洗って出ると、キヨちゃんと二人がかりでドライヤーをかけ、ワセリンを塗り、着衣をした。
 「薬なんぼ飲んだっていかん。こうやって、お前らが手を掛けてくれることが一番の薬じゃ・・・。ありがとう。」
父の珍しく素直な言葉に、涙が出そうだった。
 チューブ出口部の消毒や、フランドルテープを貼ることをキヨちゃんに任せ、私は洗濯した。
 今日は朝からしっかり食べ(トースト、ミルク、フルーツ)、昼も食べた(お粥とウルメイワシと卵焼き)らしい。夜は私も一緒だったが、お粥とウルメイワシと卵焼き半分と焼きそば皿に半分と酒のかすを少し。自分でも
 「調子に乗って吐くんじゃないかと心配したけど、ムカムカせん。」
と言っていた。
 頑張れ父!春は近いぞ!!

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まいどさんお勧めのヒーター

2008-02-23 21:53:37 | ひとりごと
 前にエアコンの不調を書いた頃、まいどさんからお水で暖めるヒーターを教えられた。クリーンだし、電気代も安い。火気厳禁の父にはもってこいだ。
 そう思いつつ、結局エアコンがあまりにひどいので買い換えた。お陰で快適になった父は他の部屋も買い換えたいなどと言っていたが、単なる思いつきだろうと思っていた。
 それが、根拠があったのだと今日知った。庭のお散歩以来、父は日中母屋で過ごすようになった。一日中寝室から出なかった父がである。すると、快適な暖房のある寝室とは違って、母屋はこたつだけである。結果首まですっぽりはまって暖を取ることになる。
 父の思惑はもっと先にあって、その隣にある台所(食卓)で食事が出来るようになりたい・・・ということなのだ。だから、台所のエアコンを新調したかったらしい。さすがにまだ寒いのでエアコンをつけても、テーブルに付くのは寒いはずだ。だから、お昼は居間のコタツで摂る。
 春は近いかも知れないが、まだまだこのままでは寒い。だから結局慌ててお勧めの「アクエイター」を注文した。父のやる気の為に、早く届くといいな。

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き、きよっさんが歩いた!by ハイジ

2008-02-22 21:23:10 | ひとりごと
 先日エアコンが入って、父はあれほどぐずぐず言っていたわりに、ご満悦である。
 「ついでに、他の部屋も買い換えるか?」
などと言い出す始末。さすがにそれはキヨちゃんと二人して却下した。
 点滴が良かったのか、翌日休日出勤していた私が食事に戻ってみると、父が庭にしゃがんでいた。へたりこんでいるのではない。あきらかに、自分の意志でそこに座っていると分かる姿だった。
 「父ちゃん、ここまで歩いたん?」
 「うん。ひなたぼっこしたい。」
 すごい快挙である。最近は家の中でもほとんど車椅子だった。トイレもふらついて行けないので、ポータブルトイレである。よほど体調がいい時でも、私が抱きかかえるようにして支えて歩くのだ。それが、自分で庭を散歩である。
 そのまま付き添って椅子を出してしばらくひなたぼっこした。
 ちなみに、同じ構図で数年前に写真を撮ったことがある。その時は夏でバックの竹が青々していた。椅子にランニング姿で座ってはにかむ父と、てぬぐいをかぶって取れたて野菜を乗せたかごを持ったキヨちゃん。足下に寝転がるくろべえ。
 実はその時の写真は某生命保険のコンテストに応募した1枚だ。CMや賞は逃したが、「入賞」をいただいた。
 こうして、同じように写真が撮れたことに、とても感謝している。

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お祓いがいりますか??

2008-02-21 23:17:09 | ひとりごと
 ここ1週間くらいの僅かの間に、入所者、利用者、職員の家族・・・と関係者が次々と亡くなった。職員の家族だけでも3人亡くなられた。命に関わらなくても緊急手術なんてことまであった。
 シフトを組む主任も、勤務する者も大変だが、勿論渦中の人はもっと大変だろう。
 夕べ残業して真夜中に戻り、あまりにしゃんとしないので、朝からシャワーを浴びていた。10時からの勤務だが、8時半くらいには行こうかな・・・と考えていた。
 そこへ会社から電話。慌ててシャワーもそこそこに折り返し電話をした。
 「あ、すずしろさん。ごめん。何とかなったけん。実はAさんが体調崩して出勤できないん。早出(6時)やから、早めに来て貰おうと思ったけど、他の人連絡ついた。」
との話だった。
 信じられない。ここまで続くか??
 とりあえず、予定よりも30分早く出勤した。
 これは、祈祷でも必要な状況だろうか?老人ホームなので、亡くなることは普通にある。親やおじいさんおばあさんだって、いい年なのだからそういうこともあり得る。しかし、短期間に続きすぎである。
 早く負の連鎖を誰かが断ち切ってくれるといいのだが。

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こんな日におそ出じゃなくても・・・

2008-02-20 00:20:19 | ひとりごと
 今日(19日)は父の部屋のエアコンを新調する日だった。お隣の県からの出張取り付けなので、向こうの指定日があるのだ。でも、安いしアフターサービスも大丈夫なので頼んだ。
 出来れば私が休みの日が良かったのだが、そうもいかない。しかも、食の細い父のために早めに手を打って点滴を頼んだ日も、都合で今日になった。
 私の勤務はおそ出。14時から23時だ。朝から私の部屋を暖めて、父を移動させる段取りをした。枕元で工事したのでは身体に良くないし、工事の人も困るだろうからだ。ついでに、掃除してシーツ類を洗って布団を干したら快適じゃないか。そうキヨちゃんと相談していたのだが、肝心の父が朝からぐずぐずとわがままを言った。
 「いやじゃ。動きとうない。」
 なだめたりすかしたりしながら、粘ること1時間半。ようやく父を私のベッドに。昼ご飯を食べるのを確認してから、後ろ髪引かれつつ出勤した。
 点滴はうまくいったのか、エアコンは無事付いたのか、キヨちゃんは車椅子を無事操作して部屋までつれていけたのか・・・。気が気ではなかった。
 休憩になって、急いで電話。点滴は液漏れして少し腕が腫れたらしいが、看護師さんが戻ってくれて、
 「もう上がる時間だから」
と最後まで付き添ってくれたらしい。ありがたや、町医者のナース。
 エアコンも無事付き、ちゃんと車椅子で部屋まで送れたらしい。それを聞いてようやく安堵して、仕事に戻った。父もさんざんごねた割に、新しいエアコンにご満悦らしい。何より何より。
 それにしても、本当にこんな日におそ出じゃなくてもねえ・・・。
 

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パン屋さんの誘惑

2008-02-18 22:57:14 | ひとりごと
 夜勤明けでちょっぴり残業した。当然はかどるはずもなく早々に切り上げて、温泉に行った。
 鏡の中の疲れた顔と、太った身体を眺めつつため息、
 「がんばらなくちゃ・・・」
とつぶやいた。でも、何を頑張るんだろう?
 温泉を出ると、移動販売のパン屋さんがいた。コーヒーとパンはずるいと思う。香りが漂ってきたらその誘惑に勝てはしない。
 結局、アンパンとヨモギアンパンともちもちマドレーヌとスイートポテトデニッシュを買ってしまった。
 アンパンなら父も食べられるかも・・・と寝室へ向かった。ちょうど昼ご飯のそうめんを半分でリタイヤしたところだった。ヨモギアンパンを見せると少し食べたいと言ったので、渡した。
 でも、食べたのは一口だけだった。残りはキヨちゃんがためらうことなく自分の口に運んでいた。
 かく言う私も、結局マドレーヌを食べてしまった。
 父だけ痩せて、母子は太るばかりである。パン屋さんのせいでは決してないのだ。あくまで意志の弱い自分たちのせいだ。
 ああ・・・とにかく頑張らなくちゃ・・・。

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素直なこころ

2008-02-17 19:09:13 | じいとんばあ
 うちの息子なあ
 高校3年生にもなるのに
 勉強ちぃとも せんのんよ
 心配で 心配で・・・

 あなたの中の 息子さんは
 いつまでも 心配な年頃で
 決して あなたと決別した
 あの頃には 遡らない

 きっと 今の方が
 素直に愛を語れるのだろう
 けれど もう決して貴女の声は届かない

 家族には 家族の過ごした歴史があって
 他人には分からない 愛情深さや
 逆に 憎しみにも似た感情があって
 取り返しのつかない 今がある

 貴女の心を 届けたい
 でも それは諸刃の剣
 だれも傷つけずには いられない

 私が肩を抱いてみても
 私が声をかけてみても
 軽く払って 遠くを見る

 誰よりも 家族が愛しいと
 何故人は 正気の時に
 言えないのだろう・・・・

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