今日は何とか仕事の段取りがついて、気になっていた事務所の掃除も出来、定時で終わる事が出来た。明日は休みなので、私がキヨちゃんの代わりに教えてもらって畑を打つ約束だが、雨の予報でもあり、今日夕方は晴れていたのでくりりんにライン。
「仕事終わってから畑耕すの無理?もし出来そうなら母さんに声掛けて。無理なら私が明日する。」
「今朝トマトの手(支え)を打っといてって頼まれたから、帰ったら聞いてみるね。」
そんなやり取りの後、家に戻るとくりりんはトマトの手をしに畑に。耕すのをどうするかキヨちゃんに聞くと、
「くりちゃんも疲れとるのに、明日でええわ。」
と言う。
「ほんなら予定通り私がするけん、教えてな。」
と言う事になった。
さて、そんなやり取りの間も何となく上の空。そして意を決したようにキヨちゃんが封書を手渡す。
「死刑宣告が来た。」
へ?
「子宮がんと乳がんと両方引っかかった・・・。」
!!!!!マジで?
そうなのだ、先日市の検診で子宮がんと乳がんを調べた。その結果が届いたと言うのだ。勿論、検査で引っかかっても、ガンと決まった訳ではない。しかし両方って・・・。
恐る恐る私は封筒から書類を引っ張り出した。
「乳がん検診・・・・今回の検査で異常は認められませんでした。」
「子宮がん検診・・・今回の検査で異常は認められませんでした。」
おいおい!正常じゃないか。
「母ちゃん、異常なしって書いとる。」
「え?異常ないん?ほなってちゃんと調べえって書いとろう?」
よく見ると念のために乳がんは1月ごとに自己診断を勧めるような記述がある。それと、1番から異常なしから異常ありまで全部記述があって、該当する番号に丸がついているのであるが、全部読んだのかもしれない。
「母ちゃん、余命を切られたと思うて、こんなんじゃいかん、生きとるうちは頑張らな。ちゃんと病院行って調べてもろうて、命のあるうちはお前らに迷惑かけんように、出来る事を頑張ろうって、思うたら涙が出て・・・。」
そんな事を言いながらウルウルするキヨちゃん。どれほど心細かっただろう。怖かっただろうと思うと可哀想なのと、ドジさに笑えるのとで、物凄く愛しくなった。
ほっぺたを両手で包んだら、涙が出た。
「怖かったよな。慌てん棒じゃなあ。」
そう言って背中をさすった。
後でくりりんに報告したら大笑い。
「いや~、ただいまって言った時、いつもと全然違って暗かったと思った。」
でも、本当に笑い話で良かった。
お風呂の後体重計に乗ったキヨちゃんから、
「ちょっと太った!」
と嬉しそうな声がした。
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「仕事終わってから畑耕すの無理?もし出来そうなら母さんに声掛けて。無理なら私が明日する。」
「今朝トマトの手(支え)を打っといてって頼まれたから、帰ったら聞いてみるね。」
そんなやり取りの後、家に戻るとくりりんはトマトの手をしに畑に。耕すのをどうするかキヨちゃんに聞くと、
「くりちゃんも疲れとるのに、明日でええわ。」
と言う。
「ほんなら予定通り私がするけん、教えてな。」
と言う事になった。
さて、そんなやり取りの間も何となく上の空。そして意を決したようにキヨちゃんが封書を手渡す。
「死刑宣告が来た。」
へ?
「子宮がんと乳がんと両方引っかかった・・・。」
!!!!!マジで?
そうなのだ、先日市の検診で子宮がんと乳がんを調べた。その結果が届いたと言うのだ。勿論、検査で引っかかっても、ガンと決まった訳ではない。しかし両方って・・・。
恐る恐る私は封筒から書類を引っ張り出した。
「乳がん検診・・・・今回の検査で異常は認められませんでした。」
「子宮がん検診・・・今回の検査で異常は認められませんでした。」
おいおい!正常じゃないか。
「母ちゃん、異常なしって書いとる。」
「え?異常ないん?ほなってちゃんと調べえって書いとろう?」
よく見ると念のために乳がんは1月ごとに自己診断を勧めるような記述がある。それと、1番から異常なしから異常ありまで全部記述があって、該当する番号に丸がついているのであるが、全部読んだのかもしれない。
「母ちゃん、余命を切られたと思うて、こんなんじゃいかん、生きとるうちは頑張らな。ちゃんと病院行って調べてもろうて、命のあるうちはお前らに迷惑かけんように、出来る事を頑張ろうって、思うたら涙が出て・・・。」
そんな事を言いながらウルウルするキヨちゃん。どれほど心細かっただろう。怖かっただろうと思うと可哀想なのと、ドジさに笑えるのとで、物凄く愛しくなった。
ほっぺたを両手で包んだら、涙が出た。
「怖かったよな。慌てん棒じゃなあ。」
そう言って背中をさすった。
後でくりりんに報告したら大笑い。
「いや~、ただいまって言った時、いつもと全然違って暗かったと思った。」
でも、本当に笑い話で良かった。
お風呂の後体重計に乗ったキヨちゃんから、
「ちょっと太った!」
と嬉しそうな声がした。
