さすがのキヨちゃんも暑さに負ける

　しかし、毎日暑い。この暑さにはさすがのキヨちゃんも負けそうである。まあ、負けると言っても、私のようにのびるでもなく、
　「涼しい内！」
と朝飯前から畑に出ているのだから、負けてはいないのかもしれない。
　そして、
　「母ちゃんはエアコンが大嫌い。」
と、他の大勢のお年寄り同様、この暑さでもクーラーを嫌うのだが、そうも言っていられないこの暑さ。流石のキヨちゃんも昼日中は少しエアコンを入れて昼寝をし、夜も少しだけエアコンをかけて夜中は網戸で寝ている。
　ただし、自分の中の「クーラー嫌い」を崩さないので、そこはそっとしておかないと、本当は涼しくしたいのに意固地になってしまう場合があるので、触れない。
　これは、
　「母ちゃん肉は食べない。」
　「母ちゃん間食は絶対しない。」
と同じである。十分肉が好きだし、間食ならまだましだが、夜中に何か食べる事もあるのだが、触れて意地になって食べないと困るので、食べた時だけ褒める。ちと面倒くさい。
　さて、今日は月末だし本当は色々仕事もあったのだが、ある程度目途が付いたので１時間ほどの残業で収めて戻った。するとエアコンなしで窓全開で扇風機にかぶりつきのキヨちゃんがいた。そう、自分の寝室はエアコン操作が出来るのだが、他は出来ない。
　「はよクーラー入れて。暑うており場ない。」
　なので、すぐ戸締りをしてエアコンをかけた。そしてキヨちゃんが食べたいと言う冷やしうどん（このまえ美味しかったからと準備して待っていた）を作っていると、
　「寒い！」
と言い出した。
　実は居間にエアコンは無い。なので、台所のエアコンを付け、扇風機で冷気を居間に送っていたのだが、その扇風機にかぶり付きでいたものだから今度は寒くなったらしい。
　一旦自分の部屋に避難したキヨちゃん。食事が出来てくりりんを呼びに行く。戻ったキヨちゃんはくりりんに、
　「まあ、暑いなあ。あんた、ようあんな部屋におれるなあ。」
と言う。・・・えっと、離れにもエアコンはありますが・・・。
　今夜も半分くらいは冷やしうどんと付け合わせを食べたが、少し喉に詰まったようで途中で止めた。夜中お腹空くだろうから、残りのうどんと菓子パンの在り処を知らせておいた。
　出るかな？キヨちゃんネズミさん・・・。

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お天気のせいかな

毎日暑い。
多分、この暑さのせいかな。多分、だからかな。
とにかくダルい。ちょっとフラフラする。ちょっと、気分が悪い。
８月はもっと忙しい。更に歳も増えてしまう。
でも乗りきらなきゃ。

久々トラップ

　今日も暑い一日だった。天気予報、それもピンポイントでこの辺りの予報では、昼から雨で、夕方はかなり降ると言う話だった。
　なので、くりりんは朝から長靴を履いて出勤。私は晴れているうちに・・・と、大急ぎで掃除にかかった。とりあえず、うちのトイレとキヨちゃんのトイレの敷物類を洗濯。キヨちゃんはどうしても間に合わない時があるので、便器の前にはペットシーツを敷いているが、それでも微妙にずれるのか、敷物も湿気を帯びて黴まで来ていた。まあ、梅雨時期だったし仕方ない。トイレの壁も拭いて、汚物入れやブラシも全部消毒した。
　父がいた頃は、とにかく病人がいるという緊張感で、かなりそう言う事には気を付けていたが、最近は掃除も簡単にしていたので、ついつい手抜きとなりこんな有様である。
　そして、キヨちゃんの部屋。ここは私が使っていた頃も、じいやんがいた頃も、とにかく湿気の多い部屋なので、マメにしないとすぐ黴が来る。キヨちゃんも換気も常にしているが、くろべえの汚れと、キヨちゃんのちょっとした失敗などのせいもあり、どうしても臭いがある。
　いつも私が掃除する時は床も拭いて、ついでにどうしても臭いが取れない時は、ペット用の臭い消し（おしっこ用）をマットレスやラグに振っている。
　さて、今日は天気も良いのでカーペットも外に干した。するとキヨちゃん、部屋のポータブルトイレを片づけたいと言う。実は冬場は間に合わないので使っていたのだが、夏場は間に合うからと夜もトイレに行っている。ただ、私としては安定剤が効いた状態でふらふらトイレに行って転んだり、間に合わなかったりが無いとも限らず、夜だけでもポータブルトイレを使って欲しいと思っているのだ。
　しかし、キヨちゃんもそう言うのでとりあえず外に出す事にして持ち上げると、ポータブル敷きが汚れている。これは以前にシミになっていたのを気付かなかったのだ・・・と、洗濯する事にして、トイレを見ると、何と中にいつのものか分からないおしっこがぬめった状態で残っていた。しかもそのせいで、湿気のあるトイレの裏に黴が来ている。
　「母ちゃん、おしっこ入っとる。」
　「え？」
　もはやいつの物か分からない。ずいぶん前から使っていないので、キヨちゃんもよもや捨て忘れているとは思わなかったのだ。そりゃあ、どんなに掃除しても臭いがあるわけだ。
　それからそれを消毒して干し、とにかく雨が降るまでにと、拭き掃除をして、ようやく居間の敷物も夏バージョンに変えた。
　大汗をかいたのでシャワーを浴びて昼からは仮眠を取ったものの、肝心の雨が降らない。あまりに暑いので、打ち水をしたほどだ。夕方には降るかな・・・と期待したが、全く降らず。なので、花や芝生への水やりも慌てて行った。
　暑い日だったので、夜は冷やしうどんにしようねとキヨちゃんと話したが、結局おかずは天ぷらと唐揚げ、カボチャのコロッケになったので、これまた大汗をかいた。

　　　　

　さて、寝る前にもう一度シャワー浴びなきゃね。

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最近のすずしろ家

最近、くりりんは気に入った車のYouTubeを見つけ、毎日毎日観ている。今度はその車にしたいようだが、買うまでに満足しそうな感じだ。
お陰で私よりパソコンに座る時間が長い。と言うより、私は滞りぎみだ。
最近、私は相変わらず忙しい毎日で、長らくお弁当もしていない。優しいくりりんは、自分も忙しいから、ゆで卵とゼリーで良いよと言ってくれるのだ。
寝ても疲れが抜けない。
健康診断はまずまずなのだが、体感は数値ほど軽くない。
最近、キヨちゃんは益々パワフルだ。多分私の倍は強い。
働く働く、動き回る。そして、くぜつも出る。
更に、嵐熱は変わらず、今夜もキヨちゃんを夢中にさせる。
ゆっくり三人で食事に行きたいなあ。行けるかな、この夏。

まだしばらく降るのかな？

　昨日は土砂降りの中の買い物であったが、吉野川もかなり増水していた。上流でこんなだから、池田ダムの放流量も毎秒3000トンを超えました～とかテロップが出ていたが、どのくらいの量なのか想像も出来ない。

　　　　　

　そのお陰で、くりりんの職場は舟が出せない。なので、ここしばらく、違う現場で撮影しているが、撮影スタッフも少なくて大丈夫なので、交代で休みになっている。今日は全員休みで明日はくりりんが休みらしい。珍しく連休だ。
　せっかくの休みだが、私とは合わないので、一緒に出掛けるなんて出来ない。そうでなくても月末である。ただ、キヨちゃんの事もあるので、なるべく早く帰ろうとは努力している。
　今日も18時半にはなったが、帰るとご飯に海苔程度ですませていた。豆を塩茹でしてくれていたので、それと山芋をしゃぶしゃぶ用の柔らかい豚肉で巻いて焼いたものなど持っていく。するとちゃんと食べられた。結局一緒にいることが大事なのだ。
　くりりんも休みの日は家でゴロゴロしたいだろうが、これは実家で無い所の辛さ。キヨちゃんに気を使うので、結局空出勤・・・と言うか、仕事とも休みとも告げず出掛けている。月曜日でなければ大好きな図書館で読書を満喫するのが常だが、今日は残念ながら月曜休館日なので、少し遠出してみると言っていた。明日の休みはどうするのやら・・・。
　新しいレンジはまだ温めと解凍以外の活躍をしていない。お休みに何か作れればいいけど、そもそも料理が得意なわけでもなく、宝の持ち腐れにならないようにしなくては・・・。
　それにしても、まだ暫く降るのかな？昨日は一部地域に避難勧告が出た。水も必要だけど、被害は心配だ。

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土砂降りの中のお買い物

　一昨日の夜、温めをしていた電子レンジが「ボン」と言う小さな悲鳴を上げてとうとう御釈迦になった。仕事を始めて自分で買った物で、徳島市内の一人暮らしでは随分役立った。そして家に帰ってから、自宅にあった古いレンジが壊れてからは、また活躍した。実に２５年である。その前のレンジもその位だから、電子レンジって案外長持ちする。
　それほど料理が出来るわけではないが、電子レンジが無いとたちまち困ってしまう。冷凍ご飯をチンする事も出来ないし、温め直しも出来ない。
　なので、他の買い物もあると言うキヨちゃんを連れて買い物に出た。しばらく父のお墓参りに出来ていなかったので、まずはお墓に。隣のお墓に猫じゃらしが群生して、こちらまで伸びてくる勢いなので、本当は他人様のお墓に入ってはいけないのだが、あまりの状態だったので、少しだけ草取りをさせてもらう。
　その頃までは小雨だったのだが、その内土砂降りになった。レンジもどうせなら良いものにしたかったが、スペースの問題もあり、くりりんが事前にいくつかネットで候補を上げてくれていた。
　まず、奥行きが４０センチ以内である事。スチームオーブンレンジである事。そして私としては掃除しやすい事。今のタイプは凹凸があったりで掃除しにくかったのだ。そして、キヨちゃんが簡単に操作できる事。
　１軒目のお店でＴ社の物を勧められた。掃除しやすいフラットな物はこのメーカー以外はサイズが大きいのだと言う。しかし、お値段がかなりいい。しかも展示品オンリーで、値切っても77,000円。う～ん。くりりんに電話。
　「掃除しやすいのはＨ社のもらしいよ。」
　そこで、聞いてみたが、Ｈ社の物は大きすぎた。
　「他の店も当たってみたら？」
とくりりんが言うので２軒目に。そこではＴ社の前の型の物が２万ほど安く提供されていた。そして、Ｈ社の物は古いかどうかはともかく、サイズがあって、簡単で、掃除しやすく、ねぎったら35,000円まで下げてくれ、実際は処分料のかかる（1,080円）古いレンジもサービスで処分してくれた。
　とにかく新しい物が買えたのでひとまず昼食に。

　　　　

　お気に入りの中華屋さんが閉店したが、最近違う店になったと言うので行ってみたら、店は違うけれど中華屋さんで、味も良かった。もしかしたらスタッフは同じかな？キヨちゃんも大喜びで味噌ラーメン完食。私は五目あんかけ焼きそば。
　その後、キヨちゃんの肥料やくろべえやリュウの餌などとにかく買い物が多く、足の置き場の無い車で（なんたって後ろはレンジでいっぱい）ようやく帰ってきた。
　さっそくレンジを使うのは今夜冷凍ご飯のチンくらいだろうが、これから楽しみだな。

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ど～んと、現実。

　覚悟はしていたが、福岡から戻ると現実社会が待っていた。
　元々、翌日は早くから行って確認作業をし、デイ勤務が終わったら研修の為の資料作りの為にきっちり残業しようと、虫抑えのパンまで用意していた。
　ところが、こちらの都合通りに行かないのが人間相手の仕事であり、急ぐ相談業務やそれに関連する仕事、更に他の調整などで結局21時過ぎまでかかってしまい、当初予定していた作業にはかかれなかった。
　今日は友人との約束で出掛ける日だったので、出来ればそれまで少しでも出勤して作業を・・・と、気持ちだけはあったのだが、キヨちゃんのお土産配りや掃除なんかをするだけで時間は使ってしまった。
　お出掛けは想定していたよりも２時間ほど早く終わったので、夜は３人でゆっくりと出来た。それでようやく旅の疲れが出た私は、そのままうたた寝してしまい、慌ててシャワーを浴びた所だ。
　うん、仕方ない。明日早く行こう。そして、何とか月末に向けて走らなくては。


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最終日、晴天

　二日間の雨が嘘のような晴天である。くりりんにラインしたら、地元は曇りでリュウは外に出さずに出勤したと言う。
　小腹が空いたらと貰っていた助六を山笠を見ながら食べる。流石に朝食は入らない感じだったが、勿体無いから時間を遅めにして、キヨちゃんはおかずだけ食べた。私も軽めに。
　ホテルを出て、従兄弟の車でお土産を買いに。それから従兄弟の家に行き、又美味しいかしわ弁当を頂いた。多分いつもより食べる量がかなり多いので、明日からセーブしないと健康診断が不安だ。
　田舎者が年寄り連れで行ったので、従兄弟家族には本当にお世話になった。地元の駅からは一緒に新幹線に乗るまで付き合ってくれた。お陰で何の不安もなく、キヨちゃんを連れて3日過ごすことが出来た。
　それから、くりりんにも感謝。留守番お疲れ様である。仕事もあるのに、リュウとくろべえの世話。
　明日は流石に仕事が鬼のようにあるだろうが、早く日常生活に戻らなきゃ。

最終日、晴れ。

　キヨちゃんとの珍道中も最終日だ。昨夜は疲れもあり、私も早くから寝た。キヨちゃんも早くから、痛み止めのチールを足や首に塗って眠った。
　そう言えば、初日の夜は間違えて入れ歯安定剤を膝に塗ったキヨちゃんである。流石に二回はしなかったらしい。
　早くから寝たせいで、早朝から目が覚めてテレビをつけた。すると博多山笠のライブ中継。そう言えば、従兄弟から聞いていたが、なかなか勇壮なものだ。祭りの時の男性は、皆男前に見える。実にかっこいい。





つづく

二日目、今日も雨

　朝4時半に起こされた私は、それから眠れず。キヨちゃんは、
「小腹空いた。」
と言い出すが、朝ご飯はまだ先。その内キヨちゃんは眠った。
　朝待ちかねてモーニングバイキングへ。軽めのご飯、梅干し、明太子、サラダ、ナスの煮浸し、蕪と昆布の漬物、シジミ汁、ミルクを、少しずつとは言え完食。私は洋食で。
　部屋に戻りキヨちゃんに続いて歯磨きしようとしたら、今度は私の歯ブラシまで使われた。
「すいません。歯ブラシ落としました。」
と言い訳して新しいの貰う、やれやれだ。
　従兄弟に迎えに来てもらい、再び伯母の施設に。暫く話してから、伯母も一緒にファミレスに。そこで伯母お気に入りのミニステーキを、キヨちゃんも完食。上等である。本当はキヨちゃんは奢るつもりでいたのだが、従兄弟に先に奢られてしまう。
　それから少し買い物に付き合ってもらい、伯母の実家に行った。そこなら畳だしくつろげるとの従兄弟の計らいだったが、キヨちゃんも伯母もせっかちで、1＋１ば２ではなく2.5位のパワーだ。従兄弟も私もあまりゆったりは出来ず、施設に戻った。
　その後ホテルに行くと思っていたら、従兄弟の家で夕飯にお寿司をご馳走になる。全く何から何まで至れり尽くせりである。しかも、
「今夜小腹空いたら。」
と夜食まで持たせてくれた。あらら。
　
つづく