王様の耳２

　以前、まだ介護士をしていた頃作った詩が、少しニュアンスも違うし、状況も違うけれど、今しっくりくる。

　王様の耳（バックナンバー）

　
　毎日毎日　自分に言い聞かせる
　優しくあろう　穏やかであろう
　だけど
　心に溜まった澱が　体の節々に溜まってくる
　膝が痛い　肩が重い　指が動かない
　毒が体に回って　心が悲鳴を上げる

　王様の耳はロバの耳
　王様の耳はロバの耳
　河原に掘った大きな穴に　心の中の毒を吐いたら
　少しは楽になれるだろうか
　この世の中の　ありとあらゆる悪口雑言を
　地中深く　叫びたい

　王様の耳はロバの耳
　王様の耳はロバの耳
　だけど　
　アシのささやきが風に乗って
　私の毒をまき散らしたら
　たぶん誰よりも
　自分自身が嫌いになる

　どうすればいいの
　どうすれば　人も自分も救われるの

　答えが見つからない
　見つからないから　又毒を溜める
　そして　喉を突き上げる

　毒を吐かなきゃ
　やっぱり毒を吐かなきゃ
　小さな小さな穴を掘って
　小さな小さな毒を
　少しずつ少しずつ吐いてみる

　慌てて穴に土をかぶせて
　あたりを伺うと
　他にもいくつか　土の山

　ああ　そうなんだ
　みんな毒を持っている
　みんな悩みながら　戦ってるんだ

　“怒りは未熟者のわがままさ”
　そう書いた墓標を
　土の山に深く差し込む


＊今の私もあがいている。色んな事に悩んで、イラついて、そしてやっぱり当時から成長もなく、同じように怒りをもてあましている。
　正論でも、相手にきちんと届かなければ何にもならない。もう、それを冷静に伝えるべき立場。そう言われればその通りだ。しかし、しかし。まだまだ私の中に毒が溜まる。
　見失っているのはモチベーションだけだろうか。

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リュウとくろべえの通院

　今日はリュウとくろべえを動物病院に連れて行ってきた。
　リュウは前回の皮膚炎が治ったばかりだが、全然違う場所を気にしている。後ろ足で掻いているな・・と確認したら、違和感がある。一瞬「ダニ？」と思ったら、それは乳首だった。そう、1つだけ周囲も含めて腫れているのだ。そして内股も赤くなっている。
　薬を塗ってみたが、当然舐めてしまう。舐める事で悪化する・・・の悪循環だ。
　くろべえは、先週の土曜日に鼻血が出た。くしゃみと共に薄い鼻血だが初めてなので驚いた。ただ、その時だけで治まったし、もしかしたらキヨちゃんが好物のまぐろ（滅多にやらない）をあげた時、気を付けていたつもりだが、うっすらワサビでも付いていたのでは？と推測した。
　ただ、高齢な事もあり高い所に登る事が難しい時や、やたらと水を飲んだり、食べたものを吐く事もあって、以前腎臓が悪かった事もあり診てもらう事にしたのだ。
　さて、今までどちらも通院はしてるが、同時と言う事は無い。一人で２匹は大変なので、車で待機させて一方ずつ受診かな・・・と思っていた。
　しかし、キヨちゃんが一人では大変だろうと一緒に行ってくれると言う。
　「それ、２匹と１人の世話がいるってことじゃない？」
とくりりんは密かに笑った。う～ん、確かに。
　病院について状態を説明。病院も２匹同時に診察室に入れてくれた。片方をキヨちゃんに見てもらう。
　リュウはいつもはビビりだが、くろべえが落ち着かないから「先輩の余裕」なのか、今日はかなり落ち着いていた。前回は抗生剤だけだったが、今回はステロイドも出た。清潔保持が大事なので、帰りにトリミングして、夜だけ念のためにおむつをしたが、多分外しちゃうかな。少しでも舐めないでいてくれるといいけど。
　くろべえは体重が4.2キロ。正常だが、元々６キロ近くあったのだから随分痩せたものだ。血液検査の為に身体をひっくり返されるのが嫌で大暴れ、そして大量の失禁。激しく鳴いたら鼻血が出た。私では対応出来なくて結局看護師さんたちに任せる。エコー検査もしたが心臓などは異常なし。関節は年なのでやはり少し悪いらしい。鼻血の原因は分からないが、鼻水（鼻血）の検査結果や出方から気にしなくていいものらしかった。
　で、やはりくろべえの場合は腎臓だった。、重篤な状態ではないが、処方食を食べられるかサンプルで試す事に。胃薬や止血止めなどが処方されたが、これが難儀だ。リュウは食べ物に入れたら全然違和感なく飲んでくれるが、くろべえはすぐ吐き出す。口に入れる方法もあるが、Ｄｒ．のように上手に出来ないので、いつもこちらが傷だらけになるだけで結局吐いてしまう。
　心配した処方食は美味しいのかガツガツ食べる。嬉しいような悲しいような・・・。５００グラム１５００円だぞ・・・・・。遠慮して食え。キヨちゃんの通院日にでも買いに行かなくちゃ。
　さて、明日から３日の月末で仕事出来るかな？はやく凍結がなくならないと、行けない場所もあるけど。

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バタバタで

山のすずめさんが、退屈しのぎにブログ更新を待っててくださると気にしつつ。
月末の慌ただしさと、くりりんが戻ったのと四大陸フィギュア等々で、ついつい更新出来ずにいた。
それと、実は明日くろべえもリュウも病院である。
詳細は明日…、もう今日なんだ。

寒い・・・。

　寒い。雪は心配したほど降らなかったが、出勤すると駐車場はつるつるに凍っていた。そして、暫くすると横殴りの吹雪。これは「どこばり」出られないなあとデスクワークをする。
　昼からはお約束もあり、研修もあったので出掛けたが、隣町はお天気だった。分からないものである。
　月末、残業しなくてはならない時期だが、キヨちゃんが一人で待つのでなるべく早く帰ろうと片づけた。さあ帰ろうと思ったら、立てておいたワイパーが凍りついて倒せない。そして、窓ガラスもがっつり凍っていた。

　　　　　

　しばらくエンジンをかけて暖房で溶けるまで待った。心配するのでキヨちゃんに電話して説明した。
　「ほな、歩いて帰るんか？」
・・・。絶対無理。
　「溶けてから帰る。」

　家に帰りつくと新品のトースターが座っていた。

　　　　　

　実は数日前から冷蔵庫が調子悪かった。製氷が出来なかったり、冷凍物が一部溶けていたり、変な点滅したり。見てもらうと点滅は故障のサインらしく、昨日修理に来てくれたのだ。
　「保証期間ってないんか。」
とキヨちゃんは私に聞いたが、２４年に買ったものである。それは無理だと説明。
　そして、修理に来た時にキヨちゃんが、トースターが古いから買い換えたいと言ったらしい。と言うのも網の部分が穴があいていたりしたのだが、私的にはまだ十分使えるので勿体ないなあと思っていた。しかも、
　「３０００円位からあります。」
と言うのを、１万円のトースターを買ったと言うのだ。まあ、いいものなんだろうが、なかなかではないか。
　冷蔵庫の修理も含めてこれはお金がかかるな・・・とキヨちゃんも心配していたが、案外冷蔵庫の修理が安かった。と言うか、トースターの方が高かった。
　そして自分で買っておいて、
　「母ちゃん、金無い。ちっと出してくれ。」
と言うので、１万円渡したらきっちり、
　「ありがと～。」
と収めたキヨちゃん。
　釣りは無いのか！！！！！

　懐も部屋も寒い私である。暖房を入れて早１時間。まだ８度である。

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母ちゃん・・・が、か～い！

　この前、假谷崎省吾先生の華を観に行った時の写真が出来上がってきた。最近はフォトブックに出来るので、キヨちゃんも管理がしやすい。
　通院の帰りに手渡すと大喜びだった。綺麗綺麗と絶賛していたキヨちゃん、突然、
　「わ～可愛い！」
の一言。可愛いって？と思っていると、
　「母ちゃん可愛く写っとる！」
と来た。
　と言うか、母ちゃんが、か～い！
　また、先日は仕事から帰ると報告があった。
　「今日、物凄いおっきな猿が庭まで来とった。あれはボスじゃな。」
　「いや、一匹ならボスじゃなくてはぐれじゃと思うよ。」
　「前からおる奴よ。一匹だけじゃ。あれはボスじゃな。」
・・・だから・・・。
　「そんな近くに来とったら、リュウが落ちつかなんだんじゃないん？」
そう聞くと、
　「オウ！オウ！オウ！ってな。母ちゃんが吠えて追い返した。」
・・・って、母ちゃんが、か～い！！！

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連休明けのサザエさん症候群と、くりりんがいない心細さと。

　何だかんだで３連休が終わった。キヨちゃんのデイ、市民劇場、そして日曜。予定あっての連休で、結局バタバタしていたような気がする。
　それでも昨日は友人と観劇。人ごみに行くのでマスク必須である。今、インフルエンザが猛威をふるっているからだ。
　お芝居は「三婆」。以前も観たと記憶していたが、見逃した作品だったかもしれない。しかし、流石にすばらしく、抱腹絶倒だった。そして、ちょっと買い物もしてリフレッシュ。
　今日はキヨちゃんは地域の新年会。場所がお宮の社務所なので、私はすいかのおばちゃんのことがあるので控えた。
　朝から来客もあったりで、キヨちゃんをそれから新年会に送り迎え。
　途中から、サザエさん症候群で胃がどよんと重くなった。
　一つには思いもかけない訃報を新聞で知った事だ。先月お元気なお姿で会っているし、悪いと言う話も誰からも聞いていなかったからだ。他の人からも驚いて問い合わせがあったほどだ。ショック・・・。
　一つには仕事へのモチベーションが今ちょっと持ちづらくなっていたり、しんどくなっていたりする事だ。休み明けは特にきつい。
　そして最大の事は、明日からくりりんが滋賀に帰ると言う事だ。留守中、これから残業もあるがキヨちゃんの機嫌もある。あまりにしんどい時はくりりんに背中を押されて仕事に出ることもある。いない間・・・不安だ。
　そうは言っても、やるっきゃない。やるっきゃない・・・のだ。

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お誕生会

今夜はくりりんとキヨちゃんの誕生会である。
実はくりりんとキヨちゃんの誕生日は二日違いだが、来週誕生日の時期にくりりんは実家に帰っていないのだ。
なので、今夜が誕生会。
キヨちゃんのプレゼントは、くりりんと部屋のラグに決めた。
くりりんのは希望の物を注文している。
お寿司、茶碗蒸し、蓮根まんじゅう、そしてケーキ。
お酒も少し飲んでお祝いした。
キヨちゃん、くりりん、これからも宜しくね。

昨夜のキヨちゃん

　昨日残業しても、がっつりするつもりはなかったのだが、これだけは仕事の内容によってはどうしようもない。今日、キヨちゃんのデイで休みだし、土日入れて３連休になってしまうこともあり、やはりちょっと仕事してしまった。
　帰るとキヨちゃんはすでにベッドの中。声をかけたが寝ている。
　台所には「焼きうどん」をしようとしたのだろう、残量はばっちりで後は作るだけになっている。キヨちゃんのお茶碗は洗ってあるので、何かしら食べたようだ。
　「母ちゃん、焼きうどん食べたかったよな～。」
そう言いつつ、いつもなら翌日のお昼用に残すのだが、キヨちゃんはデイサービス。つまりいらない。私も今夜作って翌日のお昼・・・というのも何なので、結局作ったものは頑張って二人で食べてしまった。
　その後お風呂に入っているとくりりんが、
　「ねえ、お母さんが起きて来てうどん残って無いって怒ってるけど、残さなかったの？」
と言う。ええええ～である。やはり食べたかったのだ。
　とは言え、上に書いたような事情だし、食事してすでに寝ていたし、声掛けても起きなかったし・・・。
　言い訳するのも面倒なので、風呂からは母屋に戻らず部屋に戻った。朝聞くと、どうしても空腹だったので（因みに食事はしている）、カップラーメンを食べたのだそうだ。
　「母ちゃんの食べるのは（量は）（たかが）知れとる。」
　「母ちゃん肉は食べん。」
　「母ちゃん間食はせん。」
これが口癖のキヨちゃんである。

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通院日。大雨、長かった一日。

　今日はキヨちゃんの脳外科受診日だった。最近は脳外科と整形外科が違う日なので、朝から夕方まで病院ってことは無いのだが、それでも病院は結構時間がかかる。
　実は今日は私もついでに耳鼻咽喉科を受診したのだ。１カ月以上前になるか、左右の鼻の中に傷があるのか、洗顔なんかで鼻を触ると痛みがあった。少し出血なんかもあったので、薬を塗っていたのだがなかなか改善しない。ようやく治まったなあ・・・と思っていたが、１０日ほど前左の鼻の付け根あたりを触ると、小さいグリグリがあるのに気付いた。小豆よりちょっと小さいか。
　押さえれば痛い程度で、傷があった時のように触れただけで痛いと言う事は無いが気持ち悪い。それで、診てもらう事にしたのだ。幸い湿疹らしい。毛穴とかからの感染らしいので、軟膏を塗って１週間様子見て変わらなければ針刺しましょうか・・・と。い、痛そう。
　キヨちゃんの受診の時に付き添えなかったらと心配したが、内科や脳外科に比べ空いていたので間に合った。キヨちゃんも特に変わりなし。
　会計を済ませ、お薬が時間かかるので、処方箋を出してから食事に行った。今日はまだ薬があるので、病院の食堂で。当然キヨちゃんはラーメン。私は定食だったが、流石に病院食。薄味の私でもご飯のおかずにはならないな～と思うほどの薄味のおかずだった。
　それから薬局に行ったが、まだまだ凄く混んでいる。受付番号は８０番台だが、まだ６０番台しか案内が出ていない。しかも、多分キヨちゃんのは多いので、先に９０番とかが出来たりするのだ。
　「時間かかりますか？」
　「すいません。お薬は出来ているんですが、確認に１５分から２０分かかります。他の方もいるので・・・。」
との事。とりあえず、１５分じゃ中途半端なので待つ事にした。
　にわかに睡魔が襲う。実は昨夜あまり寝た気がしない。ちょっと仕事がらみで心配事があった事もあり、すごく疲れる夢を観て動悸がしたのだ。なので、ついウトウト。
　出来上がりの案内で目が覚めたが、３０分以上経っていた。病院で待たせているキヨちゃんは、
　「買い物でも行ったのかと思った。」
と後から言っていた。
　それから買い物を少しだけしたが、これが結構な雨降りになった。知らないおじさんが店のフロアで滑って派手に転ぶのを観てしまった。
　「大丈夫ですか！」
とっさに頭をあげていたのは見ていたが、腰は打っただろう。でも、きっと恥ずかしかったのだろうな。苦笑いしながら去っていく。
　キヨちゃんを探すと、レジにいたが、自分が見つけられなかったものを何とレジの店員さんに探してもらっている。すでに優しい店員さんは走っており、気の毒で決まりも悪く
「他人のフリ」
を決め込んだ。
　しかし結局大声でキヨちゃんに呼ばれる。そこで、
　「申し訳ございませんでした。」
と店員さんに謝る。ものすごく感じのいい店員さんは笑顔で返してくれた・・・。
　何だかんだで疲れた一日。それなのに戻ってみるとカーペットにくろべえが嘔吐している。キヨちゃんでは重くて扱えないので、それから洗濯。
　何だか長い一日だった。さ、顔洗って薬でも塗るかな。

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炬燵の誘惑

　この季節、炬燵があるとついついうたた寝してしまう。確か「のだめカンタービレ」でも、そういうくだりがあった。
　うちの場合、母屋は炬燵だが、キヨちゃんの部屋はフローリングでエアコン、私たちの部屋は畳で小さいホットカーペット、寝室はフローリングでエアコンである。
　母屋で３人でテレビを観ていても、食後横になるくりりんは時々、いや結構な確率でうたた寝する。私も洗い物なんか無ければ、絶対寝てしまう。キヨちゃんはうたた寝しても案外すぐ起きる。
　で、自分たちの部屋では炬燵が無いので、普通はうたた寝はしないものだろう。それが、ホットカーペット、しかも１畳しかない小さいものの上で、ふたりがふたりともうたた寝してしまうのだ。困ったもんである。
　さて、ある担当様の話である。担当様は一人暮らしだが、認知症がある。朝、ベッドから起きるのがこの季節辛いのは分かる。起きて来て居間の暖房をつけたら、着替えが億劫になってしまうのだ。
　なので、寒い場所で着替えなくていいように、ヘルパーさんは着替えを居間に準備するようにした。それで、着替えについては解決したのだが、はたと疑問が残った。
　この方、決してこたつやエアコンの誘惑には負けないのだ。お布団の誘惑に負けるのに、決して炬燵で寝たりはしない。そして着た物のまま寝たりもしない。
　つまり寝る時はちゃんと居間から寝室に行って、パジャマに着替えてお布団に入る。ただ、朝はその逆が出来ないのだ・・・。
　炬燵でうたた寝する私たちと比べて、本当にきちんとしているなあと思うのだが、そこらへんが不思議である。

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