すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

朝顔カーテンだって意地がある

2013-07-30 21:27:01 | ひとりごと
 三人の合作、朝顔カーテンが勢いづいている。本来、グリーンカーテンはひさしに向けて立てかけるように、窓をさえぎるようにする物だろうが、そっちは物の出入りや風もあるので、よしずにした。
 そこで、裏手の屋根のあるところが、西日が意外に強くて夏は暑いので、壁に沿って朝顔を植えたら涼しいし、居間でくつろぎながら花を愛でるなんて素敵じゃないか・・・と、思ったのだ。
 しかし・・・である。裏手という事は西日は当たるが、花の成長には不向きな場所だった。初めこれはどうかな・・・と思っていたが、徐々に成長し、屋根を越えたら俄然元気になった。
 葉も生き生きして、すごくいいのだが、残念ながら目の前で咲く花はほんの少し、いや現時点においては殆ど無い。そう、花だって太陽を浴びたいのだから、屋根の上で満開である。










 居間で茶を飲みながら愛でるわけには行かないけれど、キヨちゃんは畑しながら見えるし、私たちも朝必ず今日はどうかなって一緒に見に行ける。
 ま、これはこれで、いいかな。


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病み上手、病み下手

2013-07-29 21:39:23 | じいとんばあ
 ご飯が食べられなくて ふらふらしながら歩いてたって
 医者様(せんせい)が来たら
 元気です ご飯もしっかり食べてます どこっちゃ~悪ぅない
 そう言って笑ってみせる
 医者様だって人間だもの そんなの見抜けない

 毎日どこかで転んだって訴えて
 毎日ご飯が食べられないって訴えて
 何をするにも 一人じゃ出来ないって訴える
 だけど ちょっと行くのが遅れたら
 全部一人で出来るもの
 狼少年になっちゃうよ・・・って思っても
 心配だから 放っておけない

 辞書を引くより
 あなたに聞いた方が 漢字は詳しくて
 計算機より
 あなたの方が 暗算が早くて
 それなのに 今話したことも忘れちゃう

 鍛えた足腰が 軟な私達では敵わなくて
 どこまでも 歩いてしまうあなたを
 どこからか 出て行ってしまうあなたを
 見つけることは 大変だから 
 「だれが認知症を遅らせる薬なんて作ったの
  この大変さが長引くだけじゃない」
 家族の言葉は 凄くリアルで・・・

 認知症と 上手く付き合う
 寄り添って 同調して介護する
 仕事でも大変な事を
 毎日家族は悪戦苦闘している


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くりりんの愛車

2013-07-28 21:02:45 | ひとりごと
 今日、くりりんの車が来た。実はくりりんは滋賀にいた頃は、職場の車で用が立っていたので、10年くらいマイカーを持っていなかったのだ。しかし、さすがに田舎で車のない生活は無理なので、軽自動車を購入した。
 キヨちゃんが当初、
 「くりちゃんに、軽トラ買うてもろたら?」
と言っていたが、当然却下である。キヨちゃんの仕事のための車ではない。
 二人で車屋さんと色々相談して、出来るだけ条件に合う物を、出来るだけ安く手に入れた。その時、車のナンバーについての相談もあった。
 車のナンバーは私は指定した事がない。しかし、車が到着するまで変な番号でないかいつもドキドキする。まあ、今までとんでもない数字が来た事はないが、やはり4だ9だが並びすぎるとちょっと気になる。
 車の納車日についても、私達は気にしないが、キヨちゃんがそういうことを凄く気にするので、出来るだけいい日を選んだ。
 さて、ナンバーである。くりりんも特に番号は気にしないのだが、あんまりな数字がきたらな~と思っていたらしく、
 「ナンバー指定はいくらかかりますか?」
と聞いていた。すると6000円だという。くりりんはしばらく考えて、結局指定する事にした。
 「番号は何か考えてますか?」
と聞かれると、
 「もし指定するならと、考えていた数字があります。」
と言う。
 へ~、何の番号だろう・・・と考えていたが、くりりんの指定した数字を聞いて、照れてしまった。今日納車の日には、担当の車屋さんが流石に気づいたのか、
 「もしかして、記念日とかの数字ですか?」
と聞かれた。
 繊細なくりりんは、こういうところも「可愛い」のである。


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納屋の片付け

2013-07-27 21:26:23 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんは「自称片付け上手」である。確かにものすごく几帳面に片付けるのだが、結局何が何処にあるのか分からなくなる。以前湯たんぽが行方不明になった事は書いた。そして、キヨちゃんの記憶だけに「分かって」いるだけで、私たちには何があるのか分からない。
 そして、私が分かるようにネームランドで名前を書いても、中身を入れ替えたり書いた名前の上にガムテープを貼ってしまう事があることも以前紹介した。
 そのキヨちゃんが、今くりりんと一緒に納屋の整理をしている。くりりんにはミッションを与えた。そう、これからは、私たちにも分かるように何が何処にあるかリストを作って・・・と。
 何しろくりりんと言う人はA型人間なので、自分の持っているCDまでリストを作っているのだ。私には出来ない作業である。
 その作業中、父の手紙の下書きなどが出てきた。今日はそれを読み返して、キヨちゃんは涙に暮れていたらしい。
 父が若い頃から「穏やかで優しい」父だったわけではない。真面目でいい男だったけれど、やんちゃでキヨちゃんも随分苦労したらしい。私もキヨちゃんから少しは聞いている。
 けれど、死んでしまった今は、「美しい思い出」しか残らない。だからキヨちゃんの中の父は、喧嘩した事も無く、怒った事もない、穏やかで優しい、字の上手い、文章の上手い、王子様である。
 くりりんに父の自慢をするキヨちゃんは、ちょっぴり少女だった。


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映画の感想

2013-07-26 20:36:58 | ひとりごと
 昨日、宮崎監督の「風立ちぬ」を観てきた。実は最近テレビを観る事が少なくなった私は、情報がなかったのだが、くりりんが詳しくて早くから「観たい」と言っていたのだ。
 公開前の番組宣伝の特集を二人で見て、少し情報があった。主人公 堀越二郎の声を当てた監督の庵野秀明さんだが、意外に・・と言っては失礼だが、とても雰囲気があった。寡黙で飛行機以外の事に無頓着な生真面目な性格に、押さえた演技がいい感じだった。
 声優さんと俳優さん、タレントさん、色んな方がアフレコをするが、声優オタクだった私としては、やはり職人芸には職人芸のすごさがある。それは「画」がなくても、アフレコの声だけで十分伝わるからだ。
 今回、堀越二郎の声が「画」なしで伝わるかは分からない。しかし、あの映像と彼の声はとても自然で素敵だった。
 作品はゼロ戦の設計者の話である。世の中が戦争に突き進んでいく中で、ただただ「美しい飛行機」を作りたかった主人公。その末路を知っている現代の私たちには、とても切なかった。
 同時進行する菜穂子との恋。ネタばれになることは書けないが、この二人の恋も切なくて美しく悲しかった。でも、くりりんと
 「ふたりで観られて良かったね。」
と話した。静かに手を取り合いたくなる映画だった。
 激しい慟哭も無い。ドラマは静かに進んでいく。大笑いするとか、大泣きするとかではなく、胸を打たれて涙がこぼれた。
 是非劇場へどうぞ。


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風立ちぬ

2013-07-26 07:09:32 | ひとりごと
昨日はくりりんと映画デートだった。
詳細は今夜。
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キヨちゃんのおつかいパニック

2013-07-24 20:53:17 | うちのキヨちゃん
 今日はくりりんが「親孝行旅行」から帰ってくる日だった。だから、その時間まで残業して頑張ろうと思っていたのだ。
 ところが、昼にキヨちゃんから留守電。
 「今日な~、病院行ったんよ。お薬外で(調剤薬局)もらうの大変じゃけん、院内で出してって頼んでな。ちょうど、近所のネエやんがおったけん、一緒にタクシー呼んだんよ。ほしたら、薬は取り寄せがあって、12時過ぎなんだら届かんて言うけん。待てませんって帰ってきた。娘が夕方か明日の朝か取りに来ますと言うてある。病院6時半までじゃけん。すまんけど、行けたら取りに行ってくれるか~?ほんで、買い物も何にもできてない。」
 (なぜ院内かと言うと、その病院は近くに調剤薬局が無く、私の車ならいいのだがキヨちゃんの場合、自分でバスに乗って行くか、途中下車するしかないのだ。他の病院や前の病院は隣にあったのだ。)
さらに、ダメ押しの電話が午後仕事中にある。取ると同じ内容。これはもう行けでしょう。
 とにかく、大忙しの仕事をバタバタと片付けて、精一杯やっても仕事が6時前までかかった。車に向かいながら病院に電話。
 「すいません。○○キヨ子の娘です。お薬を取りに行きますが、30分ほどかかります。」
 「え~と、うちは6時までですが。」
・・・・。おい、キヨちゃん。
 「でも、2階の詰め所に預けておきますから通用口からどうぞ。」
 親切な看護師さんがそう言ってくれたので、とにかく急いだ。途中くりりんからメール。30分くらいバスが早く着くみたいとのことだが、待たせたらごめんとほぼ平かなで返した。ま、急いでいたので。
 病院についてお薬を貰うと、何だか少ない。よく見るとキヨちゃんと一文字違いの他人の物だ。
 「あの・・・キヨ子です。」
 「え?ちよこさんじゃなくて?」
となり、それから更に確認作業。ようやく薬が届いたら、1包化されてないわ、薬は増えているわで、更に確認作業。そうなのだ、今まで院外だったので1包化は伝わってなかったのだ。
 結局、薬の1包化を頼んで、明日取りに行く事になった。えっと、この時間ロスは何のため・・・。
 まあ、痛みわけでくりりんを早く迎える事はできた。家に帰ってキヨちゃんに事情を話すと、
 「仕事精一杯頑張った上に、ほんまに大変だったなあ・・・。」
とねぎらってくれた。
 ん?ってか、キヨちゃんの用事じゃないか???


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つばめの子

2013-07-23 12:29:41 | ひとりごと
うちの男性職員が、落ちた雛を育てている。
私なぞ、どう扱っていいかも知らないが、もうすぐ巣立ち出来るだろうと言っていた。
エサをねだるので伝えると、
「此処にいつかずに飛び立てるように、間隔を開けている。」
のだそうだ。
元気に巣立つといいな。
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学生時代以来かも・・・

2013-07-21 22:45:37 | ひとりごと
 今日は朝キヨちゃんと選挙に行って、それからリュウをシャンプーした。
 リュウのシャンプーをしていたら、腰にすごい違和感と鈍痛があり、これはメンテナンスだな・・・と決めた。
 しかし、その前にカラーリングに行く必要があったので、とにかく美容院へ。髪は若い頃は結構綺麗なほうで、枝毛なんかに悩んだ事はなかった。しかし、歳を重ねてやむを得ずカラーリングやパーマを繰り返すうち、徐々に髪も痛み始め、節約で自分染めを繰り返し始めたら、ここ1年くらいで酷い有様に。
 とにかく、シャンプーしていても指がギッチギチに引っかかる。生まれてこのかた、こんな事は初めてだ。随分悩んだが思い切ってばっさり髪を切った。仕事柄髪を邪魔にならないようにしているので、今まで短くても結わえるくらいにはしていたし、ここ数年はお団子に出来る状態だった。だから、高校時代とか、大学時代にして以来・・・かもしれない。



 いや~、シャンプーが楽なだけでなく、軽い。ただ、朝の飛び跳ねが心配。

 さて、選挙速報の続きを見なくちゃ。地元は参院選挙だけでなく、市長選もあって盛り上がったのだ。市長選はかなりの接戦と聞いている。どうかな・・・。


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珍客さん

2013-07-20 22:50:20 | ひとりごと
 今日仕事中に劇団の先輩だったみちえさんからメールが入った。遠出をするので、夜になるけれど家にいるなら寄ってもいいかと。
 彼女とは先月飲み会で会っているが、彼女が家に来るのは本当に何年ぶりだろう。それも一度くらいだったはず。今回はご主人も一緒で、カーナビで来るというので安心した。それに、とりあえず目印などを伝えたら、分からなければ電話をくれると言っていた。
 デスクワーク中に今度は親友ナースが事務所に来た。実は彼女のお母様が入院したのだが、今後の事で相談に来たのだ。今彼女も仕事だけでなく、プライベートも色々あってしんどい時である。
 少し残業して自宅に戻ると、親友ナースが自宅に来た。事務所で話した後病院や施設を回って、その報告がてらだった。彼女の事はキヨちゃんも心配しているので、しばし二人で話を聞いていた。夕飯を一緒に・・・と、独身時代なら言ったが、さすがに彼女も帰ってだんな様や幼子のご飯をしなくてはならないだろうから、茶菓子程度勧める。
 そんな彼女に、キヨちゃんが言う。
 「まあ、聞いてや。すずっちゃなあ、上手い事言うてくりちゃん(くりりん)を使うんでよ。またくりちゃんが、はいはいって何でもいう事聞くわな。私や、あんなして父ちゃん使うた事無い。」
へええ~!である。おいおいそれはないだろう。大体が私がくりりんに頼んでいるのは、キヨちゃんの用事である。
 「失礼な。使いよるのは母ちゃんじゃわえ。」
 「母ちゃんが頼む時は、すずを通しよる。」
・・・。間違ってはないが・・・。
 「まあ、ほんならおばちゃんがくりりんさんを慰めてあげたりせないかんなあ。」
と聡明な彼女はキヨちゃんの話にあわせる。ま、そういう事にしといてやろうか。
 親友ナースが帰って、もういい加減着いてもいい頃なのに・・・と思っていたら電話。
 「やっぱり迷っちゃった。」
やっぱりか・・・。
 「どこ?」
 「タイヤが無造作に3つ並んでて、棒がいっぱいある。」
・・・・・。何じゃほれ。どこか・・というより、意味分からん。
 しばらくあ~だ、こ~だと話すが、どうやら家の前を行き過ぎたらしい事は分かったので、家の前で待っていた。ほどなく山の上から二人が戻ってくる。
 キヨちゃんにしてみれば、ご主人は初対面だし(というより私もゆっくり話したことは無い)、みちえさんも記憶に無いだろうが、二人はキヨちゃんの話を聞いてくれたので、キヨちゃんもいい気分で父の思い出話などを次々話し、楽しい時間があっという間に過ぎて行った。
 くりりんが今親孝行旅行中であるというと、みちえさんが
 「で、新婚旅行は?予定は?」
と聞く。首を振るか振らないかの内にキヨちゃんが
 「この衆ら、金ないのに行けるかえ。」
という。失礼な、旅行する金くらいはあるわいな(笑)。
 結局みちえさんが家を出たのは22時を回っていた。帰り道大丈夫かちょっぴり心配。だんな様も良い方だったし、くりりんがいるときにまた一緒にご飯とかしたいな。
 そのくりりんは今夜は知床である。
 「あんまり長くほったらかしにしたら、違う生き物になってるよ。」
と脅しのメールを送ったのは昨日だったか?
 キヨちゃんの意見も一理あるかな(笑)。

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