すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

雪雪!!

2007-12-31 00:06:53 | ひとりごと
 大晦日に突入してしまった。30日は一番早い勤務。大晦日の年越しそばをキヨちゃんが買い忘れたので、帰りに買い物に出る予定だった。ところが、天気予報通り、吹雪く吹雪く。積もりはしないけれど、ちょっと心配になってきた。
 帰りに携帯をみるとキヨちゃんから留守電。さては雪を心配して「ソバはいいから帰っておいで」という伝言に違いない・・・と聞いてみると、
 「あ、ソバもだけど、豆腐もね・・・。」
と入っていた。あ、あなどれない。
 吹雪の中、買い物に。今夜はおせちの下ごしらえをして、明日早起きしてしよう・・・と思っていたのだが、雪がどんどん積もり始めた。これは、雪によっては、出勤時間が微妙だ・・・ということで、結局作ってしまった。きんとんにいたっては断念した。
 こんな年の瀬でいいのかなあ?きっと年内走り回って、年初から走り回るんだろうな。ま、子年ですものね、来年。
 みなさま、とりあえず、よいお年をお迎えください。そして、来年もすずしろと、すずしろ日誌をよろしくお願いします。

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年末の買い物

2007-12-28 22:48:26 | ひとりごと
 今日、明日は年内最後の休みだ。今日は年末のお買い物に出た。生憎の雨である。ささやかだが、父にダウンジャケットと母にセーターを買った。
 おせちと言えるほどの物は用意出来ないのだが、私は私の担当分だけいつも作る。「伊達巻き」「きんとん」「紅白かんてん」「牛肉のごぼうまき」。今年は年末も仕事だから、どこまで作れるかは疑問だが、一応材料は買い込んだ。
 「伊達巻き」は市販のものは私には甘すぎるので、どちらかというとふんわりした出汁巻きに近い。巻きすで巻いて、お花の形にする。
 さて、他の物はいいとして、問題は牛肉である。足下を見てるのか、この時期安い肉がない。どこをみても高級国産牛肉オンパレードである。小間切れでするしかないのだが、巻きにくいので、去年はなんとかオージーのローススライスを見つけて購入した。ただし、安かったのがいけなかったのか、一枚めくると中は変色していて、恐くて使えなかったので、結局小間切れを使った。
 今年はリベンジしたいのだが、ない。店員さんに尋ねる。
 「えっと、こんな高いお肉じゃなくて、牛肉のロースのスライスがほしいんやけど」
バイトらしい若者が笑顔で 
 「豚肉ですか・?」
 「・・・。いえ、牛肉」
 「あ、聞いてきます。」
ほどなく、先輩らしい店員さんが来た。
 「オージーでもいいんです。小間切れでは巻きにくいので・・・。」
 「ちょうど肩ロースがあります。」
そう言われたので、200グラム頼んだ。待つこと数分、お兄さんは肉のパックを手渡してくれた。見覚えのある県知事のイラスト!
 なんで、宮崎牛やの?グラム780円ってどういうこと?!
 心の声は届かない・・・。仕方なく、小間切れも買い足す。このロースはいずれすきやきにしよう・・・。い、痛い出費だ。

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キヨちゃんのツボ

2007-12-26 22:14:26 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんとテレビを見ていると、受けどころのツボが微妙にずれているのを感じる。
 まず、誰かの再現ドラマを見ていたとする。苦労話に一緒に感動したり涙していると、ふと、キヨちゃんがこんな事を言う。
 「ほんまになあ、面影あるわ。よう撮っといたなあ・・・。」
勿論、それは「再現」なのであるから、本人ではない。
 先日は、政治家の討論番組を見ていた。政治家と評論家の熱いバトルの最中、キヨちゃんは実に絶妙なタイミングで大笑いした。一体どのコメントが面白かったのかと思えば、 「ははは!ああ、見て!この人の鼻がいに(すごい)低い!」
・・・・。そこかい!
 さらに、番組最後のVTR。総理大臣の姿が映っていた。自室に帰り際、キヨちゃんはテレビに向かってこう言った。
 「はあ、内閣も大変やなあ・・・。」
ん?まともな意見だ。
 「福田さん見てみない。あんなに早足で。内閣はゆっくり歩けんのじゃなあ。」
・・・そこかい!
 まだまだ、ツボの読めない娘であった。

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さんざんなクリスマス

2007-12-25 18:45:53 | ひとりごと
 クリスマスイブ、私はいつも通り仕事を終え、携帯を見るとキヨちゃんからの留守電。
 「父ちゃん、熱あるんよ。一日何にも食べない。」
帰りにコンビニで、食べられそうな物をいくつか買いそろえて帰宅した。しかし、コーヒーを1口飲んだだけ。熱はおそらく脱水だろうと思われるが、嘔気があって、受け付けない。朝の薬が吐き出した形でゴミ箱にあった。
 「明日、食べられなければ、往診頼んで点滴してもらおう。」
そう決めた。
 クリスマス、私は夜勤なので、午前中買い物に行く予定だった。朝、父に食事を勧めるも拒否。苦しい上に、酸素の加減か脱水の加減か、支離滅裂な事を言う。
 「透析の液に栄養があるから、食べんでも死なん。」
 「医者やお前らは間違うとる。食えないのだから、食わない。」
 「透析止める!」
 そのひとつひとつに、説明をする。透析を止めては生きられないこと、食べない結果入院したこと、血液検査に顕著に現れてること。それでも、無茶苦茶な我が儘が続く。それが無茶苦茶であればあるほど、父が苦しいのだと分かるから辛い。話すうちに涙があふれてきた。少しきつく叱った。
 「どれだけ、母さんや私が心配してると思いよるん。父さんが食べないなら、医者を呼 ぶ、それでもだめなら救急車を呼ぶから!」
 朝は、スープを私が口に運んで、わずかに3さじ飲めただけだった。近所の医師に電話する。午後点滴に来てくれた。途中腕が腫れて(液漏れ)、電話。繋がらず、友人ナースから携帯に電話して貰う。ほどなく診療所のナースから電話。
 「たこかん、つまんでみて。血逆流する?」
 「あ、します。」
 「なら、完璧には漏れてないだろうから、行くまで少しずつ落としていても大丈夫。」
 指示通りゆっくり点滴を落としながら待った。しばらくして、ナース到着。点滴再開した。点滴液が入るごとに、父の表情が楽になる感じがした。
 夕方、血糖値が低い。当然だ、食べてないのだから。点滴は糖尿があるので、生理食塩水だけにしてもらったのだ。以前同じような状況で、救急病院で糖質のある点滴をしたら、血糖値が恐ろしいことになった経緯があったからだ。結果、血糖は上がらない。
 ブドウ糖を白湯で溶いて飲ませる。クリスマスなのでちょっとショートケーキを二口ほど勧めてみる。
 「ひどい(すごい)もんじゃのう。むかむかせんぞ・・・。」
点滴の効果絶大だ。普通の意見である。そして、夕飯をほんの少しだが食べられた。
 枕元には大阪の友人が送ってくれた鶴が貼ってある。父を心配して折ってくれたのだ。たった3羽だけれど、とても心を込めて丁寧に折ってくれているのが一目で分かった。
 「ありがたいな・・」
父もしみじみ言った。実は彼女も闘病中だ。きっと私より、人の痛みには敏感だろう。それだけに、本当に有り難い心遣いだ。
 がんばろうな。父さん、母さん。たくさんの近所の人や、親戚や、友人に支えられて、私たち家族は頑張れる。だからこそ、がんばらなきゃ。

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熱湯コマーシャル

2007-12-24 01:02:06 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんはお風呂の湯加減が微妙である。残り湯がもったいなくて、足し湯した時などは、混ぜてないのか混ぜ方が甘いのか、入ったら底は水風呂だったりする。また逆にすごく熱湯の時もある。
 私が必ず一番風呂というわけではないのだから、キヨちゃんが初めに入ることだってある。勿論父はそんなロシアンルーレットみたいな風呂には入れない。それなのに、私が入るとき、その状態をキープしているのは、キヨちゃんが「もったない党」で「我慢強い」からだ。「いい湯だ」と思い込んで、多少の熱いぬるいは我慢して入るのだ。
 そんな湯加減だから、遅く帰る私の為に沸かす湯の加減など、出来るはずもない。たいがいはぬるいのだが、
 「ええ湯だったろう」
と自信満々に言うので、
 「・・・うん」
と言うしかない。
 今夜は23時までの仕事だった。帰ると
 「おふろ わいてます はいてね(入ってね)」
のメモがあった。21時には熟睡の彼女が沸かすのだ、当然ひどくぬるいと思っていた。しかし、今夜の風呂は熱かった。しかも半端じゃなく熱かった。これはもう「熱湯コマーシャル」である。
 今度は、ダチョウ倶楽部さんにでもリアクションを習わなきゃ・・・。

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強がり・・・

2007-12-23 01:41:58 | ひとりごと
 忘年会から、雨の中、代行で戻った。そっと、家に入り、シャワーを浴びる。洗濯機のタイマーを入れる。
 さっきまでの友だちの言葉が、小さくリフレインする。
 「頑張りすぎるなよ。お前の時間も持て。女の時間も必要。」
他人の評価は、おしなべてこんな感じだ。たぶん、ものすごく無理をして頑張ってるように思うのだろう。
 決して頑張ってないわけじゃない。結構頑張っているのだとは思う。しかし、私の中では「まだまだ、足りない」と感じている。
 私は母がいて、家のことは母に任せきりだ。父の介護はしているが、実質付きっきりなのは母だ。私が仕事に支障をきたさないように、母は十分頑張ってくれている。
 私に言わせれば、主婦をして親をして、仕事の他に家の畑もして・・・、そんな人が田舎には山ほどいるのだ。私なんか、まだまだだ。
 女としての幸せを問われると、正直胸が痛い。けれど、それは介護する親の事情でもなんでもなく、私自身の問題だ。事実、一緒に家族ごと受け入れて、苦労も分け合うと言ってくれた人に、かつて私は甘えられなかった。私が結婚という幸せを掴んでないのは、私自身の問題なのだ。
 「さみしさをもう何年も前から感じていたはずだ。」
 もっと気楽に友だちに愚痴ったり甘えたりしてもいいんだぞと、その友だちは言ってくれた。ありがたかった。そう思ってくれていることだけで、ありがたかった。でも、たぶん私は、甘えることが下手なのだ。
 踏ん張ってないと、倒れてしまうかも知れない。倒れたら、たぶん助け起こしてくれるだろう。でも、ずっとその手を握るわけにはいかない。だとしたら、しゃがみ込むわけにいかない。
 今日のお酒は水のようだった。ありがたくて、心に浸みるのに、まだまだ強がる私がいた。

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食いしん坊

2007-12-20 23:03:26 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんはとても食いしん坊である。もっとも本人は「間食はしない」と言い張っている。
 最近は夜お腹がすくらしく、枕元にパンが忍ばせてあることがざらである。夜食は「間食」とは言わないらしい・・・。パンは大好きなので私のパンの他に、必ずキヨちゃん用のパンを買っておく。気を付けないと翌日早朝勤務用に買って置いたパンを、食べられるので、「おとり」がいる。
 今夜も私がくつろいでいると
 「何かない~?」
とやってきた。先日買ったパンは食べていて、残りのパンは好みでないらしい。今日買い物に出たことを知っていたので、何かいいものないかなと思ったらしい。
 「おかずみたいなパンと、お菓子みたいなパンとどっちがいい?」
 「アンパンがええ。」
 「いや、アンパンはないんよ。おかずみたいなんとお菓子みたいなんと。」
 「甘いのはいらん。」
・・・?アンパンは甘くないのか?
深くは追求せず、総菜パンを一つ手渡した。
 「珍しいなあ。ん、香ばしい。」
キヨちゃんはそういいながら、むしゃむしゃとパンを食べていた。食べ終えたキヨちゃんに聞く。
 「美味しかった?」
 「いや、あんまり美味しくなかった。もう、あのパンは買うてこられんよ。」
食べきっておいて、そういいきる母であった。もったいない党党首健在!

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復活

2007-12-19 21:10:17 | ひとりごと
 父が熱を出して、心配したが、幸いただの風邪だったようだ。友人ナースのアドバイスで服用した薬が効いて、朝には37度3分に下がっていた。薬を飲んでからは身体も楽になったらしく、夜はぐっすり眠れたらしい。
 朝食もしっかり「トースト、ホットミルク、バナナ半分」をたいらげた。念のために、近所のドクターに往診を頼み、抗生剤の注射をしていただいた。
 やせすぎで脂がないせいか、父は極端に寒がりである。だから、私たちがいるとちょっと辛抱がいるほど、部屋は暖かい。当然、ドクターに叱られる。
 「乾燥しすぎです。加湿しなければ!」
 前から思ってはいたけれど、今年は加湿器を買おう。それまでは濡れタオルで対応だ。酸素を送る機械に水を入れるので、本人の鼻腔には湿った酸素が届いているのでは・・・と思っていたけれど、どうやら駄目らしい。機械が多い部屋なので、加湿に躊躇があるのだが、あまりに乾燥しているのなら、置くべきだろう。
 今年のクリスマスプレゼント決定!

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油断・・・

2007-12-18 00:27:39 | ひとりごと
 今日は父の通院日だった。通常の通院ではなく、退院後の検査だ。検査結果は正直「可もなく不可もなく」といったものだったが、悪くなっていないし、僅かだが良くなっている。ドクターも、このまま様子を見ましょうかということになった。
 血液検査があるので、早めに出る予定が、めずらしく朝から排便。ちょっと疲れたみたいだった。でもお通じがあるのは良いことで、むしろ喜んでいた。血液検査の結果が出なければ、診察にならない。帰りにいつも用事をするのだが、今日は年末も近いことだし、母の用事も多い。だから、検査町の1時間足らずで、私の用事は済ませて戻った。
 戻るとちょうど母が父を診察に連れて入った所で、交替した。それから薬を貰うのに、ちょっと手違いがあって時間をくった。会計をして食事をとる。それからばたばたとお歳暮や見舞い返しの段取りをしている間、父は車で待機した。
 帰ってからも格別代わりはないようだったが、夜になって悪寒を訴えた。38度1分。悪寒が治まって38度5分。クーリングをする。脈が以上に多くて苦しいと訴える。坐薬を入れようか思案していると、友人のナースが
 「もし、インフルエンザだったらボルタレンは禁忌だよ。」
と気づいてくれた。そうだ、病院で貰う可能性も捨てきれない。しかし、他の坐薬もない。かかりつけのナースとも相談し、父の体力なら坐薬は危険かも知れないので、ロキソニン(消炎鎮痛剤)が妥当だろうという話になった。もし、動悸が治まらなければニトロもある。
 幸い薬が効いたのか、23時には動悸は治まっていた。熱は下がっていないが、身体は楽になったという。
 参った・・・。これは私のミスだ。寒くないように厚着もしていたし、出来るだけ早く用事を済ませるようにもしたが、病み上がりの父には負担だったはずだ。今はただの風邪であることを祈るばかりだ。肺炎を起こしていませんように。インフルエンザでありませんように。熱が下がりますように。


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ご満悦のきよっさん2

2007-12-15 18:42:56 | ひとりごと
 今日は夜勤明け。久しぶりに私が父の入浴介助をした。何だかすごくご機嫌で、
 「写真撮ってくれ。」
との事。
 「いい顔してよ~。」
とのリクエストに応えてくれた一枚がこれだ。なかなかいい顔である。
 食欲は、まだむらがある。透析の除水の加減ででも、膨満感が全然違ってくるので、今日などは、夕飯は食べられない。透析をしてみて、夜食で「スープ」でも飲んでみるか・・・と言う。なかなか長い道のりだ。
 でも、こんな笑顔を見たら、頑張れる。

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