すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

家族のサイン

2007-11-30 10:52:49 | ひとりごと
 激務に追われて、ちょっと家のことをキヨちゃんに任せきりになっていた。それなのに、仕事は減らない。監査ではいわれのない「責任」で呼び出されるかもしれない。限界だ・・・。嘘はもう嫌だ。
 気づいたら父が長く便秘をしていた。出ないから嘔気があって食べられない。昨日慌てて下剤を飲んで貰ったが、まだ出ない。今朝も梅干しの湯割りしか飲めない。薬を飲んだら吐いた。
 仕事は早めに行ったり、残業したり。それでも主任クラスのように、休みには出ていかない。家にも病人がいるのだから。その分無理もしているのだから、「休みがあるだろう」的な視線は無視する。大体が、こんなていたらくに陥ったのは現場の責任ではない。何もかも一人で抱え込んで、現場には指一本触れさせず、せっぱ詰まってから命令する。パソコンのメールひとつ、事務員でさえ開けてはいけない会社なんて聞いたことがない。見てはならないものがあるのでは?と勘ぐりたくもなる。そのくせ、名前は私になっているのだから、監査で絞られるのは私だ。もう嫌だ。
 キヨちゃんが目の異常を訴えた。母にしても父のことが中心で、自分のことは後回しだったのだ。私が気づいて声を掛けたら、しばらく前から、違和感があったらしい。もともと交通事故で片目は障害がある。見える方の目だけに心配だ。本当は夜勤の私が病院に連れていくつもりだったが、父がこういう状態なので母はひとりで病院に行った。
 父がお通じがありますように。母の目が大したことありませんように。父がご飯がたべられますように。仕事に追われて、サインを見過ごしてしまったことをとても反省している。

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夕暮れの魔

2007-11-28 09:38:32 | じいとんばあ
 昼間 悲しみを忘れて笑うあなた
 ふと 思い出して涙するあなた

 長生きして 祝福してくれるはずの子供を
 見送ってしまった悲しみは
 あなたを 異世界へ連れ去ってしまう

 夕暮れの魔の時刻
 それは 暮れゆく自宅の庭に
 目に焼き付いた 花輪の群
 見覚えある近所の人たちの
 懐かしい親類の人たちの
 黒い喪服の列

 なぜなぜなぜなぜ
 あなたの心に ふつふつと
 わき上がる 思いに耐えきれず
 あなたは 突然 迷い込む

 ここは どこなん
 私は どこにおるん
 子供たちは どこにおるん 何しよるん

 探しさまよう 夕刻の魔の時刻
 掛ける言葉が 見つからない
 夢の世界は 危ういけれど
 現世(うつつよ)は もっと悲しい

 明け方 異世界から戻ったあなたは
 また 子供を亡くした悲しみに
 また 新しい涙を流す・・・


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お休みてんやわんや

2007-11-26 20:37:11 | ひとりごと
 今日は待ちに待ったお休みである。仕事の進み具合を考えると休んでる場合じゃないのだけれど、身体も心もお休みを欲している。だから休みは休むことにした・・・のだが。
 朝普通に起きて、シーツを洗って布団を干した。忙しくてそれも出来てなかったのだ。しかし、私のお休みを待っていたのは、私だけではない。
 まずキヨちゃん。買い物にいかなけりゃ冷蔵庫が空だと言わんばかり。で、午前中は母と買い物に出る。珍しく父が食欲があって、朝ご飯ぺろり。お土産に美味しい紅茶を頼まれた。
 買い物では、さびてしまった郵便受けと、パッキンのゆるくなったポットの買い換えもした。私は担当の入所者の写真を飾るために、工作道具を買う。午後は工作の予定だった。ついでに父が「レッド」となってばあちゃんに会いに行った日の写真を伸ばして焼いた。携帯でも結構いい写真が撮れていた。
 帰って食事までのわずかな時間に婆ちゃんに写真を届けた。当然婆ちゃんは大喜び。言うに事欠いて
「あれ、きよの方が若く写っとる。」
・・・って、あなたのほうが16歳も上ですよとは言えない。
「これで毎日きよの顔見て話が出きる」
なんて言われたら・・・。
 戻ると父が
「決めた!父ちゃんの携帯もカメラ付きに変える!」
そうなのだ。父の携帯はいわゆる「老人向け携帯」だった。当然もったいない党党首のキヨちゃんは大反対。でも、父はゆずらない。結局私が午後手続きに行くことにした。ちょっと店まで車で片道40分。
 そして
「今日は風呂にも入りたい。」
というので、風呂を沸かす。入れようかな~っと思うところに、キヨちゃんの悪戦苦闘の声。買ったばかりの郵便受けを取り付けたいのだが、実は鉄筋コンクリートの壁だったのだ。父と3人で、ドリルやハンマーで日曜大工。途中酸素切れで父がリタイヤ。
「さ、酸素くれ~」
慌てて安静にする。低血糖かもと、糖分とお茶を出す。気分は良くなったのだけど、疲れて入浴はパスした。
 それから夕方私は父の携帯の手続きに。今から父に使い方を伝授し、それからやっと予定していた工作にかかれる・・・。
 明日は4時半起き・・・。しかも明日こそメチャメチャ残業しなくては・・・の日なのだ。が、がんばるぞ~!!!

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プランティングフラワー

2007-11-25 19:16:50 | ひとりごと
 remiさんのブログ「カイテキ介護研究科」で紹介されている、プランティングフラワーに挑戦してみました。材料が足りなくてちょっといいかげんなのだけど、ポインセチアのクリスマスリース。いかがでしょう??(れ、remiさん、初めての作品です、汗!汗!)
 デイサービスの利用者さんの作品とか、アップされてましたがそれは見事です。でも、これ、本当に簡単で「図画工作2」だった私にも、これくらいには出来ました。
 壁に傷が付く!なんて理由で、壁面構成も嫌がってた上司が、監査前に激変!飾りまくれ!指令です。理由はいけ好かないけれど、結果ホームが綺麗になったり、入所者のためになるならと、みんな忙しい思いをしながら頑張ってます。
 デスクワークもしかり。早く出て仕事する。残業する。休み時間を割いてする・・・。もう結構限界です。夕べの夜勤は、鎮痛剤飲んでやりました。これも、上司の顔をたてるためではなく、入所者の為!と思えばこそ・・・。
 でも、しんどい中でも、かわいいものって、作るとほっとしますね。

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電動戦隊ガンバルンジャー、レッド!!

2007-11-24 00:05:33 | ひとりごと
 これは、最近の父に友人が付けたあだ名だ。なかなかじゃないか。もちろん、電動四輪の車椅子で、やる気満々の父のことだ。
 さて、我が家のレッド、午前中からやる気だった。私は前にも書いたとおりの激務である。前の日も5時間残業して戻っていた。それでも、壁面構成が忙しいので、少しでも作ってあげたら助かるかな・・・と、段ボールを切っていた。(remiさん監修のプランティングフラワー)ところが、レッドがやる気なもんだから、私はお供する。
 氏神さんへお参りに。私は徒歩で付き添う。時速3キロのレッド。景色に見とれるたび、ふらら~っと横に走る。危ないもんだ。片道20分弱だが、私は普段の運動不足がたたって筋肉痛。
 さて、レッドには16歳離れた姉がいる。氏神さんのすぐ近くだ。この年の差なのだから、ばあちゃんにとってはいつまでも「こども」の父を、心配している。お互い出歩かないから、久しぶりの再会となった。
 「きぃよお!きぃよお!会えるとは思わなんだ。」
父の膝を撫でながら、おいおい泣くばあちゃんの横で、照れ屋の父は仏頂面。
 「父さん、もっと嬉しそうな顔しない。」
 「おらあ、べつに嬉しいこともない。」
やんちゃな弟は、いつまでも子供じみている。素直に嬉しいって言えばいいのに。
 「今度はお墓参りに行くぞ!」
 レッドの野望はつきない。しばらくは筋肉痛の日々である。

2007/11/24の記事
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お猫さまの後ろ足

2007-11-23 00:50:40 | ひとりごと
 うちの猫が後ろ足を引きずっている。左足。どうやら喧嘩に負けたらしい。ここ二日、ろくに食べない。水は欲しがるので、水道にだっこする。念のために餌入れにも入れているが、減っていない。
 おトイレには行っているんだろうか?夕べは出ていない。今日は私の帰りが遅かったので、家族に様子を聞いていないが、帰るとこたつで寝ていた。
 見たところ、膿をもっているようではないので、しばらく様子をみるしかないのかな。今度のお休みまでによくならなければ、病院にいかなければ・・・。
 動物は人間と違って、あまりシグナルを出さない。いっそ「痛い痛い!」「ここがつらい!」って言ってくれたほうがありがたいのに。
 愛犬はシグナルを見落として手遅れになった。友だちの猫も、同じように末期ガンで死んだ。ペットを飼うとこれが恐くて辛い。
 早く治ればいいのだけれど・・・。
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身体が持ちません・・・かも??

2007-11-21 03:37:16 | ひとりごと
 監査が近い。本当に今更ながら、仕事が山積みだ。何となく毎日早めに行って、残業している。そうしろと言われたわけではないけれど、そうしないと間に合わない。
 18日は夜勤の仮眠予定の時間を割いてデスクワークした。夜勤中にやってしまう輩もいるが、それは夜勤放棄になってしまう。デスクワークしてる間に、巡回が出来るのだから。だから私には出来なかった。
 夜勤から戻って、父の足欲をして病院に送りだした。19日はそれでばたん!20日は午後からの仕事だったので、自宅でデスクワーク。その間に父の電動車椅子の契約やら、預金通帳の段取りやらもあった。そして、1時間早く出社してデスクワーク。23時に勤務が終了してから残業。2時まででキリがいいところで、帰宅した。
 そのままシャワーを浴びて眠るつもりが、疲れすぎると眠れない。機嫌が悪いパソコン相手に、ついつい座ってしまう。何となく、ランナーズハイ・・・の状態。これは決していい傾向じゃないはずだ。
 監査が終わったら飲んでやる!しこたま飲んでやる!でもその前に倒れそうだ・・・。

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ご満悦のきよっさん

2007-11-19 19:06:55 | ひとりごと
 我が家に電動車椅子がやって来た。今日は父の透析チューブ交換の日だ。私は夜勤明けだったので、送ることが出来ず、戻ってから父の足浴と清拭。キヨちゃんがタクシーで連れていった。
 ここのところ、また食欲が落ちていたのだが、何だか今日は合格点。ふたりで病院も行けて、戻ってからはごはんもまずまず食べられた。
 そして何より、今日は電動車椅子で、庭を散歩してみたのだ。ムービーではご満悦で笑顔のきよっさんと大笑いするキヨちゃんも撮れているのだが、とりあえず、渋顔のきよっさんとキヨちゃんの写真を大胆にもアップしてみる。
 こんな風に、穏やかな日々が続きますように・・・。




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親不孝

2007-11-17 22:23:09 | じいとんばあ
 心配で心配で たまらない
 早う帰って 見てやらな
 男所帯は 味気ない

 いい年をした息子の心配を
 あなたは 今でもし続けて

 薄情もん 会いに来たってすぐ帰る
 何で 連れていんでくれんのじゃ

 会ったそばから 笑顔が崩れる
 会えば 尚更 別れが辛い
 後ろ髪引く 泣き声を
 振り切るように さっさと帰る

 やっと やっと迎えにきたの
 久しぶりに 我が家に帰る
 だけど やがて あなたは知るの
 花輪の並ぶ 山奥の家

 足腰立たぬほど 打ちひしがれて
 声がかれるほど 泣きくずおれて
 なぜなぜなぜを 繰り返す

 親不孝
 不幸の限りをつくしても
 親より先に 死んではいけない

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東京・・・何故かノスタルジー

2007-11-16 00:16:06 | ひとりごと
 二泊三日の東京出張が終わった。内容は「初級リスクマネージャー養成講座」である。つまり、事故防止や事故が起きた場合のリスクを軽減するためのお勉強だ。大変な講座ではあったが、大変勉強になった。班分けしたグループのみなさんもとてもいい人たちで、作業もはかどり、楽しかった。
 もっとも、私は自分自身も会社も立ち後れているので、話についていけず、恥じ入ることが多かった。それは辛かったなあ・・・。
 仕事の内容はまだ復命書も書かなければならないので、ここには書かない。書いても読み手に伝わらないだろうし、つまらないだろう。第一私が仕事をダブルでやるようで嫌だ。
 さて、東京には何人かお友達がいる。そのうちのふたりに会うことが出来た。東京の友だちは誰もほとんどメールや手紙でのつながりだけである。本当に同じ四国にいても会えないくらいだもの、遠くの友だちは本当に会えない。だから、今回プライベートでもなく、キチキチのスケジュールで行ったのに会えたのは、本当にラッキーだった。
 一人は昔芝居を通して知り合った人。当時私は学生で、芝居を始めたばかりだった。彼は駆け出しの役者だった。本当に芝居の好きな彼は、今でも頑張っている。貧乏生活しながらも役者をやめられずにいる。そんな彼が、忙しいバイトのシフトを変えて、仕事を終えた私につきあってくれた。
 「ちゃんと食べてるの?普段何食べてるの?」
 「ラーメンと、期限切れの弁当。」
 そんな彼なのに、男の見栄で「おごって」くれた。
 「だめだよ!割り勘にしようよ。」
そう言ってみたけれど、彼は受け取らなかった。店にいる間、店から駅まで、たくさんたくさん昔の話をした。すごく懐かしくて、ちょっと切なくなった。何で、遠くにいるんだろう。友だちなのに、力になれない。近くでいたら、差し入れ位できるのに。
 田舎者の私が迷子になるんじゃないかって、別れ際まで心配してくれた。彼は変わらずいい人だった。
 翌日は飛行機に乗って帰るまでのわずかな時間で、もうひとりの友だちに会った。彼女は友人の友人。つまり会ったことはなかったのだ。電話で話したり、手紙やメールのやりとりしたり。それですごく長く友だちでいたのに、会うのは初めてだった。
 初めて会った彼女は、タカラジェンヌみたいにかっこいい女性だった。そして想像通りの優しい人だった。初めて会ったのに、ふたりして自然とハグしてまるで再会したかのように喜び合った。残念ながら、時間がなくて僅かに15分くらいお茶しただけだったのだが、本当に楽しかった。
 家路について、幼なじみにメールした。
 「お土産あるよ。取りに来る?」
返事はこうだった。
 「無事に戻ってきてくれたら、十分だよ」
 東京と徳島。どっちもありがたい。友だちっていいな・・・。

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