すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

命日

2020-11-29 09:17:29 | ひとりごと
 今日は憧れであり恩師のように慕っていた方の命日だ。昨年の年末は、ショックも冷めやらず、逆にいつまでも実感が無く、ふわふわした状態だった。
 時計を戻せるものなら・・・と、何度も何度も空想した。何故、最後のメールはあんなにとりとめも無かったのだろう。もっと、お話したい事があったのに・・・・と今更ながら思う。
 勿論、父のように入院していていつ何があっても分からない状態でも、その時は突然で、最後に交わした言葉は、
 「ほな、また明日な。」
みたいな日常会話だった。そのまま意識のある父に会えなくなるなんて誰が思ったろう。実際、東京の親戚はとりあえずお見舞いの品でも買ってからと寄り道するうちに、父と話す機会は失われた。それほど急だった。
 その方にしても、ご病気はあったろうし、年齢も高齢ではいらしたが、とてもお元気で周囲との交流もあった。だから、逆にお忙しいのかな?とも思っていた。
 その方がいなければ、私はブログは始めていなかった。
 切ない・・・。
 時が過ぎるのは早い。時だけが早い。
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守り神

2020-11-27 21:43:50 | うちのキヨちゃん
 今日キヨちゃんは、呑んでしまった料理用の日本酒を買って補充していま。そして、心置き無く煮しめで一杯やったらしかった。
 キヨちゃんの涙ながらの話。

 今日、花畑の草を時間かけてキレイに引いたん。
 ほれが、もうモグラでボコボコやった。
 くろべえがおった頃は、モグラなんかおらなんだ。
 そう思うたら泣けて泣けて。
 くろべえは家を守ってくれとった。

 お酒のせいもある。後半くろべえがモグラを獲ったりはしてなかったが、確かにくろべえは守り神だったのかも知れない。
 今日のお酒は許そう。
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頭の白い?ネズミ?

2020-11-25 19:37:44 | うちのキヨちゃん
うちのキヨちゃん、お供え物をこうしてちびちび盗み食い。
間食しないが口癖。
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35歳の少女ならぬ、90歳の子供。

2020-11-24 20:26:54 | うちのキヨちゃん
 日が短くなってきて、夏に比べると夜が早いので、キヨちゃんの心細さも増してくる。同じ時間に帰っても、周囲が暗い分、遅く帰ったようなイメージになる。
 今日はくりりんから
「1時間ほど早く上がれるので、ガソリンを入れついでに買い物してくる。遅くなっても良いように、夕飯は済ませて帰るから。」
とラインがあった。
 いつもは私よりくりりんが早く家に戻るので、夕飯はともかく、キヨちゃんの寂しさは紛れるのだが、これは急いで帰らないと心配するぞ・・・と思っていた所に、思いがけず会議が入った。
 会議自体は時間内に終わったのだが、その分記録の時間が押した。ケアマネの仕事であれば、明日早く行って今日の分をする手もあるのだが、今日はデイ勤務だったのでそうもいかない。
 とりあえずキヨちゃんに電話した。
 「ごめん、会議があった。何とか6時までには帰るけん。」
 「え~!6時っちゅうか!」
 「で、くりちゃんは仕事終わりに買い物に・・・。」
 「知らん!」
てな具合で、どくれたキヨちゃんにチンと電話を切られた。
 大急ぎで仕事を済ませて家に帰った。夕飯の準備中、今日は何が大変だったかとしゃべっていたキヨちゃん。その一つには、落ち葉がかなりあったので私が掃除したのだが、
 「肥料になるから捨てずに畑に入れてくれ。」
と言われていたので、それこそ何度も運んで畑に隅に入れたのだが、
 「あれ、腐らんけん入れたらいかんらしい。すずがようけ入れとったけん、弱った。」
と言われた。マジか・・・。頼まれたからしたんじゃよ・・・。
 食事中はまあまあ機嫌も直り、
 「疲れたけん、酒少し飲んだぞ。」
と事後報告もあった。
 洗い物をしている間、テレビを観ながら、
 「わ~!可愛い!すご~い!」
と連呼する。これは、気になって観に来る事を期待しているのだろう。子供の、
 「お母さん、見て見て。」
である。洗い物の途中だったので聞き流していたら、終いには、
 「すず!ちょっと来て見て!」
と我慢出来ずに呼んだ。
 90歳の子供、これからますます子供になるんだろうなあ・・・。


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眠かった

2020-11-23 20:38:45 | ひとりごと
 今日は何だか眠い日だった。休みにちょっとお昼寝するのが大好きなのだが、ここ最近はしていない。
 大掃除をしたかったが、とりあえず部屋の窓拭きとエアコンフィルター、掃除機の掃除、部屋の拭き掃除をざっくりした。
 途中、動かしたソファに抱きつく形でもたれたら、そのままうたた寝していた。
 何で眠いかなあ。
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ちょっと、違う。

2020-11-22 15:37:14 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんは言い間違いが多い。間違えて覚えているので、何度訂正しても直らない。以前ブログにも書いたが、「ダイエット」は「ダイジェスト」と思っているし、「ブーツ」は「ブー靴」と思っている。何とも間抜けなネーミングになるものだ。
 相撲大好きのキヨちゃんだが、名前は全然覚えられない。横綱「白鵬」は「はくとう」と呼んでいる。どうしても頭の中で「白桃」に変換され、笑ってしまう。
 「鶴瓶」さんを「つるべえ」と読んでしまうまでは致し方が無いとして、「鶴光」さんと読むと、もう人が違ってくる。
 そんなキヨちゃん、今日は一緒に買い物に出たいと言う。コロナも広がってきたので、あんまり外出はしていないのだが、どうしてもカーペットが見たいと言う。
 こればっかりはネットで買うには荷が重い。やはり観て触ってみたいのも当然で、私たちに任せるのも納得がいかないだろう。と言う事で、隣町に日用品の買い物がてらキヨちゃんと出て見たが、何とお店が閉まっている。休みと言うわけではなさそうで、おそらくコロナのせいか潰れたらしかった。念のために104で電話番号を検索して貰ったが、登録が無いと言われた。
 県外に出るにはキヨちゃんも「しんどい」と思い、モチベーションはダダ下がり。買い物の間ずっと車から降りなかったので、私の買い物も大急ぎでとりあえず必要な物だけ買った。
 お昼に戻って洗濯物を片づけてから、キヨちゃんと父の墓参りに出た。くろべえの事もあって、彼岸以来行って無かったので、花は枯れているし、風で父の十三回忌と祖母の五十回忌の卒塔婆は台ごと倒れていた。
 「ごめんよ~。こんなになって。父ちゃん、くろべえ、そっちに行ったよ。」
そんなキヨちゃんの報告。
 墓参りの後、いつもキヨちゃんがお参りするお地蔵様を参った。これは「寝たきりにならずに、元気に歳をとって、コロリと死にたい」と言う、お年寄りの究極の最期を叶えてくれるであろうお地蔵さまだ。介護の世界でも良く使われる「ピンピン、コロリ」である。
 なので、お地蔵様の通称は「ぴんころ地蔵」である。キヨちゃんは足が痛いので、お賽銭は私が運んだ。手前で手を合わせるキヨちゃん。
 「どうぞ、よろしくお願いします。『ぴんから』地蔵様。」
・・・・・。ちょっと違うぞ。私の中では「女のみち」がリフレインしていた(古!)。


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大掃除を始める

2020-11-18 16:31:35 | ひとりごと
 11月も中旬。流石に少し早い気もするが、一度に出来る自信が無いので、ぼつぼつと年末の掃除に取り掛かる事にした。
 とりあえず、台所からスタート。午前中は冷蔵庫で終わってしまった。
 一応、普段から気を付けているつもりなのだが、冷蔵室でも黒カビが発生するのは何故だろう。とりあえず、棚やケースはすべて出し、棚の滑り止め?か、金属のプレートが入っているが、その隙間にも汚れが出るので、すべて分解してエタノールで消毒した。
 古いものは処分しているつもりでも、ついつい調味料類は古いものも残っているので、一気に処分。キヨちゃんが貰いすぎている目薬や下剤はまだ期限内だったので、封を切ってある物だけ処分した。
 午後はレンジフードとコンロ周りの掃除に。夏に一度掃除しているので、思ったほどは汚れていなかったが、それでも油汚れはかなりある。友人の家は、
 「油は汚れるからダメ。」
と揚げもの禁止らしいが、食べる事にこだわらなければそうしたい気持ちは良く分かる。

     

 今日はピーカン。

     

 今日はたったこれだけだ。ま、年末までには何とかなるかな?


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くろべえロス

2020-11-17 19:46:24 | うちのキヨちゃん
 くろべえが死んで3日になる。キヨちゃんは毎日泣いているようだ。キヨちゃんの側に置いたら泣くだろうからと、くろべえの骨は私たちの部屋の床の間に置いたのだが、毎日私たちの不在の時間に部屋に来ては、泣いているらしい。
 私は昨日から急に疲れが出たのか、頭痛と胃痛と肩こりと下痢とが一度にやってきた。熱でも出たらどうしようと思ったが、そこは大丈夫だった。
 今朝私はくろべえの鳴き声を聞いた。勿論幻聴だ。
 キヨちゃんは畑でくろべえの姿を観た気がした。
 20年以上一緒にいたのだ。キヨちゃんが畑にいれば、いつの間にか畑に来た。部屋にいればベッドに潜り込んだ。だから、気配があってもおかしくは無い。私にしたって、夜中鳴きながら寝室に来る気がしている。
 「毎日辛い。いつになったら辛くなくなるんえ?」
キヨちゃんが聞いた。
 「忘れる必要はないよ。思いだしてあげよう。クリの時も母ちゃんはひどく落ち込んだけど、今大丈夫だろう?ほなけん、心配無い。」
 くろべえはきっとこんな泣き虫キヨちゃんを見守ってくれてるだろう。多分、父と一緒に。

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くろべえ、お星様になる

2020-11-14 15:05:11 | ひとりごと
 くろべえ、君はね、妹と2匹捨てられていたんだよね。今から仕事に行こうとしていた近所の人に懐っこくくっついて我が家の前までやってきた。
 「これ以上ついて来たらダメだよ。国道に出たら危ないよ。」
その人の制止を聞いてか聞かずか、君たちは我が家の前でうずくまっていた。
 確かキヨちゃんを病院かどこかに送り届けた後、一旦家に戻って出勤しようとしていた私と目が合った。
 「にゃんにゃんにゃんにゃんにゃん。」
ものすごくお喋りな兄妹。いきなり私の膝に来た。
 でも、私が生まれてこの方、我が家では猫は居なかった。キヨちゃんは猫が「嫌い」だったし、父は独身時代交通事故で猫を失って以来トラウマになっていたから。
 しばらくは、2匹とも野良ネコのままだった。ばあやん(ピンク)に頼みこんで1匹引き取ってもらった。
 「黒い子は嫌じゃ。メスでもこっちがいい。」
とキジトラの妹はばあやんの猫に。
 君はそれでも野良ネコだったけど、猫が嫌いなはずのキヨちゃんは、徐々に君の虜になった。
 「こら!来るな!」
って手を振り上げながら、君の方に投げていたのは、石では無くてイリコだったね。
 そして、ついに野良ネコから「しばらく預かっている外猫」になり、やがて「我が家の猫」になった。
 普段人について歩いたりしないのに、父が散歩する時は、付かず離れずそばにいたね。当時は愛犬のクリがいて、クリと歩く父について行く私、そして山に入ったり出たりしながら、君は遠巻きに見守っていたね。
 狩りの上手な君は、モグラやネズミを取ってきては得意そうだった。ウサギを捕って来た時は、
 「死にかかりの弱ったうさぎだったんだろう。」
って父が笑ったら、これ見よがしに2匹目を捕って来たね。
 弱いくせにケンカして病院通いは常だった。年中どこか怪我していたね。
 そんな君が腎臓を患ったのは、13年以上前の事。父から様子が変だと電話が合った。苦しんで苦しんで、私のベッドの上で失禁して、それで身体が楽になって寝ていたっけ。そう考えたら、長い長い闘病生活。でも、本当に治療らしい治療は最近まで必要無かったね。
 本当は父の寝室にペットは厳禁だったのに、透析でベッドから動けない時間、父はずっと私の目を盗んで君を窓から入れていた。
 父が死んで、君は父のいないベッドに何日も通ったね。探したね。
 猫が嫌いだったキヨちゃんは、すっかり猫が大好きな婆ちゃんになり、いつも一緒だったね。時には迷惑なほどキヨちゃんに構われても、じっと我慢していたね。
 高齢になってどんどん腎臓も悪化して、何度ももうダメかもって思うようになっても、何度もウソみたいに復活した。だけど、やっぱり人間なら100歳をゆうに超えているのだもの、仕方ないよね。
 昨日は一日キヨちゃんが抱いて座った。夜は親友ナースが立ち寄ってくれた。鼻先を撫でて貰ったね。
 いつものように点滴をして、水分とミルクをシリンジでちょっと飲めたね。殆ど歩けなかったのに、自分の足でベッドに上がってきた。くりりんと川の字で寝ていた君。朝5時前に目が覚めたら、君は息を止めていた。まだ温かい柔らかい、目だってまだくすんでいなかったから、一瞬息を吹き返すのではと思ったほど。
 キヨちゃんを起こして、キヨちゃんに抱っこして貰って朝を待ったね。まだ固まっていないのにどうしても目をつぶらせない君だったけど、キヨちゃんに抱っこされた後、親友ナースがくれた君のベッドに寝かせるうちに、自然に目を閉じた。
 今まで飼って来たペットたちはみんな敷地の山に埋めてきたけど、生きている内からキヨちゃんが、
 「くろちゃんは火葬する」
と決めていたので、初めてのペット葬儀になった。

     

 君の骨は綺麗だったよ。真っ白でとてもきれいだった。おやつは沢山入れたけど、本当はお刺身も入れてあげれば良かったね。
 ありがとう。君と暮らした長い年月、私たち家族は幸せだったよ。本当に幸せだったよ。きっと、お父さんが待ちかねたように抱っこしているね。
 お疲れ様。もう、精一杯走りまわればいいよ。

     


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生命力

2020-11-13 21:04:59 | ひとりごと
 昨日の朝、まだ動物病院は開いていなかったので、とりあえず無断で50cc皮下注射をした。するとやっぱり楽そうだった。前日嘔吐していたので、シリンジで水だけ飲ませてみたが、喘鳴なども無かった。
 お昼休みに動物病院へ電話して相談。
 「身体が衰弱してくると皮膚からの水分を吸収しにくくなるんですけど、むくみが出たり、脇の下なんかに水が溜まったりしてませんか?」
 「いえ、そんなことはありません。」
そう、そしておしっこもちゃんと出ている。
 「浮腫みや水が溜まるなどが無いようでしたら点滴を追加しても構いませんが、体重からして、50cc2回は負担なので、40ccを朝晩にしてください。」
 なので、昨日の夜から40cc2回朝晩に変更した。足の踏ん張りが効かないので、皿からも洗面台の水道からも自分で水を飲むのが困難となった。少しは歩けるので、行きたい時やおしっこをしたい時は何とか歩いているが、水飲みは無理だ。
 沢山食べるのは無理だが、高栄養ちゅ~るやミルクをシリンジであげている。
 くろべえは精一杯その命を生きている。だから、精一杯私たちも寄り添いたい。


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