快気祝い

　私の自宅療養も今日で終わり。明日からは仕事に出る。うちの会社は部署が離れているところもあり、明日出勤前に回るのは厳しいので今日挨拶をかねて行ってきた。手土産に「モンガトウ」のお菓子を持参。
　お見舞いをいただいた方への快気祝いは、専門店に頼んで送ってもらった。今回はくりりんとふたりで行ったので、実は近い親戚や内はお返しはしないというルールがあるとは知らなかった。
　勿論キヨちゃんは知っていたのだが、今回は本当にご迷惑をかけたし、私たちに任せているので静観したのだと言う。お礼の電話には、お礼とお詫びもした。
　そんな時に、親友ナースから電話があった。彼女もお母様の事があったが、今日から仕事に出ている。少しは落ち着いたようだ。
　快気祝いが着いた事の報告とお礼、そして
　「こんなことしなくていいのに、何でしたん？」
と他の方たちと同様に気遣ってくれた。
　ところが、言いにくい事だったろうに、親友だから思い切って言ってくれた事がある。実は送った品物が玄関先に放置されていたと言うのだ。彼女は市営住宅に住んでおり、マンション同様誰でも通る場所である。彼女によると他の友人の家（一軒家）はポストに投函されていたとの事だった。
　その店は本店は有名な店である。「～～は一冊の百貨店」である。今までも色々頼んだ事もあり丁寧な店だと思っていた。送り状によれば、県外はゆうパックを使用しているが、市内は自社の送り状になっている。
　そう言えば、ご近所のおばさまからも、
　「ごめんよ、病院行ってて留守で、帰ったらあったんよ。」
　「隣の玄関前に置いてあるけど、土曜まで留守って聞いとるけん、おばちゃん預かっておくわな。」
という話があった。お返ししないルールなどの不手際に気が行って、うっかり聞き逃していたが、それは問題ではないだろうか。商品を不在確認もせず放置。分かるだけで４件。みんな言わないだけで同様の可能性が大きい。
　田舎なので、置いておいても大丈夫と言うローカルルールは確かにある程度ある。しかし、それはお互いの信頼関係のある業者で、普段の行動も分かっている時に限る。例えばキヨちゃんにしても、いつも畑にいるので歩くのが間に合わない時は、勝手に入って品物を入れて印鑑も押して行ってと伝えてある宅配業者もいる。
　ただ、今回はそういうわけではない。友人によると受け取りのサインの紙もないため、業者が勝手にサインして帰ったのではないかと言う。電話番号を書いてあるが連絡もない。ご近所さんのように土曜まで不在の家など、お隣が気づいてくれなかったら目も当てられないことになるところだ。
　これではダメだと店に電話。
　「え！そんなことがあったんですか！宅配会社に伝えます。」
と言っていたが、送り状は自社のものだ・・・。二度と使わないだろうな・・・。

＊今夜はパスタと鶏胸肉の梅シソ挟みソテーと大葉とチーズで巻いたもの。マッシュポテトもあるのに、ポテトサラダも別に作っちゃった。キヨちゃんは酢の物を。
　　　　　

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らっきょう、初披露。

　昨日結局キヨちゃんの野菜炒めは出ず。本人はすっかり忘れたようで、
　「夕飯のおかず作んりょらんが、いけるんか？」
と来た。おいおい、あなたが作ると言うたやないか・・・と、少し押し問答となるが、もともと買った物があるのに・・・と思っていたので、それらのおかずで何とかなった。むしろ余った位だ。
　最近キヨちゃんは食が良くなったので、２キロ太ったとぼやいていた。あんまり太るのも心配だが、仏様の様なご飯を食べるキヨちゃんより、朝からおにぎりをしっかり食べるキヨちゃんの方がいい。
　さて、今日は昨日のリベンジ？でカレーにした。カレーは筋肉と玉ねぎのカレーにして、野菜の素揚げをトッピングに。こうした方が、くりりんが野菜を食べやすいようだ。カロリーはこの際気にしない事にする・・・。

　　　　　

　らっきょうがそろそろ食べられる状態なので、出してみた。

　　　　　

　私的には後１カ月くらい漬けたい感じだが、十分食べられる状態ではある。キヨちゃんは白の方があっさりしているからか好みだと言っていた。私は赤の方がいいが、もう少し漬けたい。くりりんはカレーの時にしか食べないが、酸味がたっていてもう少し甘みが欲しいと言っていた。
　明日は何を作ろうかな？ゆっくり献立を考えられるのも、明日が最後だ。

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夕飯の献立

　先日のブログでも、キヨちゃんと話がずれて献立が成立しなかった事を書いたが、我が家ではよくあることである。
　今日は「卵の日」である。いきつけのスーパーで、いつもは200円前後の卵が1000円以上買うと74円で買えるというもの。どうせ買い物するなら卵に日に合わせたい。
　出がけの車でキヨちゃんに、
　「今夜何作ろう。」
と相談した。するとキヨちゃんは、
　「今朝ご飯を多めに炊いたけん、カレーにせえや。」
と言う。先週もカレーだったような気もするが、くりりんも好きだし、ちょうどそろそろらっきょうも食べごろだし、いいかもしれない。それならサラダか酢の物を作って・・・と、買い物の時にも考えていた。
　午前中用事があった事もあり、出掛けるのが少し遅くなった。帰りに墓参りもするので、家に着くのは昼をかなり過ぎる予定だったので、昼食のおかずは買って帰ることにした。
　誰でもそうだろうが、空腹時の買い物は注意しないと買いすぎてしまう。キヨちゃんの買い物をチェックすると、酢豚と天ぷらが結構な量で入っていた。
　「こんなにどうするん？」
　「食べれなんだら、夕飯にしたらええでえ。」
・・・ほれきた。
　「夕飯はカレーを作れと言うたろう。昼に自分が食べたいものだけ入れて。」
　そういうとしぶしぶ天ぷらを戻し、酢豚だけを残した。私はアジのフライをチョイス。キヨちゃんに聞くと、
　「母ちゃんはコロッケがええ。いや、いっそ両方いる。」
と言う。
　はてさて、酢豚にコロッケにアジフライ。そんな食べるもんかとは思ったが、黙って従った。
　その後、花屋に寄ったりして、最終的にコンビニによって戻ったキヨちゃんから唐揚げの匂いが・・・。
　「母ちゃん、唐揚げ買うたん？」
　「うん。」
・・・だ～か～ら～。
　「残ったら夜食べたらええでえ。」
　と言う事で今夜はカレーはパスした。その事を伝えると、
　「母ちゃんが野菜炒めを作る。」
と言う。もうお任せしますが、どうなることやら・・・。

　＊きゅうりをもらって上機嫌のキヨちゃん。

　　　　　
　　　　　


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認知症予防のアロマ

　うちのキヨちゃんは天然ボケであるが、歳もとってきているのでいつ本当の物忘れにスライドしても分からない。今のところ、これというほどの事は無いが、予防できるに越したことは無い。
　そんな事を常々考えていたら、テレビの再放送でたまたま認知症予防のアロマの話をしていた。それでは天然もののアロマオイルを使用し、昼用と夜用に使い分けするのだという。

　①昼用・・・天然精油ローズマリーとレモンを２：１の比率でブレンド
　これをペンダントなどに１滴含ませて使用する。すると脳が活性化されるようだ。

　　　　　　　

　②夜用・・・天然精油ラベンダーとオレンジ２：１の比率でブレンド
　これを枕もとに、何かに1滴落として眠ると脳が休まる。眠る1時間以上前から使用するといいらしい。

　　　　　　　

　そう言えば、親戚のお姉ちゃんが姉妹から贈られていたペンダントがもしかしたらそうかもしれない。テレビでの実験ではかなり効果が出ていたので、さっそく買ってみた。ただ、うちのキヨちゃんは鼻もあまり利かないので、果たして効果があるのかは疑問である。まあ、物は試しでついでに私も使用することにした。
　朝ペンダントに仕込んだ紙に１滴たらして首に。キヨちゃんはともかく、鼻の利く私には昼用の香りは少し強すぎるのが難点だ。夜は入浴時に外して壁に片づける。そして眠る前に枕もとのティッシュなどに１滴。これは本当にいい香りで落ち着く。
　さて今日はデイサービスである。キヨちゃんは昼用のペンダントをして出掛けた。デイでお友達からペンダントについて聞かれたキヨちゃんは、
　「すずがボケ避けに買うてくれた。ええ匂いのする薬を入れてくれるんよ。これを首から下げて寝たらよう眠れる。」
と説明したらしい。それを聞いたお友達は、
　「まあ、私も夜眠れないから高くないなら買いたい。聞いておいて。」
と頼んだらしい。
　全く間違った説明ではないが、肝心の昼夜区別や使い方や効能が間違っている・・・。キヨちゃんに果たして効果は出るだろうか？？？

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おむつデビュー

　うちのリュウはとっても気が小さくビビりである。気が優しくて、どこの犬にも愛想がいいが、とにかく洗濯物がはためいても怖いほどである。
　一番困るのは、動物病院。他の場所でも、新しいところや慣れない場所では、ビビる場合とマーキングをしようとする場合があるが、いずれもおしっこをしてしまうので困るのだ。
　動物病院などは、いい加減慣れているはずだし、決して治療を痛がるとか注射を嫌がるとかはないのである。逆に治療自体は平気なのであるが、何故か病院自体が苦手なようだ。
　何が起きるか不安なのだろう。行く時は尻尾を巻いてしまい失禁すらするのに、帰りは偉そうなほど姿勢をただしている。
　何にしても、毎回敷地内で、あるいは施設の中でもおもらしをするので、都度消毒をしてもらうのが気の毒であり、おむつをつけることにした。
　しかし、病院の時につけると「おむつ＝病院」となってしまうので、車に乗る時はつけるようにしてみようと考えた。
　そこで、今日初めておむつをつけて買い物に。初めてつける時はひどく嫌がったが、それでも外さずに我慢した。気にして舐めたり動いたりするのでずれて肝心の所が出てしまったりはしたが、わざとじゃないので良しとした。
　夕方くりりんが仕事から戻って、二人で動物病院へ。今日はワクチン接種と前足の傷の再受診。足の傷は治りつつあったのだが、どうしても気にして舐めたり噛んだりするのでまた酷くなっている。
　さて、病院では案の定ビビってしまい、おむつをしていて良かったという事態になった。そしていつものように治療自体は平気である。診察が終わると他のワンちゃんを気にする余裕さえあった。
　前足の傷は、出来ればエリザベスカラーで舐めないようにした方がいいらしいが、リュウのストレスが心配であるため、とにかく清潔保持を頑張ることにした。明日は手だけシャンプーして薬と包帯を巻いてみようと思う。
　今更であるが、私はシャンプーは出来るだけ早く洗い流す方がいいものだと思っていた。ましてや患部であるから、出来れば水だけの方がいいのではとも思っていた。
　しかし先生によれば、殺菌作用があるので人間のリンスのように、出来れば10分ほどつけ置いてほしいという。無理ならせめて3分ほどとどめてから綺麗に流すようにとの指示だった。
　とにかく、明日の朝頑張ってみよう。

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死について考えさせられるここ数日

　昨日親友ナースのお母様のご葬儀に行った事もあるが、ここ数日色々と考えさせられる。
　昨日くりりんから仕事の合間にメールがあった。
　「大変な事があって・・・、帰ったら話します。」
帰ってから話を聞くと、勤め先の男性・・・と言っても、直接同じ職場の人と言うわけではないが、同じ場所で仕事をしている方が行方不明だと言う。
　朝出勤してこない。そういう無断欠勤をする方でもなく、そう言えば仕事の後川釣りをしているのを見かけたと言う職員がいたという話になった。季節的に19時ころまでは明るいので、仕事が終わってから釣りをする事は珍しくない。ましてや川には精通した方である。
　しかし、昨夕釣ったであろうと思われる魚と道具はあるが竿は無い。もしかしたら・・・という事になり警察や消防の出動となった。
　昨日の時点では見つからなかったが、今日出勤すると昨夜見つかったらしいとの悲しい結末が待っていた。
　詳しい事は分からないが、どうやらお身内の方はいらっしゃらないとのことで、会社の人が様々な手続きや葬儀の段取りなどをしていると言う。
　病気であるとか、かなりの高齢であるならば、天涯孤独であれば（もしくは遠くに身内があれば）、自分の死について準備もするだろうが、突然の不幸にはご本人もどうしようもなかっただろう。
　自分が死んだ後の事をあれこれ心配しても仕方がないとも思うが、こういう事があるとやはり考えてしまう。自分の家屋敷や財産がどうなるかなどは、死んで使うものでもないのだから気に病んでも仕方がない。しかし、自分の死んだあとに誰かに手間をかけることについては考えておく必要があるのかもしれない。
　随分昔だが、大きな墜落事故のニュースの後、若くても伝え残す事があれば後悔すると思い、当時遺言を一度書いた。それは、伝えなければならない周囲の人への個別の感謝の気持ちと、現時点で行っている寄付など続けてもらう必要がある物のリスト。そして、家族や友人は知らない私の交友関係について。
　それは少しの間書き換えたりしたが、喉元過ぎれば・・・で、結局やめてしまった。
　今はこのブログがあるので、おそらく必要な事は書けるし、くりりんという伴侶を得たので色々伝えておける。しかし、それでももしもの事態について、やはりある程度準備しておく必要があるのだろうか。
　死は誰にでも訪れる。それでも出来るだけ不幸な事にはなりたくないし、縁起でもないネガティブ発想はしたくない。ただ、考えなくてはならないこともあるのだろうな・・・と思ってもいる。


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仏様になるということ

　父を見送って　ばあやんを見送って
　同級生の訃報さえ　経験してきたけれど
　何度誰を見送っても　やはり別れは切なくて

　よく頑張ったね
　おばちゃんも頑張って闘病した
　友達も頑張って介護した
　いつか来ることだって　覚悟していたことだって
　お花に囲まれた死に化粧は
　安らかで美しいほどに悲しくなる

　昨日までの病人が
　なぜこれほどまでに仏様の顔になるのだろう
　何の疑いもなく
　残された家族の事を　見守ってほしいと
　強く祈ってしまう

　迷わずあの世に行けるように
　間違って戻ってこないように
　何度も何度も御棺を回す
　ああ　帰ってきたってかまわないのに・・・
　父の時に　そう心でつぶやいたっけ
　断ち切るような　茶碗の割れる音は
　どうしたって　悲しく響く

　仏様になると言う事は
　避けては通れないこと
　出来るだけ別れは経験したくないけれど
　いつかは自分にも訪れることだけど


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昨日の事

　昨日キヨちゃんは近所の集まりだった。長年消防署に勤めあげた人が表彰されたので、地域でもお祝いをすることになったのだ。
　私は留守番しながら、親友ナースが来てくれたので、午前中色々話をしていた。元々会う約束ではあった。
　午前中何という事もない他愛ない話をし、お昼までに彼女は帰った。一人で簡単に食事を済ませ、少し仮眠をとった。
　１４時頃だったか、親戚の家から電話。会合が終わったのでキヨちゃんを迎えに来てほしいとの事。親戚のおじさんが、いつも深酒などしない人なのに、お祝いの席で嬉しかったのか珍しく深酒して足元がおぼつかない。
　さすがに私が支えられる状態ではないので、男の人に一緒に送ってもらった。
　夕方くりりんが戻ってからだったか・・・。友人から電話。親友ナースのお母様の訃報だった。
　「うそ、午前中一緒にいたのに。」
彼女にも詳しい事は分からないと言う事だった。
　親友ナースのお母様は決して状態のいいレベルではなかった。いつも電話がある度に彼女は呼び出しかもと心配していた。そういう意味ではある程度の覚悟はしていたようだが、それにしても急である。
　本当は飛んで行ってついていてあげたかったが、友人が行ってくれ、
　「今日はすることないし、時間もかかるし、私がついてる。」
と連絡をくれた。
　私は知人にメールをする。まだ詳細は決まらない。
　キヨちゃんもお母様とは仕事をした仲であり、今日は二人で行く予定だ。おそらく今日がお通夜で明日が葬儀か・・・。詳細は連絡待ちだ。
　よく介護したと思う。今日はそばにいてあげたい。

早寝早起きすぎ？？

　現在休職中の私と、仕事がゆっくりめのくりりんであるので、朝は比較的ゆっくりである。それでも７時過ぎには朝食を食べる。
　以前はお弁当の準備もあり仕事もしていたので５時起きだったが、最近は６時半で十分だ。流石に仕事を始めたらそうはいかないので、少しずつ早起きしなくては・・・と思っている。
　キヨちゃんは私たちが行く頃には起きている。正確にいえばくろべえに起こされるなどして、４時半などに一度起き、炊飯をしてから二度寝して６時半頃起きているようだ。
　まあ、キヨちゃんの場合夜も早い。夕飯後はすぐにウトウトしてしまい、大体８時には部屋に行く。そのまま部屋でテレビを観ていたりもするが、結構な確率ですぐ寝てしまう。
　「もう、夜中に目が覚めて困る。」
と愚痴を言うが、そりゃそうだろう。
　今日などは６時半からウトウトしていたが、何とくりりんがお風呂に行ったそのタイミングで、１９時前に、
　「母ちゃんもう寝る。」
と部屋に行ってしまったのだ。
　まあ、一日今日もよく働いたのだから無理もないが、絶対夜中に目覚めるだろうな・・・。

＊くりりんと切った竹は、今日キヨちゃんの玉ねぎの竿に。

　　　　　　

＊今夜のおかずは、山芋のバターソテー納豆ソースがけ。それと餃子。

　　　　　　


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痛めたのは腰なのに・・・

　今日はくりりんのお休み。キヨちゃんは通院と美容院に行きたいと言うので、まずキヨちゃんを送ってから二人で出掛けることにした。
　朝いつもはくりりんがリュウの散歩に行くが、ぎっくり腰の軽い状態なのか、数日前から痛みがある。私の腰痛ベルトを使ってもらうが、万全ではないので今日は私が散歩に。リュウも心得たもので、
　「お母さんは腰が痛いから・・・。」
と分かっているのか、指示もしないのにくりりんの半分の距離で踵を返した。おりこうさんである。
　さて、本当なら３人一緒に出た方が面倒でないのだが、何しろ今日はワールドカップの日本ＶＳギリシャが朝から放送だったのだ。くりりんも、
　「これだけは観たいよ。」
と言うので、サッカー好きのキヨちゃんにはカーラジオで聞いてもらいながら送った。
　キヨちゃんを送り届けてから、店が開くのをサッカーの実況を聞きながら待つ。結果、残念な思いで買い物をすることになる。
　必要最小限の食料品だけ買って戻り、くりりんと出掛けた。キヨちゃんはバスで戻る事になっていた。今日の買い物は、いつものリュウたちの缶詰めなどだが、今年やけに私たちの部屋にムカデが出るので、火ばさみを買った。専用の殺虫剤はあるのだが、掴む物がなかったのだ。グッズが揃うと使いたくなるのは人の常だが、
　「早くムカデ出ないかな～。」
などと呑気な事を言うくりりんには賛同できなかった。
　それと、今日欲しかったのは背の高いアイロン台である。怪我をしてから勿論腰は痛いので、それなりの対策はしている。しかし、入院中に下肢筋力が低下して、腰をかばって歩いたりもあるのか、すっかり膝が悪くなってしまった。
　元々介護職をしていた頃、腰も膝も痛めているので古傷が出てきた状態ではあるが、歩いていてもきついし、正座をするとかなりきつい。普段はお行儀悪くても足を延ばすなど出来るが、アイロンがけや洗濯物を畳む時は正座しないと出来なかったので、立ってする、もしくは椅子に腰かけて出来る物が欲しかったのだ。
　初めにニトリに行ってアイロン台をゲット。帰ってから試してみたがアイロンがけも洗濯物を畳むのも、その上で行うと俄然楽だった。本当にもっと早くに気付けば良かった。
　心配なくりりんの腰痛は治ってはいないが、動いている間は大丈夫らしい。角度を変えたり立ったり座ったりの時に傷むようだ。夕方はちょっとだけリュウの散歩をしてくれた。
　まあしかし、８０過ぎの年寄りと初老夫婦の世帯なのだから、怪我をしていなくてもこういう不調合戦がこれからもっとあるのだろうな。出きるだけ元気ハツラツな家族でいたいのだが・・・。年々年寄りじみてきて、同級生の話題も病気自慢になりつつあって悲しい。
　きちんとメンテナンスして、長く元気でいたいものだ。


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