すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

煙・・・

2009-01-31 21:50:27 | じいとんばあ
 細く 長く
 煙は 空へとなびく
 見上げる空に
 あなたは いるだろうか

 父ちゃん
 また お友達がそちらに逝きました
 もう そちらの方が
 にぎやかかも知れないね

 その分 こちらはさみしくて
 お友達は もっと切ないらしくて
 あなたのことも 他の人のことも
 寂しそうに 話してくれる

 白く 長く煙はのびて
 それでも 届く空なんて
 私たちの目には 見えなくて
 煙が 薄れていくように
 あなたたちのことも
 日々の事に まぎれてく

 父ちゃん 
 仏様という呼び名になって
 手なんか 合わせられて
 お願い事なんて いくつもされて
 本当は ありがとうだけでいいのにね


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本日は快晴

2009-01-28 14:58:52 | ひとりごと
 今日は朝は山の木々が真っ白なほど霜が降りていたが、日中は良いお天気だった。キヨちゃんが紹介状を書いて貰う日で、大学病院の予約を入れるため通院したついでに、私も頭痛があるので診て貰うことにした。
 予約がないのでこれは一日仕事だな・・・と覚悟していた。せっかくの良いお天気のお休み、出来れば家中に風を入れて布団も干したかったのに・・・と勝手なことを思いつつ。
 ところが意外と早く順番が来て、買い物を済ませても13時半には戻れたので、慌てて風を入れたり、布団を干したり。
 くろべえも「洗濯」したいところだが、大怪我するのが目に見えていたので、ブラッシングで我慢した。
 キヨちゃんの大学病院受診は来月12日に決まった。私の方は特に以上もなく、緊張性の頭痛に偏頭痛が一緒に来たのだろうということだった。処方された薬でしばらく様子をみることになった。
 キヨちゃんの病気も大したこと無ければいいのだが。梅のつぼみも膨らんできている。ちょっと春には早いけれど、そう遠くもない。今年はキヨちゃんとふたりで、素晴らしい一年にすると父に誓ったのだ。きっと、前向きな明るい年になるはずである。 


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ドラマの撮影って・・・

2009-01-26 22:02:55 | ひとりごと
 友人が中国でドラマの撮影をしている話は前に書いた。その過酷な労働条件も書いたが、どこも大変なのだな・・・と感じる。
 前回湯も電気も止められたホテルで凍死しそうに凍えながら、それでも撮休が続いた時より、今回はましらしいがことごとく出番がカットされているという。条件がきついのもつらいし、ギャラが減るのも辛いが、何より出番がないのはプロとして屈辱だと思う。本人の出来不出来に関係ないのだから尚更だ。
 日本でも撮影は深夜にまで延びたり、大変だということは何となく話に聞くが、最低限の弁当くらいは出るだろうし、まさか凍えそうなホテルに缶詰なんてことはないだろう。
 先日ある韓国ドラマの特集を見た。俳優が主演の女優を抱きかかえるシーンで力があって、何度も失敗する。
 「二日食べてないから力が・・・。」
と話していたので、調子が悪いのかと思ったら他の役者さんも
 「昨日からお菓子をつまんだだけ。」
 「キムチだけ」
などの証言があった。有名な女優さんもいたが一日一食出たらいい方だったらしい。
 お国の事情もあるかもしれないが、厳しい世界である。それでも楽しそうにしているのだから頭が下がる。
 私はドラマの撮影に臨むわけではないが、しんどくても笑顔で仕事できるだろうか。ありがたいって事を、今一度考えてみたい。

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大学病院

2009-01-24 22:08:16 | うちのキヨちゃん
 去年夏キヨちゃんが一過性の脳貧血で入院したとき、後縦靱帯骨化症などというややこしい病名をもらった。特に今問題もないし、転んだり重い物を運んだりしないように気を付けて生活してとのことだった。
 ところが最近、腰などに時々シャープな痛みが走るという。これは神経に触っていると言うことじゃないか?心配になりとりあえず整形外科に行った。内科に入院したときにこの病名を言われたことも伝えた。
 レントゲンなど撮り、脳外科の医師も加わり、結局来月大学病院へ行くように紹介状が出ることになった。
 頭痛の種がまた増えた。何事もなければいいが・・・。

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何だって頭痛は辛いんだろう

2009-01-22 21:21:22 | ひとりごと
 昨日お天気の変わり目か、朝からどんよりと頭痛がしていた。このところ決まって頭痛は前頭葉あたり。
 積雪で行けなかった山間部のお宅へ車で向かった。途中から猛烈な痛みと吐き気がした。山で車を止めて吐きたいくらいだったが、何とか何軒かまわり会社に着いてからトイレにこもった。
 これは絶対午後年休だ。しかし実は午後から行きたい家もあった。先だって辞めた上司が担当していた家で、
 「本人がものすごく警戒心の強い人なので、一緒に行って顔つなぎしなければ無理。」
と申し送っておいて、引き継ぎせずに辞めたのだ。だから、ヘルパーの訪問に合わせて行きたかった。
 しかし、そこは雲海が見えるような山頂。積雪で今まで行けなかった。昨日は雨で雪解けしてチャンスだったし、また週末から雪という情報も入っていて昨日は外せない日だった。
 坐薬を入れて様子をみるうち何とか治まったので、ヘルパーさんに付いて山道を走った。
 何とかそのまま一日仕事を終えたが、家に着いてからも食欲がなくしばらく寝てから食事にした。体調が優れないのでお念仏は唱えられず 
 「父ちゃんごめん。」
と手を合わせた。
 しかし、何だって頭痛は辛いのだろう。そして何で頭痛なのだ?明日は歯医者もあるし、痛いとこだらけじゃないか。

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苗物・お花・お野菜

2009-01-20 20:35:13 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんはお花が好きである。買ってくるのはもちろん、育てるのも好きで、ケチケチなわりにお花はケチらない。
 だから、お花だけでなく木や野菜も育てるのは得意である。先日は父の好きだった松の木を専門の方に剪定してもらったら、水苔をつけて違う植物を根付かせてくれた。さっそくキヨちゃんも習って、水苔を買ってきてアレンジしはじめた。
 そんなキヨちゃんに通販の苗物種物の本が来た。私もこれで取り寄せたことがある。また買わなくても見ているだけでも楽しい。今回もかわいい手まり菊の苗が見つかって、キヨちゃんと
 「注文せないかんな。」
とはしゃいでいた。
 一方私は花より団子のほうで、いつも果物の木や苗が大好きで買ってしまう。しかも育てるのはキヨちゃんまかせ。今回もいいものがないか探していると、珍しいかぼちゃが目に付いた。このカボチャは去年いただいて食べたが、とても美味しかったのだ。まるでひょうたんのような姿で、種は先にしかない。見た目は固そうだがやわらかく、皮までおいしくいただける。
 「母ちゃん、このカボチャの種買おう。」
そういうとキヨちゃんは
 「買わんでも、くれた人に聞いたら種分けて貰えるんじゃないか。」
ともっともなことを言った。それもそうなので、その人に頼もうという話になると
 「ついでに種から苗にたててくれたら、なおいいけど。」
さらに
 「出来たら、かぼちゃになってから貰うのが一番ええけど・・。」
そう言って笑った。
 さすがはキヨちゃんである。

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今月どうやって乗り切ろう

2009-01-17 23:43:22 | ひとりごと
 今日いいお天気になった。雪もお陰でずいぶん溶けたので、行けなかった山地の担当さんを訪ねてみようと思った。
 途中までは雪もなく快適だったが、反対側の山へ移ると途端に景色が変わった。雪は全く消えていない。地元の人は車で走っているので、轍は出来ていた。轍があるのだからそこをたどれば行けるはずだと考えた。
 しかし、甘かった。轍を通っても車の腹を擦っている感覚がある。そして少しでもずれると横滑りした。あえなく訪問はあきらめた。私の未熟な運転では到底無理だった。
 そう考えると、やはりヘルパーさんはすごい。この雪道を行くのだから。
 しかし、雪から逃げていては今月の仕事が追いつかない。後回しにしている仕事が山積みになってくる。どうしたものだろう。
 今月・・・乗り切れるだろうか?

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今日も雪景色

2009-01-15 21:27:07 | ひとりごと
 今朝も目覚めると雪景色になっていた。気温がさほど低くなかったのか、凍結はしてなかったし道に降り積もってはなかったが、木々がすごかった。
 ゆっくりめに起き出して、キヨちゃんと墓参りに行った。今日は父の月命日だ。
 それから、私は歯科に通院。その間にキヨちゃんはお買い物。パンジーを沢山買った。花はキヨちゃんの唯一の楽しみである。
 午後は親戚の家に遊びに行く。父の母親のような姉96歳、その娘、孫、曾孫家族、曾孫、やしゃごの5世代9人家族である。父のことをいつも心配していたばあやんは、まだ父の死を受け止めていない。認知という優しい忘却が彼女をほのぼのと生きさせている。そして、時折現実に戻っては泣くのだ。
 今日も父のお供えのビスケットを持参すると、ビスケットを食べながらさめざめと泣いていたが、しばらくすると
 「今日は早う帰らんと、父ちゃん待ちょるぞ。」
と言う。
 「ことうない。父ちゃんもう待ちょらんけん。」
 「ほうか、ほんならいいな、ゆっくりできるな。」
私の言葉を聞いても上機嫌だった。父の形見分けであげた半纏を着て、それがそうだと認識しているのに、父の死と結びつかない不思議。ばあやんにとっては本当に認知は優しいクッションであると思う。
 明日の天気はどうかな。あんまり大雪じゃないといいな。家にも、ばあやんにも早く春よ来い。


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おふくろの味

2009-01-14 21:08:18 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんは結構料理好きだ。レパートリーが広い訳ではないし、おしゃれな物が並ぶわけでもないが、味付けは上手だと思うし、新しい物にもチャレンジしてみようとする。
 みなさんにとって所謂「お袋の味」は何だろう。私にとってキヨちゃんの味は「きんぴらごぼう」と「コロッケ」である。特にコロッケは揚げるそばから食べてしまう。神戸の有名なコロッケを食べたときも
 「絶対母ちゃんのがおいしい」
と思ったものだ。まあ、これが慣れ親しんだ味ということなのだろう。
 ただコロッケなどは簡単なようで粉や卵や油が後始末を考えると手間だし、作ると沢山になるので、最近では見なくなった。私が作るのもやはり同じ理由で敬遠してしまう。
 そんなキヨちゃんの料理で、子供の頃から好きなのはカレーだが、不思議なことにキヨちゃんのカレーは全く味が安定しない。あれほど定番中の定番なのに、何故だろう?別に狙って様々な味付けをしているわけではなく、本当に安定しないのだ。しかもカレールーを使っているわけで、カレー粉や小麦粉から作るような本格派でもない。
 今日は久しぶりにトンカツだった。カラッとサクッとおいしく揚がっていた。ご飯をよそいに台所に行くと、唐揚げらしき物がふたつだけ、皿に取り分けていた。いつも翌日の弁当用などに別にしてくれているので、そうかと思った。しかし、明日は休みなのでそのまま食卓に持っていった。するとキヨちゃんはこう言った。
 「ああ、それ唐揚げとちゃうよ。」
 「何?」
 「メリケン粉余ったけん揚げただけ。」
・・・。あやうく弁当に入れるところだった。お袋の味、恐るべし。

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時の流れ・・・

2009-01-12 21:37:16 | ひとりごと
 大好きなフィギュアスケートのアイスショーをテレビでやっていた。この番組には現役の選手だけでなく、プロ・・・つまりかつての名選手も参加する。
 トッド・エルドリッジなど年を重ねても、今でも美しい滑りを見せてくれる。自分から見てもともと年上の人は
 「ああ、いい感じに年を重ねられたわ。」
と感じるし、真央ちゃんのように子供の頃から見ていると
 「大人っぽくなったわ。」
と、まるで母のような目で見てしまう。
 そして、少年だった選手がちょっと太っておじさんの入り口にきているのを見ると、ちょっと切なくなる。
 しかし、何よりも切ないのはこの一連の時代の流れを見届けてしまっているという事実。つまり・・・忘れているけれど自分自身がとても年を重ねているということだ。
 う~ん、切ない。

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