ろくでなし啄木

　私は舞台観劇が好きだが、どうしても田舎なので生の舞台を観る機会は少ない。また、人気のある舞台はチケットが取れない場合もある。だからもっぱらDVD観劇となる。
　舞台がすきと言っても、結構偏りはある。好きな劇団や劇作家はいるが、特に三谷幸喜さんの作品は大好きだ。
　昨夜、楽しみにしていた「ろくでなし啄木」を観た。三谷さんの作品は、とにかく抱腹絶倒な物が多いが、「マトリョーシカ」のようにシリアスな芝居とコメディの二重構造になっているものもある。
　「ろくでなし啄木」もそのタイプで、一粒で二度美味しい。ネタバレになるので内容は書かないが、面白かった。キャストは藤原竜也、中村勘太郎、吹石一恵（敬称略）。流石に力のある若手で、マシンガントークもよどみなく気持ちよく聞こえる。
　話の展開も面白く、同じ場面を違う側面からもう一度見るという趣向は、謎解きのようで面白かった。久しぶりに満足な作品だった。

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何とか乗り切れそうだから・・・

　どうなるかと思ったが、何とか今月も乗り切れそうである。勿論、後二日に残された課題が、しかも結構困った課題があるのだが、通常業務は何とか乗り切れそうである。
　夕べは久しぶりに深酒し、見ようと思ったテレビを子守唄に寝てしまい、結局何ひとつ覚えていない。
　朝はゆっくり寝たいというキヨちゃんのリクエストに、私も少しゆっくり寝て、それからリュウの散歩をいつもより長く行った。
　キヨちゃんが買い物に行きたいといっていたので、遅めの朝食の後準備していたら電話。
　「母ちゃん、会に来るっていいよったで？」
　「・・・？」
カレンダーには何も書いていない。キヨちゃんに代わると
　「あ！行く行く！すぐ行く！」
と慌てるキヨちゃん。どうやらの集まりを忘れていたようだった。急いでキヨちゃんを送り届け、それからゆっくりと掃除洗濯にかかった。
　キヨちゃんも洗濯の途中だったが、洗う前なのか、すすぎの前なのか分からない。結局洗いなおした。お天気が微妙だったが、トイレのマット類も洗濯。本当は布団のシーツも洗いたかったが、あきらめた。
　キヨちゃんが戻ってから買い物。戻ってから
　「布団乾燥機かけようと思うんよ。」
と探したが見つからない。はい。湯たんぽと同じく、リフォームの時に片付けて何処にいったか分からないのである。さんざん二人で探したが結局見つからず・・・。
　こういうとき、探しているものではない湯たんぽとかがラッキーで出てきたりするものだが、それもなかった。
　疲れたのでお風呂を沸かそうと思ったら
　「風呂に入るのもしんどい。」
とキヨちゃん。それならと、しぶるキヨちゃんを誘って温泉に出かけた。
　この季節、結構知り合いも来ていた。あれほどしぶっていたキヨちゃんだが、入ってみると
　「気持ちいい！」
の連呼で、風呂の中で腿上げの運動までしていた。そして
　「さいさい（度々）来ないかんなあ。」
と言う。まあ、喜んでくれたならいいのだ。そして
　「せっかく風呂に入ったけん。」
という訳の分からない理由で、焼酎を１本買って帰ったキヨちゃんである。


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垣根を越えた手厚い介護現場？？？？

　今日、会社の上司が今の現状について話をした。
　経営は決して良くは無い。定年までカウントダウンの年配職員が沢山いるが、若者がいない。
　他の職場と比べたら、うちの会社は人員も多いほうだ。だから、人手が無いからと言って雇用を増やす事は難しい。パート職員は入れようと思う。
　どうだろう。事業所の垣根を越えて、どの部署も助け合う職場にしようじゃないか。

　何とも便利で綺麗な言い回しである。つまりはこう言いたいのである。

　ベテランは金がかかるから、出来れば若くて賃金が安くてよく働く若者が欲しい。有資格者も絶対必要だが、正社員が増えてもお金がかかるからパートにしたい。
　忙しい忙しいと言うのなら、仕事の暇な部署が手伝えばいい。

　まあ、こんなところだろう。特養の上司が嘆いていた。人はいるが夜勤の出来る人がいないと。冗談で
　「昼ケアマネで働いて、夜夜勤しない？」
と言われたが、
　「死んでまうやろ。」
である。

　出来るものなら、垣根を越えて助け合う事にどの部署も決してやぶさかではない。ただし、例えば施設職員がいきなり在宅に入れるはずも無く、逆もそうである。そして、どの部署も自分の仕事で手一杯で、暇な部署など無い。
　せいぜい、ヘルパーが利用者の都合でキャンセルが出たとか、デイサービスが大雪などで中止になったとかでもなければ、普通はないだろう。
　そして、例えそれが可能だとしても、一番現場が欲しいのは夜勤者なのであろうから、それこそ急に出来るはずもない。

　何となく、冷ややかに笑ってしまった今日この頃。


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誕生日のキヨちゃんは・・・

　今朝は朝から雪だった。降り方から、これは積もるんじゃないかと心配だったので、朝は１５分早く出勤する事にした。そのつもりで準備し、さあ出かけるぞ・・・という段になって、キヨちゃんが話しかける。
　「携帯ってどうやって使うんだった？」
　実はキヨちゃんには父の携帯を譲っているのだが、まさしく「不携帯」で電源すら入っていない事が多い。キヨちゃんが遠出する時などは持っていくが、大抵一緒に出かける人がかけてくれる。普段も親子携帯は通話がタダだからと言っても、家電からかけてくるくらいだ。
　ところが、昨日親戚の人が嫁が買ってくれたという携帯を見せたものだから、急に必要性を感じたらしい。結局、それからしばらく説明し１５分は瞬く間に経ってしまった。
　「大雪降るし、早う行けよ。」
と送り出したキヨちゃん。あなたのせいですがな。


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一日早いバースデー

　明日はキヨちゃんの誕生日である。明日は仕事なのだし、おそらく今の状態だと残業必須なので、今日プレゼントを用意した。
　買い物に出て、ケーキ屋さんに。予約してなかったので聞いてみると、ちょうどスポンジを焼いて今から作るというので、ホールのケーキを頼んだら間に合った。



　そして、あったかグッズ。派手だぞ！毛糸のレギンス。あったか素材のインナーとパンツ。



　帰って、一緒に墓参りをした。ついにキヨちゃんは父の歳を越えてしまった。
　「帰ったら、父ちゃんと一緒にケーキ食べような。」
と言うと、嬉しそうに父の墓に
　「父ちゃん、うち父ちゃんより年寄りになってしもうた。頑張って長生きするけんな。帰ったら一緒にお祝いしてな。」
と報告していた。
　それから父にワンカットお供えし、二人でケーキを食べた。キヨちゃん、これからも元気で長生きしてね。一日早いけど、お誕生日おめでとう。


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忙しいったらありゃしない

　読者には耳タコであろう。私だって口タコ・・・とは言うまいが、口にするのもうんざりだが、忙しい。
　仕事があるのは良いことじゃないかと思うだろうが、実のある忙しさとそうでない場合とがある。
　この仕事、とにかく時間がかかる割に仕事としても実入りのないことも良くある。例えば、相談対応である。
　勿論、それは大事な仕事であり決して嫌ではない。相談があれば応じるし、駆けつけもする。しかし、この相談がものすごく大変で、時間がかかって、しかも全く私達の仕事につながらない場合も物凄く多い。施設を探して欲しいなどは、本当に何処もいっぱいなのでなかなか上手くいかず、奇跡的に施設が見つかってすぐ入所が出来たりすると、本当に良かったと喜ぶのだが、はたと気づくと私達の仕事ととしては無収入である。
　認定調査。これは調査をした分会社に報酬が入る。しかし、この調査、自分の担当様の調査はともかく、他の方の場合、状況が分からない分時間もかかる。中には年に１度の調査訪問を楽しみにしている人もいて、同僚などは２時間きっちりつかまってしまう。
　勿論、その長い時間で色んな情報をゲット出来るのだが、中には楽しみにしているのはご本人ではなく、ご家族の場合もあり、涙ながらの苦労話を延々聞く場合もある。勿論、これも大事な仕事と心得ている。ただ、それが他所の事業所の人の場合
　「聞いてやれよ、担当ケアマネ。」
と心の中でぼやいてしまう。
　時間がかからなければ良いという物でもない。ご本人から全く情報が得られず、ご家族や担当事業所に聞いても全く情報が得られないなどと言う事もある。ありえないようであるのだ。少ない情報でどう書けと言うのだ。
　そして時々ある、正当なクレームと意味不明な理不尽なクレーム。
　そしてそして、本来やるべき仕事。
　ううう・・。乗り切れるかな。帰りに翌日やるべきことを箇条書きしただけでも、うんざりする。残業20時以降はしたくないので、夏場は早出をしていたが、冬は嫌だ。エンジンかけなきゃ・・・なのだが、私一人が頑張ってもダメなのだ。認定の結果待ちだったり、主治医の連絡待ちだったり、ご家族との連絡待ちだったり、事業所の連絡調整待ちだったり。つまりは急いだって動けない事もある。
　てことで、開き直ってまた頑張ろう。どうしても無理なら、残業するさ。


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妖精キヨちゃんのご飯

　昨日会社の同僚から、プレゼントを貰った。年末にカレンダーをプレゼントしたお礼らしいが、キヨちゃんにもいただいてしまった。
　「お母さん、小さいからと思って・・・。子供用の長靴買ったって言ってたし・・・。」
と子供用のあったか靴下を。
　「う～ん、確か靴は22センチやけどなあ。」
　「・・・！16～21センチなんやけど・・・。」
　「・・・。いけるかなあ。」
　少し心配しながら持ち帰ったが、履いてみたらバッチリジャストサイズだった。てことは、靴は22センチでは大きいのかもしれない。恐るべしキヨちゃん。
　そんなキヨちゃん、今日はお得意の山菜おこわを作った。ご近所のお友達に、この前頂き物をしたのでおすそ分けしたりして、残りはこんな感じ。おこげが美味。

　
　私は、キヨちゃんの好物の鶏肉とゴボウの煮物を作った。


　さて、食事にしようかな。

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雨だけど

　今日は久しぶりの一日雨。
　雪でも風でもないけど、特別にリュウは玄関。
　湧き水が少なくなっていたので、いいおしめりになるかな。
　一昨日の夜寝違えた首がまだ痛い。仕事も忙しいし、メンテナンス出来ないのが辛い。キヨちゃんに
　「一緒に電気当てに行くかえ？」
と誘われたが、おじいちゃんおばあちゃんに混じって・・・は気がひける。
　やっぱり按摩頼もうかな。

テアトルエコー・フレディ

　今日は市民劇場の観劇日だった。朝、少しゆっくり目に起きて、大急ぎで掃除。リュウを連れて、キヨちゃんからのお使いをついでに散歩。これは休みだな～と勘の鋭いリュウは、完璧に
　「遊んで。」
モードだった。少し遊んでからごめんねと言ってお出掛け。
　今日はテアトルエコーの「フレディ」。サーカスが舞台だけあって、劇団員の見事なジャグリングや玉乗りなども見られた。
　主役の安原義人さんは、やっぱり素敵だった。今回古参の納谷悟朗さんや熊倉一雄さんはいらっしゃらなくて残念。（熊倉さんは声だけの出演はあった）。
　コメディだったので、楽しく観て笑った。「蕎麦米雑炊」「金長饅頭」「阿波踊り」などのご当地ネタもきっちり入れてくれ、楽しい舞台だった。
　帰りには最近出来た「Yumeタウン」でお買い物。広すぎてゆっくり観る暇は無かったが、50％オフのリーズナブルなニットをゲットした。
　夕飯は食べて戻れよ～とキヨちゃんに言われていたが、一緒に行った友人は明日早い仕事であり、私も買い物で遅くなった事と、まだお腹がすいていなかったので、二人してモスバーガーのセットを買って帰った。
　楽しい日の後は現実が待っている。ようし、頑張るぞ！

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くじ運

　先日の新年会には、恒例のくじ引きがあった。商品は私たちが買い出しに行った物だが、値段にばらつきはあるものの、そんなに差は無いようにしている。
　女性が多いので、どうしても女性向けのものがメインになる。生活必需品から面白グッズまで。
　今回は、ネックウオーマー、レッグウオーマー、ひざ掛けなどのあったかグッズ。すき焼き鍋、たこ焼き器、フォンデュ鍋、フライパンなどの台所用品。炊き枕、キャラクター物等のファンシーグッズ。減肥茶、パックなどの美容グッズ。ビール、マッコリなどの酒類。エトセトラエトセトラ。色々買い揃えて、組み合わせてラッピングした。
　そんな中に、会社からの頂き物がいくつか入る。実はそれがダントツ人気のメイン商品なのだ。
　まずトイレットペーパー一箱。つまり12ロールのトイレットペーパーが６個かな？そして、ティッシュペーパー一箱。つまり５箱とかのティッシュが箱で。そして、商品券。
　そんな中、ある介護士さんが１等賞を当てた。これ自体は珍しくない。何しろ空クジなしなのだから、誰かは当てるのだ。
　ただ、彼女は去年か、一昨年かに続いて２度目の１等賞。数十名いての１番くじを２回とは凄いと思う。しかも「無欲の勝利」ではなく
　「今年も狙うよ～！」
と言ってからの有限実行。
　そして、彼女は今年はさらに伝説を増やした。実は新年会には全員が来るわけではない。仕事で来られない人、家の事情で来られない人、来たくない人など。
　参加者には勿論、来られなかった人にもくじは用意してあり、翌日から残りを順にひいてもらう。ただ、やはり盛り上がるので、メインの３つは当然新年会に持参した。
　ところが、当日急に来られなかった人などもいて、彼女の１等賞と他の人の２等賞は出たものの、２等賞は誰も引き当てられず残ってしまったのだ。
　そして、残った物のくじを引く中に、彼女のだんな様がいた。ところが、だんな様が休みで、部署が遠いもので、後日は迷惑だろうと気を使った彼女は　
　「代わりにひくわ。」
と引いた。そして見事に２等賞を引き当てたのだ。
　これはもう神がかりではないか？？？しかし年末のくじならまだしも、年始にこんなに使い果たして良いのか・・・？など、からかいがいもあった。
　冗談。彼女も去年は色々大変な歳だったのだ。今年はこのままの勢いで、いい年になると良いな。

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