すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

今度はピンクの娘

2009-10-31 21:11:44 | ひとりごと
 ピンク(ばあやん)はその後、ぼんやりとして言葉もない日や、足が立たない日もあれば、話したり一人でおトイレに行く日もあり安定しない。
 先日は久しぶりにすごくいい表情の日で、持って行った甘酒に
 「さあ、酒でも飲んで・・・。」
と言い、
 「おいしい、おいしい、おいしい。」
と喜んだ。
 ピンクには80歳の娘がいる。ピンクは父の姉だから、父の妹のような姪っ子である。私にしてみればおばちゃんと呼ぶ「いとこ」である。若いころから無理をして働いたのと、体の事に無頓着な性格で、膝がかなり悪い。歩く姿だけ見ていると娘の方が危なっかしかった。
 孫に当たる姉ちゃんがこの年より二人を見ているのだが、実はおばちゃんの方も最近歩けないほどの状態になってきた。入院や手術が必要な状態だ。
 どうするのか心配だが、起こる時には色々続くものだ。何とかいい方向に向かってくれるといいのだが。
2009/10/31の記事
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再婚ほやほや

2009-10-30 00:11:54 | ひとりごと
 今日は親友ナースの再婚を幼馴染数人でお祝いした。帰りついたら午前様である。新郎様は妻の同級生に恐れをなして、結構飲んでテンションを上げていた。かわいい人である。
 私も仕事があるのであまり飲まなかったが、それでもチューハイ2杯とワインの375mlをほとんど一人で飲んだ。まあ、この程度なので酔ってはいない。
 まあ、新婚さんの話も色々あるのだが、今日はこの時間なので書くのは止めておく。
 帰るまでちょっと心配があった。私が夜出かけると、決まってリュウが寂しさから悪さをする。この前はしばらく呆然とするほどの有様だった。しかし今日は思ったほどの事はなく、少し自分の布団のスポンジを噛んで散らかしていたくらいだった。
 ただ、どうやら私のベッドで寝ていたらしい。私のパジャマはいい感じにしっとりと・・・(アマガミしていたの)。明日の朝洗濯しなきゃ・・・。
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初体験

2009-10-27 21:35:44 | うちのキヨちゃん
 キヨちゃんは今まであまり何かを楽しむことが少なかった。祖母の介護の最中に私が交通事故で入院。祖母を見送った後は、祖父がいた。
 仕事もずっとしていたし、畑もあった。父が病気になってからは父の介護があった。
 若い頃でもたまにお出かけするチャンスがあっても、わざとでないにしても不思議とキヨちゃんの出掛ける直前に祖父は体調を崩した。小さい子供と同じである。
 しかし、父の喪も明けたことだしこれからは色々やってみたらいいと思う。
 今までメンテナンスしなかった身体のケア。お買い物。ちょっと贅沢。お出かけ・・・。
 今日は近所のおばちゃんにゲートボールに誘われた。
 「う~ん、でもなあ、あんまりゲートボール好きじゃないし・・・。」
電話を切ってから、かなり悩んでいた。
 「ほんでもせっかく誘ってくれるのに、悪いしなあ。」
気にはなっているようだった。
 「行ってみたらええでえ。ほれであかんかったら、やめたらいいし。」
 私がそう言ったので、キヨちゃんはようやく重い腰を上げた。そしておもむろにこう聞いた。
 「ほんで・・・ゲートボールって、何?」
・・・。何を持って好きじゃないと言ったのだ?知らないから尻込みしたのか?今さら知らないと言えなかったのか・・・。

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頑張れ、真央ちゃん!

2009-10-25 22:16:47 | ひとりごと
 フィギュアスケートグランプリシリーズ第2戦が終わった。安藤美姫ちゃんは、まずまずの出来ながら優勝することが出来た。しかし、浅田真央ちゃんは実力を出し切れずに、5位だった。初戦が2位だからファイナル出場権は絶望的かもしれない。
 19歳・・・。どれほどのプレッシャーがあるのだろう。トリノの時、アイドルだった安藤選手はプレッシャーで押しつぶされて15位だった。あの、荒川静香さんだって天才少女として長野に臨んだ時から、トリノまでは長い道のりだった。
 かつてタイトルというタイトルを総なめにしていた伊藤みどりさんだって、オリンピックの重圧にショートプログラムでアクセルを回避して臨んだルッツで転倒した。
 無邪気にアクセルを跳んでいたトリノの頃、年齢制限で出られなかったが、それは彼女にとって良かったと思う。あるいは無邪気にメダルを取れたかもしれないが、ずたずたにされたかもしれない。そう、私たちの過度の期待に。あの時から彼女は素敵に成長した。その演技を見られて幸せだと思う。
 今はすべて悲しいだろう。悔しいだろう。でもきっと立ち直ってくれる。彼女の成長を見守りたい。応援したい。
 がんばれ、真央ちゃん!
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な~んにもしない、出来ない

2009-10-24 09:46:23 | ひとりごと
 昨日今日と私は連休だった。特に予定があってとったお休みではない。それでも連休ならどこかへ出掛けるなど、予定を入れても良かったのだが、最近の心身ともにきている状態では何もできない。
 昨日はすごくいいお天気だったので、キヨちゃんは近所のお友達とお弁当を持ってピクニックに出掛けた。山頂のすごく眺めのいいところがあるのだ。
 私は普段なら、掃除したりリュウをお風呂に入れたりと色々できるお休みなのに、体も心も付いてこなかった。ひどい倦怠感でとにかく体を休めた。
 ただ、うちの猫ではないと思うが、縁やキヨちゃんの外に脱いでいた靴や出そうと準備したごみ袋にマーキングされていた。だから、玄関や庭を水洗いしなければならなかった。掃除を終えて、鏡に映る自分を見るとぞっとするほど老けていて、さらに凹んだ。
 何か一つのことが尾を引いているわけではない。小さな色々が解決しないまま、次の色々がやってきてしまうのだ。負の状態の時は得てしてそういうものだ。しかも、原因はすべて私にあるのでどうしようもない。反省を繰り返しながら、それでもまた失敗してしまう。
 でも、今日は少し元気が出てきた。ほんの少しだけど。
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南田洋子さん

2009-10-22 20:50:30 | ひとりごと
 若い人はドラマの彼女を知らないかもしれない。私たちも彼女の青春時代の映画を見たわけではにけれど、素敵なお母さんのイメージがあった。
 また、長門さんとのおしどりぶりは、子供心にも素敵に思えて素直に
 「いいなあ」
と思っていた。
 しばらくお見かけしなくなった後、津川雅彦さんとの対談で介護の話をしているのを聞いて初めて南田さんの状態を知った。その時も長門さんは介護を
 「生きがい」
と話てらした。
 南田さんが亡くなった・・・。いずれは訪れる別れの時、精一杯の介護を実践された長門さんの、言葉ひとつひとつが痛々しかった。どれほどのことをしても満足のいく介護はないと、実体験で知っている。良く頑張ったよと言われてもどうしても悔いが残る。
 それでも・・・。長門さんの愛情は十分に南田さんに伝わったのだとお伝えしたい。どうか、今の痛みから解放される日がきてくれることをお祈りしたい。穏やかに幸せな時間を思い出せる、思い出に出来ることを。
 ご冥福をお祈りします。合わせて長門さんの御心が癒されることをお祈りします。
 合掌・・・・。
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一人暮らし

2009-10-19 22:05:46 | じいとんばあ
トイレに行くのに 時間がかかる
行ってる途中で 転んでしまう
転んだら 誰かがくるまで起きられない

ほんでもなあ ポータブルくれたって
片づける人 おらんでえ
ほなけん トイレまで歩くんよ

一人暮らしの 老人は
危険だらけ 不安だらけ
さみしくて でも 他人は入れたくなくて

いっそ首つって死にたいよ
そんな脅し文句に 家族はおろおろする
早う 冷とうなったら ええのに
かすかに笑いながら 痛みのある言葉

綱渡りのような暮らしを
ぎりぎりの暮らしをしている老人は
驚くほど 多い

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気分転換

2009-10-18 23:04:25 | ひとりごと
 今日、久しぶりに美容院へ行った。生え際だけカラーしてもらって、5センチ髪をカットした。そしてパーマ。
 時間がかなりかかってしまって、お昼も食べられず、家の買い物をして帰った。ほんの少しだけど気分転換。
 親友ナースが再婚したことで、キヨちゃんにも不安が押し寄せている。もし私が結婚して出て行ってしまったらどうしよう・・・と考えている。
 「大丈夫だよ。家のことも母ちゃんのことも置いて行ったりしないから。」
そう言いながらも、心がカサカサしてくる。
 彼女も今回の結婚で、かなり周りから責められた。跡取り同士の結婚はそんなものだ。この年なら親に任せられるわけもないので、家や墓はどうするのだ・・・という事になる。お互いがお互いの家族を一緒に支えていくのが当然であり、その軋轢や覚悟も分かっていたつもりだったに違いない。でも、予想以上に周囲は厳しかった。ちょっとびっくりだ。
 キヨちゃんにしても、私がこの年まで結婚しないのは心配だし、結婚や出産をとても望んでいる。しかし、それと嫁に行ってしまうということはイコールではない。
 「母ちゃん、婿養子なんて期待しても無駄でよ。」
その現実をキヨちゃんはまだ分かっていない。今はただ父のいなくなった現実を受け止めるのに、精一杯だ。だから私にまでいなくなられては困るのだ。
 結婚する予定もないのだから、そんなの杞憂である。でも、その思い詰めた感情は重い。

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一周忌を終えて

2009-10-17 22:53:04 | ひとりごと
 落ち込む暇もなく、父の一周忌が終わった。一週間近く手伝ってくれていた九州の叔母たちも今朝家路に着いた。
 にぎやかだった分、元のキヨちゃんとリュウの生活は身にしみるほど寂しい。リュウも退屈そうである。
 今日はピンクの様子を見に、大阪方面から親戚が戻ってきている。夜になってキヨちゃんと私も様子を見に行った。今日は少し調子がいいみたいで、大阪の叔母のことは分かったようで頬ずりしたという。発語も全くといってなくなっているが、食べさせたゼリーに
 「美味しい」
と言ったらしい。
 ただ1週間も便が出ていない。摂食量はまずまずなのだが、運動していない上にいきむ力がなくなっているのだ。血圧は少し高い。お腹をしばらくのの字マッサージしてみたが催さないので、浣腸することにした。
 浣腸がないというので取りに帰る。浣腸、ワセリン、手袋。若嫁がナースなので声をかけた。
 「浣腸なら私で出来るけど、摘便がいるかもしれんけん、頼める?」
若嫁のサポートに回って、浣腸と摘便をした。思ったよりも固くはない便だったので、やはり力がなかったのだろう。少しずつ険しい表情になっていたばあやんも、摘便したら柔らかな表情になった。
 母親の仕事ぶりが気になったのか、中学生のななちゃん(キヨちゃんにたわしを食べさせられそうになったあの。)もやってきて、結果シーツ交換など手伝った。
 頑張って長生きしような。枕もとにはレッドとのツーショット。かつて電動車でお宮に行った時の物だ。きっと父も見守っている。
 落ち込んだり傷ついたりしてる暇・・・ないんだ。

2009/10/17の記事
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ダメージ

2009-10-14 11:37:15 | ひとりごと
 理由は色々なのだけれど、実は今かなり凹んでいる。そんな時に限って、相談したい人や話を聞いてほしい人は連絡がつかない。まあ、そんなもんです。
 ネガティブな時に、ネガティブな友人と話すとドツボにはまるし、ポジティブ過ぎる友人と話すと、消化不良を起こしそうになる。結局自分が立ち直らなければ無理なのだ。
 叔母たちも来ているので、元気なふりをしなければならないのが、これまたストレス。伝染するのか昨夜はリュウも悲しそうに鳴きながら甘えた。
 市内にいた頃、ありのままの私で、色々話せる仲間がいた。今友人がいないわけではないが、やはりどこか取り繕ってしまう。
 だからといって、今あの頃の仲間に甘えたとしても、年齢や過ごした時間のギャップできっとジレンマになるのだろう。
 そんな精神状態でありながら、ああ、今ならいい芝居が出来そうだって考える。何故かあの頃分かったつもりで言っていたセリフの意味が、今分かる気がする。
 「涙を止める方法はシンプル。思いっきり泣けば止まる。」
最近見た芝居のせりふ。本当はそうしたいな。
 しばらく、元気がないかもしれません・・・・。
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